食用犬だった歴史もある!?チャウチャウを飼う前に性格と特徴、かかりやすい病気などを知る

食用犬だった歴史もある!?チャウチャウを飼う前に性格と特徴、かかりやすい病気などを知る

たてがみがモフモフとしてかわいらしく、まるでパンダかテディベアのような愛くるしい外見なのによく見るとちょっと困ったようなしかめっ面をしているチャウチャウ。普段めったに見かけないチャウチャウとはどんな犬でしょうか?チャウチャウの知られざる魅力と特徴や飼い方についてご紹介します。


子犬の頃のしつけのポイント

チャウチャウは警戒心がとても強い犬ですが、柔軟な子犬の時に家族以外の人や動物の出入りが多い環境で育つと、見知らぬ人に対して落ち着いて対処できるようになります。

しかし、家庭内で飼って家族以外の人や動物と交流があまりない環境で育つと家族と親しい人以外には強い警戒心を持ってあまり接触しようとしないでしょう。本来の性格が少し内気なところもあるので、できるだけ子犬のうちにいろいろな人と会わせて慣れさせる方が良いです。

秋田犬等の他の大型犬と同じように主従関係を子犬のうちにはっきり教えなければ成犬になってからしつけるのが難しくなります。小型犬と違って力がありますので、子犬のころの可愛さに負けていいなりにならないようにするのがコツです。

他の犬種としつけの基本は同じです。子犬のうちにダメなことは「ダメ!」と言い、良いことはすぐその場で褒めてあげるようにすれば、賢いので何が良くて、何が悪いのかすぐに理解するようになるでしょう。

チャウチャウを飼う環境

もともと極寒地帯が起源の犬種なので日本のうだるような夏の暑さにとても弱いです。室内で飼うほうがおすすめです。

庭がある場合は犬用のフェンスがあった方がいいでしょう。あまり家の外に出たがる性格ではありませんが、知らない人がいきなりやってきた場合に持ち前の警戒心を発揮して、吠え掛かることがありますので防御用フェンスがあった方が安心です。

チャウチャウは散歩は苦手?肥満に注意

品種改良によって後ろ足の形状が棒状になっているので、どこか突っ張ったような歩き方しかできません。スピードが出ず、走るのが苦手です。飼い主のジョギングのお供には向かないでしょう。

毎日の散歩は必要ですが、運動量はそれほど必要はありません。ゆっくりと時間を掛けて歩くこともできますが、普段は15分ほどの散歩で満足して自分から帰りたがることも…。

そのため大型犬ですが、庭のないマンションでも飼うことができます。どちらかというと運動は苦手なので、肥満には注意です。

チャウチャウはダブルコード。ブラッシングは必要

極寒の地に起源をもつ犬種に多いですが、チャウチャウも「ダブルコート」と呼ばれる硬く長い毛とフワフワとした柔らかく短い毛をもつ抜け毛の多い犬種です。季節の変わり目は、短い毛が抜けて温度調節をしやすくなるのですが、もともと頭や胸周りに毛が密集して生えており、ブラッシングしてあげないとまるで羊のように…。

抜け毛をすくスリッカーブラシや毛並みを整えるコームで優しくブラッシングしてあげてください。換毛期は毛玉やもつれが多くなりますので毎日してあげる方がよいでしょう。

チャウチャウのその他のお手入れ

入浴は刺激の少ない犬用のシャンプーを使い、月1回ほどで大丈夫でしょう。運動嫌いで散歩を長時間したがらない犬なので、爪が伸びやすくなります。平均月1,2回のお手入れは必要です。歯磨きは最低週3、4回、ほかの犬種と同じです。

子犬のうちから、毛や爪、口のお手入れに慣れさせる方が成犬になって扱いが楽になります。

その他注意点

奥に引っ込んだ目のために視野が狭い傾向があります。警戒心も強い犬なのでできるだけ後ろからではなく、前から近づいてあげて下さい。そうすると安心します。

また食用犬になっていた歴史がありますように、運動嫌いで肥満になりやすい一面があります。餌の量は毎日カップできちんと計量して、ほしがってもやりすぎないようにした方がいいでしょう。


チャウチャウを飼うためのまとめ

見た目と中身にとてもギャップがある犬です。ぬいぐるみのようにかわいいのに独立心が強かったり、少し内気で飼い主以外の人にあまり懐かなかったりと猫のような一面があり、初めて飼う方は驚くでしょう。

チャウチャウにはこうした気質を理解してくれる飼い主が必要です。社交的で遊び好きではないですが、忠誠心と献身は他の犬種以上に持ち合わせています。

感情をあまり表に出さず、少しよそよそしいところがある反面、飼い主のそばにぴったりと寄り添うことが好きな犬ですので、あまり反応がなくてもがっかりしなくてもよいと思います。一緒に暮らすうちに、この犬種には非常に良い面があることが次第にわかってくるでしょう。

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