愛犬の吠え癖は、叱ると逆効果!?
愛犬の吠え癖に悩んでいませんか?
ワンワンと吠え続ける声がうるさくて、ご近所迷惑にもなり、飼い主にとっても、かなりのストレスです。
犬が吠える理由は、不安や恐怖、要求や権力の誇示など様々ですが、まるでスイッチが入ったかのように「吠える癖」がついてしまっているパターンもあります。
愛犬の吠え癖は、放置しておくと悪化していくばかりです。
飼い主として「何とかしたい」という思いから、愛犬が吠える度に叱りがちですが、叱ってばかりいると、かえって吠え方が酷くなったり、吠える場面が増えたりして、が悪化する場合があります。
普段から愛情たっぷりの服従訓練と、落ち着くコマンドを教えることで、叱らずに愛犬の吠え癖を解消していきましょう!
「ホールドスチール」から「落ち着きのコマンド」を教える
♡飼い主のひざの上で完全リラックス♪
まずは基本の服従訓練となる「ホールドスチール」を完璧に出来るようにしましょう。
■ホールドスチール
ホールドスチールは、飼い主が愛犬の背中から覆いかぶさるようにして押さえたり、仰向けにして抱きかかえるなど、愛犬の身体の自由を固定する方法です。
固定の状態を保ったまま、「イイコ」の声掛けをしたり、愛情たっぷりに愛犬の身体を撫でていきましょう。
愛犬が飼い主に身を委ねるようにリラックスをしたら「しーっ」と口の前で人差し指を立てた合図をして、落ち着くコマンドを見せます。
ホールドスチールは、あくまでもリラックスが目的であり、強引に支配力を示すものではありません。
飼い主と愛犬のコミュニケーションとして、日々、関わりの中で行っていくようにしましょう。
■落ち着いた状態を教える
ホールドスチールは、飼い主が愛犬を「愛犬を守る」「愛犬に安心を与える」という意識で行うことが大切です。
実際に「あなたを守るよ」「安心してね」と、愛犬に声掛けしながら行うのも良いでしょう。
ポイントは、愛犬が落ち着いたら「しーっ」と口の前で人差し指を立てた合図をして、落ち着くコマンドを見せます。
■頑固な吠え癖
ホールドスチールと、落ち着きのコマンドを理解出来るようになっただけで、吠え続ける行為が治まることがあります。
この2つが出来るようになっても吠えが治まらない場合は、すでに「頑固な癖」となってしまっていることが考えられます。
「落ち着きのコマンド」を用いながら、根気よく修正していきましょう。
来客にワンワン吠えて止まらない!
■来客の玄関チャイムに慣れる練習
来客の玄関チャイムに吠えることで「誰か来た!」「危険だよ!」と、飼い主に教えている場合や、音に反応して無我夢中で吠えているだけの場合もあります。
どちらにせよ、興奮状態にあるパターンは、飼い主のコマンドが全く耳に入らないので、吠えが治まることがありません。
①飼い主は、愛犬に「しーっ」と落ち着きコマンドを伝える
②協力者に玄関チャイムを鳴らしてもらい、玄関に入ってきてもらう
③チャイムや来客に吠えても、飼い主は反応せずに無言を貫く
③吠えが治まったら、「しーっ」と落ち着きのコマンドを伝え、褒める
上記の①~④の作業を1日に3回程度、根気よく続けましょう。
愛犬は、玄関チャイムが鳴ったり、来客に吠えなくても、安全・安心、落ち着いていると褒められることが分かると、吠える回数が減ってきます。
留守番させるとワンワン吠えて止まらない!
留守番の最中にワンワンと吠え続けるのは、飼い主との分離不安から発生している場合が多く、普段からの関わりを改善していく必要があります。
分離不安を解消するためのルール
●「いってきます」は言わない
愛犬に「いってきます」と伝えることは、飼い主にとっては愛情のあらわれですが、愛犬にとっては「いってきます」という言葉が、「ひとりぼっちになる」という合図になってしまいます。
愛犬の分離不安を煽ることにもなりかねません。
黙って、静かに、何事もなかったように家を出る方が良いでしょう。
●「ただいま」は愛犬が落ち着いてから
帰宅してすぐに愛犬を撫でたり構ったりすると、留守番していた間の愛犬の寂しかった気持ちに拍車がかかります。
帰宅しても、すぐに愛犬を構わず、落ち着いてリラックスした様子を見せた時に「しーっ」と落ち着きのコマンドを伝え、撫でたり褒めたりしましょう。
■ケージの中で留守番をする
♡ケージやサークルの環境が安心だと、愛犬は落ち着く
愛犬を留守番させるときは、ケージに入れましょう。
留守番だけの目的ではなく、普段から1~2時間はケージやサークルの中で休む練習をしておくことが大切です。
①ケージの中で、ゴハンを食べる
②夜は、ケージの中で就寝する
③オヤツや遊び道具をケージの中に入れる
など、愛犬にとって、ケージの中は快適な場所であると認識できるような生活を心がけます。
要求の吠えが止まらない!
♡「待て!」が出来るのは、愛犬と飼い主の信頼関係があるからこそ
おなかが減ると吠える、遊んでほしがって吠えるなど、要求の吠えに対しては、完全に無言を貫くことが大事です。
要求して吠えると、飼い主が言う事を聞いてくれると判断すると、ますます要求吠えが悪化してしまいます。
要求吠えが始まったら、「しーっ」と落ち着きのコマンドを伝え、落ち着いたら褒めましょう。ゴハンを与えたり、遊んだりする時は、飼い主側のタイミングではじめたりするようにして下さい。
まとめ
愛犬の吠え癖は、飼い主にとってもストレスですが、吠え続けなくてはならない愛犬自身にとっても辛い事です。
飼い主と愛犬の快適な暮らしのためにも、吠えなくても大丈夫!落ち着いていることが心地よい!と感じられる関わりをはじめましょう!