どうして犬として生まれてきたんだろう?
動物は「霊性」を高めるために生まれると言われています。この霊性を高めることで、最終的に人として生まれることを目指しているんだとか。警察犬や盲導犬、介助犬などは特に霊性を高めていくことが出来るとも。
そしてこの霊性を高めるために必要不可欠となる現世での要素は「人間からの愛情」です。そのために、犬や猫たちは生まれる前に「あの人なら僕を大事にしてくれそうだ」「あの家の愛情を受けたいな」と、自ら飼い主を選んでくるらしいです。
ではこの世で結ばれた飼い主と愛犬との魂は?もちろん、それぞれの死後もずっと結ばれています。
飼い主の愛情は次の一生へも関係する
動物はその一生を送るごとに霊性を高めています。そしてその上で重要な要素となるのが私たち飼い主からの愛情を受けること。では飼い主が愛犬の霊性を高めるために出来ることとは?そしてその愛情によって愛犬にはどんな変化が起こるのでしょうか。
■しつけで「徳」を積ませる
生きている間のどれだけ多くの「徳」を積むかが次の一生を左右することになると言われるスピリチュアルな世界。(これは人間でもそういわれてますよね)盲導犬や介助犬が霊性を高めやすいのはより多くの徳を積んでいるからなんです。
では一般の家庭にいる犬は徳を積めないの?そんなことはありません。たとえば無駄吠えを無くしたり、噛み癖を無くすことでも犬にとっては徳を積んでいることになるでしょう。愛犬が良い子になるかどうかは飼い主さんのしつけが大きく左右します。
「厳しくしたら可哀想」と甘やかすよりも、アメとムチで愛犬をより良い子にしてあげたいですね。
■愛情をかけられた犬は天国で再会できる
スピリチュアルな世界では、本来犬は犬の魂だけが集まる場所からこの世へ生まれてくるとされています。そしてその一生の中で、より多くの愛情をかけられた犬はその死後も人間の魂が集まるいわゆる「天国」へと行けるそうです。
愛情をかけられずに死んでいった子たちは、また犬の魂の塊へと溶け込み、そして愛情を受けるためにきっとまた生まれてくるのでしょう。もし愛犬を亡くしてとても辛い方がいたら、この話をぜひ思い出してくださいね。愛情を受けたあなたの愛犬とはまたいずれ天国での再会が待っていますよ。
愛犬がくれる愛情のパワー
家庭のなかでの愛犬の役割ってなんだろう?精神的な癒し?じつはそれだけでは無いのです。犬の持つパワーって本当にすごい!
■人間の健康も左右する犬の力
犬を飼っている人は、病気にかかりづらく、また重い病気の症状も回復しやすいという結果が出ているそうです。また前科のある人の再犯率も低くなることや、ADHDなどの症状も和らぐとされ医療の面からも非常に高い注目を集めているのが犬のパワーです。
犬を抱きしめたり撫でる事で人間には幸福感を強く感じるホルモンの、オキシトシンやセロトニンが分泌されます。これによりストレスが減り自律神経が整い、結果的に免疫力の向上が期待できます。ドッグセラピーは「なんとなく癒されるから良い」のでは無く、こういった根拠があって推奨されています。
■寿命を全うするという事
スピリチュアルな世界では、人間も動物も寿命を決めて生まれてくるとされています。自殺以外は、全て寿命となっており、「前世で学べなかった分が多くあるから100歳まで」とか「今回はこれだけを知りたいから30歳まで」とか。それぞれに学ぶ事も目的も違うから、寿命も違うという事。これは動物も同じ事らしいです。困難な事が多い人生を持つ人ほど、より高く浄化される事を目的に生まれるという説もあります。「ならどうして神様は、そういった事を忘れて生まれさせるのかな、覚えてられたら突然の死に悲しむ事も無いのに」と筆者は思いましたが、きっとまたそれも「学び」なのでしょう。
犬の1日は人間にとっての3日、とも言いますよね。という事は、彼らの寿命は決して短い訳では無く、そもそも人間のそれと比較をする事でもありません。「愛情を与え、愛情をもらう」と言う目的を持っています。筆者が知る限り、犬の自殺など聞いた事がありません。つまりどの犬も、どんな死に方でも、みんな寿命=目的を全うして死んでいくという事。
愛情を知る為に生まれて、幸せに死んでいく
犬にとっての一番の幸せ、とは何でしょうか?難しい問題のような気もしますが、筆者が思う答えはシンプルで、「幸せに死ぬ事」です。例えばそれが事故や病気が原因であったとしても、飼い主さんからの愛情を受けて幸せに暮らす事の出来た一生なら「幸せに死ぬ事」が叶ったのでは無いでしょうか?その時は痛かったかもしれない、辛かったかもしれない、でもきっと飼い主さんからの愛情や幸せはそれに簡単に勝ってしまうでしょう。
だからこそ、多くの犬や猫が捨てられ殺されていく現実は辛く感じますし、もう一度生まれてくる時には良い飼い主さんと巡り合って、幸せな一生を送ってもらいたいと願うばかりです。
今回は「仏教」や「キリスト教」では無く、あくまでもスピリチュアルという広いくくりで犬との関係を見直してみました。もちろん正解かどうかなどは誰にも分かりません。それでも、愛犬と出会った事にはちゃんと意味があってお互いが必要として生まれて来た、と感じる事が改めて出来ればと思っています。