目次
・フランス人とペットについて
・フランス人と恋愛とペット(犬)
・フランス人はどんな犬種を選ぶのか
・フランス人とペットと金
・さいごに
フランスの人も、日本の人に負けず劣らずペットが大好きです。彼らの人生とライフスタイルに大きなかかわりを持っている重要なキーワードから、フランス人とペットと恋愛についてちょっと下世話なお話にお付き合いください。
今回はフランス人とペットとペットにまつわるお金の話と恋愛について、けっこうシビアだけれども語られることが無いペット事情を解説させて頂きます。
◆・フランス人とペットについて
日本でもフランスでも、犬が好き派や猫が好き派など好まれるおしゃべりの話題になります。ところが個人のライフステージにより、好きでも飼えないことも良くあります。
フランス人は18歳を成人としています。この頃までは親と同居している人が多く、リセ(日本の高校に当たる)を卒業すると親元を離れることが殆どです。この頃まではペットと一緒に生活したり、親と家庭の影響で動物との生活を楽しむことができます。
次のステージは、まずは自分が独立することを目指し、ペットを選ぶような金銭的な余裕も、住居の安定もはありません。彼らは室内にじっと居ることよりも、キャンプだのトラッキングだのと野外を動き回ることが大好きです。
この頃のフランス人は異性と恋愛に夢中です。ペットを選ぼう、ペットとの生活をエンジョイしようなどとは意識に昇りません。
フランス人の仕事や生活と性的な興味が少し落ち着き、金銭的な余裕ができ、初めてペットに注意が向けられます。男性は生活に関係があればペットを飼いますが、女性は恋を失ってペットを飼いたいと思い出す人が殆どです。
◆・フランス人と恋愛とペット(犬)
フランス人の若いカップルは一緒に住みだすとペットを飼いたくなります。ここら辺はとても面白い心理的背景があるのですが、フランスでは結婚は重要ではなく、二人の関係だけが重視されます。相手を信用し、好きなときペットを重要な家族として加えようとします。
男性は重い契約のような押しつけを嫌いますが、自分が好きだと考えるとお互いがかかわる関係を広げようとします。女性は求められている自分の価値を計る為、ペットやパートナーの視線を求めます。
フランス女性がペット(犬)を強く求めるときがあります。恋を失った時、子供が成長してしまった人、など一緒に住む人が居なくなったとき。
ですから、フランス女性がペット(犬)を散歩させているとき、男性はペットを口実に話しかけます。散歩は一般的に同じ時間に同じ道を通ります。自分をアピールするのにとても良いチャンスだと彼らは知っています。
恋は挨拶から生まれます。フランス女性にとってペットは恋愛の重要なパートナーでもあります。
◆・フランス人はどんな犬種を選ぶのか
犬好きな人なら一度は読まれたことがあるでしょう「フランダースの犬」。この小説は19世紀の英国人に書かれました。あれは舞台はベルギーだろうとおっしゃるかもしれませんが、もともと欧州の犬は労働の為に飼育されていました。
普通のご家庭では近所からもらわれてきたか、動物保護センターから来た犬をペットにします。フランスはキリスト教の影響が強く残り、養子はとてもポピュラーです。日本では犬種や血統にこだわるのでしょうが、フランスでは余り重要視されません。
そもそもペットショップで子犬を買ってくるという発想自体が無いようです。買う場合は地元のブリーダーから直接。飼育環境を自分の眼で確認してから購入します。
■血統にこだわらないワケ
フランス人は合理的な人たちです。血統書が重要な人と、自分が好きなんだから何だって良い人の2種類に別れます。どちらにもそれを重要だとする明確な理由がありますから、裏で悪口を言いあうことはありません。
アメリカにはアメリカ民族が居ないのと同様に、フランスにもフランス民族はいません。ヨーロッパは国の集まりだと思われているかもしれませんが、もともとはその地域の言語を喋る人たちのグループに分かれていました。
普通の人たちは地域と言語で区別していただけで、民族や肌の色で国が異なる訳ではありませんでした。欧州の王族階級は血統を結婚によりブレンドしており、現英国王女王の旦那様はギリシアの貴族です。
ですから、彼らは犬種の血統にこだわることは非常に少ないのです。
彼らが一番に考えるのは、犬のサイズです。他人に迷惑をかけたり、損害や被害を出さないことが一番の優先権を持ちます。力がありすぎて、自分にはコントロールできなくなってしまうと自分のお財布が危機になります。
◆・フランス人とペットとお金
日本の人と比べるとフランス人は大雑把でいい加減です。健康や美容のための努力は全くしません。血液型も血圧も健康情報なども誰も話題にはせず、具合が悪いならお医者様に聞く、これだけです。
ペットも同様で、妊娠を望まないから避妊手術をする、これは当たり前であり本人のライフスタイルを守る義務です。緊急な事故や病気の時にかかりつけの獣医さんと仲良くするのは、自分の為です。
フランスの若い女性は犬に服を着せません。犬に服を着せるのはシルバー世代、犬を人に見立てて話しかけています。
散歩のときに声をける男性は犬を見れば、飼い主の年代がわかります。ですから、若い女性は無駄なことにはお金は使いません。
◆・さいごに
いかがでしたでしょうか。今回はフランスのライフスタイルと恋愛とペットとお金の下世話な文化背景をご紹介させて頂きました。若いフランス人は犬のファッションには全く興味が有りません。が、犬のしつけやトレーニングには素晴らしい能力を発揮します。リード無しは当たり前です。
この情報があなたのお役に立てれば幸いです。Ciao!!