犬の幸せ・ストレスって?
ストレス社会と言われる現代、ストレスを感じるのは人間だけではないんです。ストレスは気持ちや体に影響をあたえますよね、犬も人間と同じくストレスを感じるんです。
愛犬の幸せとストレス、改めて考えてみましょう!
■犬の欲求
犬は昔から群れで生活している動物です。共同で狩りを行い、グルーミングなどのコミュニケーションを取ってきました。人と暮らす犬も飼い主との触れ合い、コミュニケーションを求めています。
撫でてあげている時の愛犬の顔を思い浮かべて下さい。気持ち良さそうな、幸せそうな表情をしていますよね。犬もスキンシップを取る事で愛情を感じ、幸せを感じてくれます。
■大切なスキンシップ
犬には触れ合いたいという欲求があります。その欲求が満たされる事により、リラックスしたり、安心できます。さらには、飼い主との信頼関係も出来上がり深まっていきます。
また、スキンシップに慣れると落ち着きのあるおとなしい子になれるので、ボディケアがしやすく病院の診察も容易に出来るようになります。
お腹を撫でてあげる事によって、飼い主がリーダーだと示す事が出来て、しつけもしやすくなります。スキンシップを取る事で飼い主にとってもメリットが増えていきますし、愛しさも増すはずです。
愛犬とのスキンシップの方法
スキンシップの方法はその犬と自分との関係性によって変わります。はじめで会う犬は警戒している場合もあるので、しっかり様子を見ながらスキンシップを取って下さい。
それでは、愛犬とのスキンシップの方法をご紹介します。
■優しく触る
愛犬の顔や体を優しく撫でて下さい、もし嫌がる様なそぶりがあったらすぐにやめましょう。
ボディタッチは首から背中・首から胸・おなか・足・お尻からしっぽへのタッチがあります。個体差によって、触られるのを極端に嫌がる場所もあるので、優しく犬の様子を見ながら触って下さい。
フェイスタッチは目の周り・鼻先や口回り・耳・口の中があります。触る時は必ず犬の視界に自分の姿が入るようにしてあげて下さい。
■ブラッシング
ブラッシングはブラシをオモチャだと思って遊びモードになり、なかなかスムーズにいかない子もいますよね。気持ち良いものだと分かったとたん、ブラシを咥えてブラッシングをせがんで来たり。
ブラッシングはスキンシップにもなりますし、無駄な毛の手入れや、血行促進、皮膚病の予防ができます。嫌がる子には優しく撫でたり、声をかけたりしながら背中周辺や、脇腹周辺から優しくブラッシングしてみて下さい。
■マッサージ
撫でられる事や、ブラッシングに慣れてきたらマッサージに挑戦してみて下さい。逆にマッサージして欲しい、なんて思ってしまいますが、マッサージされてトロンとした表情の愛犬もとっても可愛いですよ。犬のマッサージやつぼについて書かれた書籍や動画もあるので参考にしてみて下さい。
犬のストレス要因は?
普段からたくさん構ってあげてる、でも問題行動に困ってます。そんな飼い主さんもいらっしゃると思います。犬のストレスの原因は何なのでしょうか?
言葉が話せない分、飼い主が理解して、解消していきたいですね。
■運動不足
運動不足は犬には大きなストレスになります。
犬は動く事が大好きです。散歩が出来ない日が続いた、忙しくて短い時間しか散歩していないなど、飼い主の事情によって愛犬の生活は振り回される事があります。室内飼い小型犬も小さいから家の中だけで十分、なんて事はありません。
人も全く運動しないと体がだらけてしまいます。運動量の多い犬はなおさら適度に運動をさせてあげて、満足させてあげる事が大切です。
愛犬との散歩で飼い主も適度な運動が出来て一石二鳥です!
■コミュニケーション不足
飼い主が1人暮らしをしている場合や、日中誰も家にいない状態が多い犬は1匹の時間が多いため寂しさや不安からストレスを感じる頻度が多いです。
人も一日の大半を誰とも連絡も取らず、話す事もなく…と言う状態は寂しいですよね、愛犬も同じ感じ方をしています。
帰宅後、愛犬のいたずらで部屋がひどい状態になっている事はありませんか?散らかってるくらいならまだ良しとして、激しい破壊行動(家の中や物を壊す等)がある場合は不安やストレスの現れだと思って下さい。
愛犬とのコミュニケーションや生活スタイルを見直して、安心して大好きな飼い主を待てる環境と気持ち作りをしてあげましょう。
■変化へのストレス
犬も環境の変化、食事の変化、病気や怪我、体調不良と言った今までと違う変化に敏感です。引っ越し先のお家や、新しいトイレや小屋にソワソワしていたり、今まで良く食べていたドッグフードを食べてくれない、体調不良で元気がない、こんな姿を見た事はありませんか?これもまた変化に対して犬なりにストレスを感じています。
・新しい場所や物に対して
犬の居場所を理解して安心させてあげる、以前使っていた物なども駆使して安心させてあげましょ う。
・食のストレスに対して
以前は同じドッグフードを与えた方が良いと言われていましたが、現在はアレルギーの原因になりやすい点や、飽きてしまうという人と共通した部分が理解され、食事の見直しをするなどの対策が必要になっています。
・体調不良に対して
病気や怪我で思うように動けないと人と同じで犬もストレスを感じます。普段と違って元気がないなど、日頃から愛犬の健康管理をしっかりしてあげましょう。
愛犬のストレスチェック法
日々一緒に居てちょっとした表情で気持ちが分かる気がしている愛犬。しかし、犬の発信するサインとそれを受け取った飼い主の解釈が違ってしまうと、大切な愛犬のストレスをためる事になっています。
ストレスチェックをして、愛犬の現状を理解してあげましょう。
■ストレスチェック一覧
・行動の変化
□落ち着きがない □トイレの粗相が目立つ □排泄の回数が増えた □物音などに敏感に反応する
□よく吠えるようになった □食欲が低下している
・カーミングシグナル
□あくびが多い □地面の匂いを良く嗅ぐ □顔を背ける □落ち着きがない □舌なめずりが多い
・強迫・常同行動
□同じ場所を走り回る □何度も同じ行動を繰り返す □周囲の物事に敏感に反応する □攻撃的になった
・転位行動
□自分の体をよく舐める □自分の体をよく掻く □自分の体をよく噛む
・性格の変化
□攻撃的になった □活力がなくなった □おとなしくなった
・体の変化
□震える事が多い □息づかいが荒い □呼吸が乱れている □ふけ □アレルギー反応 □脱毛 □便秘 □下痢 □目に緊張が見られる □目の充血 □皮膚や被毛が荒れる
いくつチェックが付きましたか?
チェック数が多いほど愛犬がストレスを感じている可能性がありますので、愛犬のためにストレスを緩和してあげましょう。