猫を拾ったら時にすべき4つのこととは?小さな命を守るために!

猫を拾ったら時にすべき4つのこととは?小さな命を守るために!

捨て猫に遭遇したことのある方は多いと思います。うちの8匹の猫ちゃんも、半分の4匹は捨て猫でした。猫を捨てることは犯罪なのですが、避妊手術をせずに外に出して妊娠させ、子猫が生まれたらこっそり捨てるという非常識な飼い主が後を絶ちません。今回は、そんな猫を拾ったらすべきことについて考えてみましょう。


本当に捨て猫か確かめる

捨て猫だと思っても、もし飼い猫だった場合は勝手に連れ去ったら大変なことになります。

純血種か?

電信柱の下に置かれたみかん箱に入れられている子猫なら、見ただけで捨て猫とわかるでしょうが、子猫がウロウロしていただけで捨て猫と決めつけてはいけません。まず拾った猫に飼い主がいないか確認しましょう。特に、雑種猫ではなく純血種の場合は迷子の可能性が高いでしょう。

マイクロチップが入っているか?

拾った猫にもしマイクロチップが入っていれば、すぐに飼い主が見つかります。マイクロチップとはペットの体内に埋め込む電子機器で、確実に個体識別できるようになっています。動物病院や動物保護センターにあるマイクロチップリーダーを猫の体にかざせば、マイクロチップの有無がわかります。

警察に遺失届が出されているか?

飼い猫が迷子になった場合は、動物病院や警察に届けられていることがあります。ペットは法律上は物であり、迷子になったということは紛失したということになるので、遺失物として警察に届け出を出すことになっているのです。すぐに問い合わせてみましょう。

動物病院で健康診断を受ける

もしかしたら拾った猫が大変な病気を持っているかもしれません。早めに健康診断を受けましょう。

先住猫から隔離する

もし先住猫がいる場合には、拾った猫が病気を持っていないとわかるまで隔離する必要があります。猫白血病ウィルスや猫エイズウィルスに感染している場合には、猫同士で感染します。先住猫の寿命を縮めることになりますから、可哀そうでも検査結果で感染がないとわかるまでは隔離してください。

人間に感染する病気もある

皮膚糸状菌が猫の皮膚に感染している場合、人間に感染することもあります。感染すると脱毛、痒み、フケなどの症状がでます。ダ二やノミなどの外部寄生虫がいる場合には人間の血も吸うので、退治するまでは一緒のベッドで寝てはいけません。

検査と治療

動物病院に連れて行き、事情を話して健康診断をお願いします。子猫の場合には生後どのくらいか、オスかメスかなどの判断もしてもらえます。検査を受けて病気を持っていることがわかったら、治療をしてもらいましょう。少し時間も費用もかかるかもしれませんが、ご自分で飼うにしても里親を探すにしても、まずは健康を回復させてあげることが第一です。

ごはんをあげる

捨て猫がやっと拾われた時には、お腹がペコペコの場合が多いです。年齢に合った食事を食べさせてあげましょう。

赤ちゃん猫のごはん

赤ちゃん猫には、猫用のミルクをあげましょう。人間の赤ちゃん用のミルクや牛乳ではなく、必ず猫用のミルクを飲ませてください。ミルクは市販されていますので、商品に記載されている給与量を必ず守りましょう。猫用哺乳瓶、スポイト、シリンジなどであげると喜んで飲みます。

子猫のごはん

子猫には、子猫用のキャットフードをあげましょう。生後何ヶ月かによって、また体重によって、ごはんの回数と分量が決まっています。空腹時に食べたいだけ食べさせると嘔吐してしまいますから、分量は必ず守りましょう。

成猫のごはん

成猫なら普通のキャットフードをあげて大丈夫ですが、もし体力が落ちていたり栄養失調になっていた場合には、獣医師さんと相談して高カロリーのフードを与えた方が良い場合もあります。病中病後用のフードなどを動物病院ですすめられることもありますので、先生の指示に従いましょう。

行先を決める

拾ってきた猫が落ち着いたら、その子の行先を決めてあげましょう。

自分で飼う

もし事情が許すなら、そしてあなたとご家族全員が望むなら、拾ってきた猫をぜひそのまま飼ってあげてください。一度は無残に捨てられてしまった猫ですが、今度こそ幸せになれるでしょう。

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