里親さんを探す前にしておきたいこと
■飼い猫ではないことを確認する
明らかに捨て猫や母猫とはぐれた子猫ではない場合には迷子猫の場合もありますので、まずは飼い猫ではないかどうかを確認しましょう。
純血種の猫の場合には飼い猫の可能性が高いです。
・動物病院で迷い猫であることを伝え、マイクロチップが入っていないか確認
・近隣に迷い猫のポスターがないかを確認する
・猫を保護している旨をチラシなどで近隣の動物病院などに貼らせてもらう
・動物愛護センター、警察署に知らせる
・ネットの迷い猫掲示板の検索と登録を行う
■離乳
保護した子猫がまだ離乳していなかった場合、大変ですが、離乳するまでは頑張って育てましょう。
どうしても難しい場合は、ご近所やお知り合いで、離乳前の子猫の飼育経験がある方の中で里親さんを探すのがよいでしょう。
里親さんを探すのは、少なくとも1ヶ月齢以上で、一回はワクチンが終了してからが望ましいでしょう。
1.5ヶ月齢〜4ヶ月齢くらいまでが、猫も新しい環境に慣れやすく、また子猫らしい時期のため、最も里親さんを見つけやすい月齢です。
■健康診断
保護した子猫は、動物病院で健康診断をしておきましょう。
外で保護した猫は何かしらの感染症にかかっている場合が多いです。
猫風邪、皮膚病、下痢や軟便など、何かしらの症状があれば、治療してから里親さんをみつけましょう。
FIV(猫エイズ)、FeLV(猫白血病)のウィルス検査も終了していれば、先住の猫がいるご家庭でも里親さんになってくれやすくなります。
ただし、万一陽性だった場合は、里親さんが見つかる可能性は低くなるでしょう。
■駆虫(ノミ、ダニ、内部寄生虫など)
外にいた猫はノミや回虫など、何かしらの寄生虫がいることが多いです。
動物病院で、駆除をして貰いましょう。
■ワクチン接種
2ヶ月齢を超えていたら一度ワクチンをしておきましょう。
1ヶ月齢で里親さんを探す場合は、1ヶ月齢でもワクチンをしておいた方がいいでしょう。
■不妊去勢手術(生後4〜5か月齢以上の場合)
おおよそ5ヶ月齢を超えたら、不妊去勢手術は終了してから里親さんを探すのが望ましいでしょう。
里親さんの探し方
■知人、友人に声をかける
やはり、知り合いが一番信頼できるかと思いますので、まずは知り合いで飼える方がいないか声をかけてみましょう。
SNSなども出来るだけ活用しそのまた知り合いに声をかけて貰えば、見つかる可能性があります。
■動物病院などにチラシ、ポスターを貼らせてもらう
動物病院、ペット用品店、スーパーの掲示板などに、里親探しのポスターを貼らせてもらうよう、頼んでみるといいでしょう。
近所の方に里親さんになって貰える利点があります。
■里親掲示板を利用する
ネット上の個人の里親探しを仲介する掲示板があります。
複数の里親サイトに登録してみましょう。
情報を掲載したら、メールのチェックを忘れないようにしましょう。
迅速に対応することで、信用度が上がります。
■里親掲示板リンク
犬、猫、里親さがし「いつでも里親募集中」〜ペットショップ保健所へ行く前に〜
http://www.satoya-boshu.net犬、猫、里親(飼い主)募集掲示板です。ペットショップへ行く前に、そして保健所へ行く前に是非ご覧ください。
猫の里親募集情報 :: ペットのおうち【月間利用者150万人!】
http://www.pet-home.jp/cats/猫の里親募集情報ペットのおうちには全国の動物保護団体・法人・個人から、猫の里親募集が届いております。殺処分を減らすため、ペットショップで購入を考える前に「猫の里親になる」という入手方法を是非ご検討下さい。
■動物保護団体に協力を依頼する
動物保護団体は、常に限界の頭数を収容しているため、保護してもらえることは望まないほうがいいでしょう。
多くの施設は、行政で殺処分直前の動物の保護を優先しています。
HPをみると、個人からの受け入れについて記載があるところが殆どなので、問い合わせる前に必ず確認しましょう。
受け入れは行っていなくても、里親の探し方などについては相談を受け付けている場合があります。
ご自身でもネットなどで情報を出来るだけ集めた上で、ノウハウを教わるために協力を依頼する方法はあります。
春から夏は、どこの団体も一杯なので望めませんが、子猫の少ない冬の一定期間であれば、個人からの受け入れを行っていることも稀にあります。
ただし、HPなどで個人からの受け入れを行っていないと明記されているところに、無理強いをしてはいけません。
よくあるのが、「保護してもらえないなら保健所に連れて行く」などと半ば脅してくる人です。
もしも無理強いしてその子猫を保護してもらったとしても、その保護施設は、その分、他の猫の保護ができなくなるということです。
目の前の命は助かった気がするかもしれませんが、その影響は他のところに確実に出ます。
保護猫カフェや保護団体の開催する譲渡会に参加できる場合もありますので、積極的に探してみましょう。
とても大変ですが、助かる命を助けるために、保護したら里親を探すところまで頑張りましょう。