猫が飼い主を噛む理由は?
猫が飼い主を噛むときって、どんな気持ちなのでしょう?
■ストレス
猫はストレスが高まると、凶暴になって噛むことがあります。引っ越したばかりで慣れない環境にストレスを感じることもあれば、飼い主さんの留守が続いて寂しくてストレスを感じることもあります。
■機嫌が悪い
機嫌が悪い時に八つ当たりしたくなるのは、人間も猫も同じです。人間は機嫌が悪くても八つ当たりせず理性で感情を抑えることができますが、猫はそんな抑制はしません。特に、自分をかわいがっていつもわがままをきいてくれる飼い主さんには、遠慮なく八つ当たりできますから幸せですよね。猫がご機嫌ななめの時に飼い主さんに噛みついてしまうのは、そんな甘えもあるのです。
■イヤなことをされた
甘えていたはずの猫に急に噛みつかれた!なんていう経験をしたこともあるでしょう。猫は自分が甘えたいだけ甘えると、それ以上かまわれるのを嫌がる時があります。猫はかまわれ過ぎるとだんだんイライラしてきて「もう、やめてね」というサインを出しますが、飼い主さんがそのサインに気づかずにいつまでも撫でていたりすると急に噛みついて「もう、やめろ!」という意思表示をするのです。この時、猫の性格によって甘噛みしてくる子もいればガッツリ噛みついてくる子もいます。
■遊んでいるだけ
じゃれて遊んでいる時に痛いほど噛みつかれて驚くこともありますね。子猫に多いケースですが、これは単に力加減がわからなくて噛んでしまっただけです。人間でも小さい子供は力加減がわからなくて、お兄ちゃんを思いっきり叩いて泣かせてしまうことがあるのと同じです。
猫が飼い主をひっかく理由は?
猫がひっかくときの気持ちも考えましょう。
■恐怖心
神経質な猫の場合は基本的に怖がりで小さな変化にも敏感なので、飼い主さんがいつもと違う服装や、ニオイや、声を出しただけで恐怖を感じます。気の小さい猫はこんな些細なことで飼い主さんをひっかくこともあるのです。
■びっくりした
猫を抱いている時に猫が何かにびっくりして逃げようとしてひっかかれる、というパターンもあります。この場合は大抵後ろ足で勢いよく蹴られますが、猫もとっさのことなので足の爪を思いっきり出してひっかきますから、血が出るほどの傷を負うこともあります。屋内で猫に危険がない状態ならすぐに離してあげないと、もっともっとひっかかれてしまいます。
■遊んでいるだけ
じゃれて遊んでいる時に痛いほどひっかかれるのは、遊んでいる時に噛まれるのと同じで、加減がわからない子猫の場合に多くみられます。猫にとっては遊んでいるだけなので、成長とともに力加減を覚えれば解決します。
■縄張りを守る
お客さんをひっかいてしまうこともあります。家族以外の人が家に来ると、猫は縄張りが荒らされたと勘違いしてしまうのです。我が家の8匹のうちの末っ子も、同居していない妹が家に来ると必ず攻撃していました。
猫の攻撃をやめさせる方法
猫がひっかいたり噛んだりするのをやめさせるには、どうしたらいいのでしょうか?
■体罰を与えない
猫に体罰を与えると、攻撃されたと勘違いさせてしまいます。ますます攻撃的になってしまう子もいれば、飼い主さんを怖がって近寄らなくなる子もいます。
■痛いことを伝える
一人っ子の子猫は自分が噛まれたことがないので、じゃれるときの力加減がわかりません。加減しないで力いっぱい噛んだりキックしたりしてきたときには「痛い!」と言って、痛そうな顔をしてください。「あ、このくらいの力で噛むと痛いんだな」と学習します。徐々に加減することを覚えて、じゃれるときに痛く噛んだり爪を立てることをしなくなります。
■ストレスを与えない
工事の音のように継続して鳴り響く大きな音は、猫に大きなストレスを与えます。防音性に優れた壁を取り付けて静かな環境を作ってあげると良いでしょう。飼い主さんの不在時間が長すぎることも、ストレスになります。家にいる時にたくさん話しかけてあげたり、スキンシップの時間を取ってあげたり、それでも寂しがる場合はペットシッターを雇うことも考えましょう。その他、トイレは清潔に保ち、部屋の中の高い場所に行けるようにし、去勢するなど、猫のストレスをできるだけ軽減してあげてください。