犬の体重の測り方のコツは?健康管理のために体重計を使おう

犬の体重の測り方のコツは?健康管理のために体重計を使おう

大切な愛犬の健康管理をするためには、体重を把握しておくことが欠かせません。犬も人と同じく、肥満になるとさまざまな病気を発症するリスクが高くなってしまうのです。しかし、犬の体重はどうやって計測すればいいのか悩んでいる人もいるのではないでしょうか。そこで今回は、犬の体重の測り方のコツをご紹介いたします。


犬の太りすぎや痩せすぎは万病の元!

愛犬の平均体重を知っておくことは、太りすぎや痩せすぎなどの状態をいち早く気づくことができます。たとえば犬の太りすぎは、脂肪過多になり高血圧や高脂血症の原因に。

太りすぎの状態が続けば、やがて糖尿病や心臓病などを発症しやすく寿命を縮めることになってしまうのです。他にも体重が重くなれば膝や腰といった間接にも負荷がかかってしまうため、ちょっとした拍子に骨折をすることもあります。

反対に体重が急激に減ったり、食べていても増えなかったりといった症状が見られたら、ガンなどの重病にかかっているかもしれません。このような愛犬の異常にすぐに気づき、病院で適切な治療を受ければ、また元気になってくれる可能性も高くなるのです。

犬の体重を測るときのポイント

犬の体重はただやみくもに測定しても、正確な結果が得られません。そこで、次の点に気を付けて体重を測る習慣を身に付けていきましょう。

毎日同じ時間帯に計測する

犬の体重を計測する際は、できるだけ毎日同じ条件にしておくことが大切です。たとえば、ご飯を食べる前と後では体重が変わってきますし、ウンチやおしっこをした後だと体重が軽くなっています。

そこでおすすめなのが、朝起きて間もなく愛犬の体重を計測すること。ダイエットをしたことがある人なら経験があるかと思いますが、寝起きで水分やごはんを食べる前は、より正確な体重を計測できるのです。

そのため、朝愛犬の目が覚めたらトイレを済まさせて、ごはんをあげる前に体重を計測しましょう。朝の時間帯が厳しい場合は、仕事から帰宅後や就寝前などできるだけ同じ時間帯に計測するようにしてください。

10グラム単位で計測できる体重計を使う


チワワやヨーキーなど体重が2~3kg程度の小型犬の場合、100グラム単位だと体重の変化がわかりにくいです。そこで、できれば10グラム単位まで計測できる体重計を用意するのがおすすめです。

もし、体重が2kg程度の犬であればキッチンスケールを使うのも手です。特に子犬などは人間用の体重計だと変化がわからないため、増減を把握できるようグラム単位の計量器を用意しておきたいですね。

犬の体重の測り方は?

超小型犬や子犬の場合

先ほども述べたように、小型犬や子犬の場合はキッチンスケールを使って計測してください。
まずは犬を入れるカゴや容器を用意し、その分の重さを引いておきましょう。次に犬をカゴに入れて体重を計測してください。子犬の場合はカゴの中にタオルを敷いて柔らかい感触にしておくと、ツルツルとしたカゴで滑らず落ち着いて計測させてくれます。

中型犬の場合


人間用の体重計を用意して、飼い主が愛犬を抱っこしたまま体重計に乗って測定してください。次に飼い主だけが体重を測り、最初の数字から引き算をして犬の体重を導き出す方法が一般的です。

飼い主が抱っこしているので愛犬も大人しく、ほぼ正確な体重を測ることが可能です。また、愛犬だけでなく飼い主自身の体重も確認できるため、お互いの健康管理にもなりますよ。

大型犬の場合


数十キロの大型犬になると、抱っこして体重を測るのはとても大変です。そこで、大型犬の体重を測る際は体重計を2つ用意しておくのがおすすめ。

犬の前足と後ろ足をそれぞれの体重計に乗せ、2つの体重を足して体重を計算しましょう。少々誤差はありますが、大体の体重は把握できるため、増えすぎや減りすぎがあったらすぐに気づくことが可能です。

動物病院やトリミングの際に計測してもらおう


大型犬や暴れて体重がうまく測れない犬の場合は、動物病院やトリミングの際にサロンで計測してもらう方法があります。特に動物病院は受付に体重計が設置してあるところも多く、診察でなくともいつでも犬の体重を測らせてもらえます。

定期的に獣医さんのところに顔を出すのは、愛犬の健康チェックにもつながるため、ぜひ散歩の際などこまめに体重を測定しに通ってみてはいかがでしょうか。

また、ペットの体重が5グラム単位で計測できるペット体重計も登場しています。5グラム単位なら食事の前後に計測すれば摂取量まで正確に計測できるため、ダイエット中にも役立ちますよ。

まとめ


愛犬の体重が短期間で数百グラムの増減があった場合は、食べすぎや病気の可能性も考えられます。毎日計測するのは大変という場合はまず週に1回からでも問題ありませんので、定期的に計測を続けていきましょう。計測した体重は折れ線グラフにすると変化がわかりやすく、すぐに増減に気づくことができますよ。人間が体重計に乗ってダイエットをするように、愛犬の体重の増加が気になったら、散歩の時間を増やしたりごはんを控えめにしたりして、健康的な体型を維持していきましょう。

関連するキーワード


予防 健康診断

関連する投稿


猫の死亡原因ランキング!愛猫のために飼い主ができることは?

猫の死亡原因ランキング!愛猫のために飼い主ができることは?

どんなに大切に飼っていても、飼い主より先に死んでしまう猫ちゃん。多くの場合、どんな原因で亡くなっているのでしょうか?今回は猫の死亡原因について調べて、飼い主にできることを考えましょう。


犬の舌の色を定期的にチェックしよう。舌の役割と健康診断。

犬の舌の色を定期的にチェックしよう。舌の役割と健康診断。

愛犬の舌の色は何色ですか?舌の色は健康のバロメーターです。定期的にチェックすることをおすすめします。


【愛犬の健康のために】犬の予防接種と健康診断について

【愛犬の健康のために】犬の予防接種と健康診断について

犬が若いうちはまだ大丈夫と思っていても、人間よりも老化のスピードが早い犬は、知らないうちに病気になっていることがあります。愛犬の健康のためにぜひ受けていただきたい、予防接種と健康診断の内容と費用についてまとめました。犬を飼っている人も、これから犬を飼いたいと思っている人も、ぜひ参考にしてみてくださいね。


ペットの健康診断は必要?愛犬の健康を守るには

ペットの健康診断は必要?愛犬の健康を守るには

人間に健康診断があるように、犬にも健康診断があります。 犬の健康診断と聞いても、いまいちピンとこない人もおおいでしょう。 しかし、定期的に健康診断を受けることによって、病気を未然に防いだり、早期発見したりすることも可能なのです。ここでは、犬の健康診断の重要性について紹介します。


犬の死亡原因1位はガン!気づきにくい症状に気を付けよう

犬の死亡原因1位はガン!気づきにくい症状に気を付けよう

犬は人間以上にガンにかかりやすいと言われています。ガンの種類も非常に多く、予防が難しい場合もありますが、その兆候に少しでも早く気づいてあげることが大切です。ガンの中でも多い種類の兆候や原因について知っておきましょう。


最新の投稿


絶対ダメ!!犬にアルコールを与えるリスク

絶対ダメ!!犬にアルコールを与えるリスク

人間にとって少量であれば健康にも良いとされるアルコールですが、犬にとってアルコールとはどんな作用があるのでしょうか。危険な犬とアルコールの関係を解説します。


愛犬に白髪が生えた!?知っておきたい犬の毛の退色とは?

愛犬に白髪が生えた!?知っておきたい犬の毛の退色とは?

人が年齢を重ねると黒髪が薄くなり、白髪が生えてきます。この現象は人ならではというイメージがありますが、実は愛犬にも白髪が生えてくることがあります。これを退色と言い、どんな犬でも加齢によって、白髪が増えていくのです。今回は、そんな愛犬の白髪(退色)について、くわしくご紹介します。


愛犬が自分の名前を覚えてくれない!しつけ方法のコツは?

愛犬が自分の名前を覚えてくれない!しつけ方法のコツは?

家族で愛犬を迎えた時に、まずどんな名前をつけようかと一生懸命名前を考えた人は多いのではないでしょうか?しかし、せっかく考えた名前で愛犬を呼んでも、それが自分のことだと認識できていないと悩む飼い主さんもいます。今回は、愛犬が名前を覚えてくれるしつけ方のコツをご紹介します。


犬猫以外のペットを飼う方必見!うちのペットは保険に入れるの?

犬猫以外のペットを飼う方必見!うちのペットは保険に入れるの?

熱帯魚、イグアナ、インコ、フェレットなどいろいろな動物を飼っている方がいるように、犬猫以外のペットを飼っている方はとても多いです。中でも魚類や鳥類は人気です。ただ犬猫以外のペットを飼っていると、ペット保険に入れるのか気になりますよね?この記事ではその疑問を解消していきます。


【困った!愛犬の吠え癖】落ち着きのコマンドを教えよう!

【困った!愛犬の吠え癖】落ち着きのコマンドを教えよう!

こんにちは。愛玩動物飼養管理士のヤナセです。 来客時や留守番、ゴハンや遊びの要求など、ワンワンと吠えはじめたら止まらない愛犬の吠え癖に、悩んでいませんか? 叱っても宥めても止まらない吠え癖には「落ち着きのコマンド」を上手に使って、愛犬の安心の暮らしを守りましょう。