犬を家族に迎えたら・・・最初に教えるべき5つのコト

犬を家族に迎えたら・・・最初に教えるべき5つのコト

子犬であろうと成犬であろうと「犬を飼う」ということは一つの命を預かるということ。重大な責任を伴います。どのように愛犬を育てるかは、お互い快適に幸せに暮らしていくためにとても大切なことです。ここでは犬を飼ったら最初に教えるべき5つのコトを紹介したいと思います。


はじめに

犬と共に暮らすことはもちろんメリットばかりではなく手間もお金もかかりますが、私たちにたくさんの喜びを与えてくれ、生活をより充実したものにしてくれます。

犬をしつけることは根気のいることですが、家族の生活スタイルに合わせ、行儀よく、社交性のある犬に育てることは、幸せで楽しいペットライフを送る上でとても大切なことです。

今回は犬を新しく家族に迎え入れたときに最初に教えるべきことを紹介したいと思います。

基本的なコマンドを教える

お座り、伏せ

犬を強制的に抑制することができ、犬に忍耐力を身につけさせ、興奮しすぎているときにもコントロールできる便利なコマンドです。また、主従関係を教えることにもなります。

来い(おいで)

危ない場所に行こうとしていたり、いたずらをしようとしているときなどに便利なコマンドです。

「おいで、お散歩に行こう」「おいで、ご飯の時間だよ」など、「おいで」を頭につけることで、「おいで」と言われたときにはいいことがあると学習させると効果的です。

待て

「道路に飛び出させないようにする」「家に人が来ても飛びかからないようにする」など色々な状況下で犬を抑制できるコマンドです。

「待て」を覚えさせることで、人に迷惑をかけず、愛犬の安全を守ることができます。

リーブ・イット(Leave It)

靴を噛んでいたり、拾い食いをしようとしたとき、他の犬に攻撃的な姿勢を見せたときなど、犬が好ましくないものに関心を示したとき、「放っておけ、無視しろ」と教えるコマンド。

日本語だとなかなか使いにくいので、英語で教えたほうが便利です。

犬専用の居場所(寝床)を教える

犬を家に連れて帰ると、初めての場所、音、匂いに不安を感じるものです。

ケージやクレートを利用して、犬専用の快適な居場所を用意して、安心できる場所だと教えてあげましょう。

初めのうちはさみしさや不安から夜泣きをするかもしれませんが、慣れるまではケージ(クレート)の中で過ごさせるようにしましょう。

ケージやクレートを設置するときには以下のことに注意して下さい。

・目の届く場所であること。

・適度に生活音が聞こえること。

・直射日光の当らない、空調管理のできる場所であること。

境界線を教える

犬と生活するにあたり、きちんとルールを決めることは、トラブルを防ぐためにも大事なことです。

靴で遊ぶのはダメ、おもちゃで遊ぶのはOK。
ソファに乗せないと決めたら乗せない。時々はOKという中途半端はダメです。犬を混乱させるだけです。

犬はいつがOKでいつがダメかはわかりません。一度ルールを決めたら徹底することが大切です。

トイレのしつけ

成犬を引き取った場合には、すでにしつけられていることも多いと思いますが、新しい環境に置かれて粗相をすることもあるでしょう。

決められた場所でうんち、おしっこをするように教えることは根気のいることですが、後々のことも考えてしっかりしつけましょう。

粗相をしたとき、あまり強く叱らないように注意して下さい。強く叱ると、トイレに行くことが悪いことだと感じ、どこでしたらいいのかわからなくなります。また、うんち、おしっこをすると怒られると思い、飼い主の見えないところでするようになることもあります。

きちんと所定の場所でしたときには、十分に褒めて、ご褒美をあげましょう。

犬はきれい好きなので、トイレは常に清潔に保ってあげるようにして下さい。

お留守番を教える

犬は社交性の高い動物なので、周囲に仲間がいないと本能的に不安になります。そうは言っても常に愛犬と一緒にいるのは不可能なことです。

飼い主がそばにいないと、鳴き続けたり、家の中をメチャクチャにしたり、「分離不安症」になりストレスをかかえ、体調不良になるなど問題行動を起こすことのないように、飼い主と離れて過ごす時間もあると教えることは大切なことです。

最初は短い時間…5分間程度外に出て、おりこうにしていたらご褒美をあげる。そして少しずつ時間を長くしていき、「外出しても家に帰ってくる」ことを教えることが大事です。

置いていかれてもそれは一時的なことで、飼い主は必ず帰ってくると理解することで、安心してお留守番できるようになります。

外出するときはケージやクレートのなかで過ごさせるのが、犬の安全を守るためにもベストです。

新鮮な水とトイレを設置するのを忘れないようにしましょう。

おわりに

犬を飼うことで癒されたり、より充実した生活を送れるなどたくさんのメリットがあります。しかし犬を飼うことは重大な責任も伴います。

「何事も最初が肝心」。家族の一員として迎え入れた愛犬と最期まで幸せに楽しく過ごすためにも正しくしつけることはとても大切なこと。簡単なことではありませんが、根気をもってがんばりましょう!

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