招き猫の歴史
空前の猫ブームが到来している日本ですが、猫ブームに乗っかって、猫グッズもたくさん販売されています。猫ブームに乗っかって、人気が高まりつつあるのが「招き猫」です。
招き猫の歴史は古く、古代エジプトで神と崇められた猫への崇拝がヨーロッパからアジア、そして日本にも広まったとされています。
日本の招き猫が現在のような形になったのは、江戸時代あたりだと言われています。
また、招き猫の手をあげてちょこんと座っている姿は、日本だけでなく、世界に「かわいい!」と親しまれるようになってきています。
あげるのは右手?左手?
招き猫といえば片手を挙げている姿を想像する人もたくさんいるのではないでしょうか?
では、挙げている手は右手でしょうか?それとも左手でしょうか?
招き猫が挙げている手はそれぞれに意味があり、右手を挙げている猫は「金招き」、左手を挙げている猫は「人招き」だとされています。
時折、招き猫の中に両手を挙げているものを見かけますが、すべての副を呼び込むと考える人もいれば、お手上げ状態だとして嫌がる人もいます。
手の長さや色にも意味がある?
手を高く挙げている猫は、遠くからでも福を呼び寄せ、大きな福を招いているといわれ「手長」と呼ばれるタイプです。
反対に、耳よりも下のあたりで小さく手招きをしている猫は、身近な福を集めるといわれています。確実に集めるタイプですね。
こちらはずいぶん時間が経ってからの後付け感がありますが、色にも意味があるともされています。
白・または白に黒茶色などの三毛猫=福を全般的に集める
黒=厄除けや魔除け
金または黄色=財運や金運
銀=長寿繁栄
赤=健康長寿
ピンク=恋愛運
緑=安全
青=学業や仕事の成功
※色によって、違うご利益を掲げているとこともあります。
何色がお好みでしょうか?昔からのオーソドックスな白の招き猫がやはり基本にはなるようです。
招き猫の旅!
日本にはさまざまな招き猫スポットがあるのはご存知でしょうか?
春になればお出かけしたい!と思う人も多いものです。ペットの愛猫とともに、全国の招き猫をめぐる旅なんてものはいかがでしょうか?
■招き猫ミュージアム(愛知県瀬戸市)
愛知県瀬戸市にある「招き猫ミュージアム」によると、全国の陶磁器産地の中で一番最初に招き猫を作ったところが瀬戸市なのだそうです。
郷土のおもちゃから日用雑貨まで数千点もの招き猫に出会うことができます。
招き猫ミュージアムに立ち寄ったなら、ぜひ体験してほしいものが招き猫の「染付体験」です。
招き猫の型に瀬戸の伝統技法である染付を施して、自分だけのオリジナル招き猫を完成させることができます。
10名未満であれば予約不要です。
■吉兆招福亭(三重県伊勢市)
伊勢神宮おかげ横丁にある吉兆招福亭は、全国の作家さんや窯元さんから集めた招き猫グッズであふれています。
大きなものから小さなものまで、またリアルなものやかわいらしいものまで表情も様々で、きっとお気に入りの招き猫が見つかるはずです。
お店の前には大きな招き猫がいるので、すぐに見つけることができます。
人気は招き猫のおみくじです。別売りの専用お座布団を買って、家で飾ることもできお土産にもなるところが人気の理由です。
伊勢神宮内宮の門前町「おはらい町」にある『おかげ横丁』にあるお店の紹介です。飲食店や土産物、地元の物産や工芸品、伊勢志摩の魚介類などが皆様をお待ちしています。
■ヤマタネ(愛知県常滑市)
招き猫生産量が日本一だとされる愛知県常滑市にある、招き猫好きなら言わずと知れた聖地ともいえるようなお店です。
ずらりとならぶ招き猫は圧巻です。
ヤマタネさんに並ぶ招き猫は、特に「なにこれ!」と笑いを誘うような表情のものが多いのが特徴です。
笑顔になるから福が来るのかな?と思わせてくれるようなお店です。
ひょうきんな招き猫の数々に思わず2個3個と手が伸びてしまいます。
ヤマタネさんオリジナルの「萬助猫」は優しい気持ちになれる、思わずこちらも微笑んでしまうような表情をしています。
■豪徳寺(東京都世田谷区)
招き猫発祥の地だとされることもある豪徳寺ですが、井伊家の菩提寺ともされる由緒正しきお寺です。
豪徳寺では、招き猫ではなく「招福猫児(まねぎねこ)」と表し、招猫観音を祀る「招猫殿」があります。
境内には祈願が成就した人々が奉納したたくさんの招福猫児が奉納されています。