《危険度高》命に関わることもある食べもの
■ネギ類、ユリ科植物
タマネギ、長ネギ、ニラ、ニンニク、エシャロット、ラッキョウなど
猫の血液中の赤血球を破壊する成分が含まれており、胃腸障害、血尿、衰弱、心拍の増加などの症状が出ます。
ネギ類を食べると急性の貧血を起こし、死亡することもあります。
加熱したり、ネギ類のエキスを使用したスープでも危険です。
■レーズン、ブドウ
アメリカの調査機関の臨床結果で犬・猫に有毒であると立証されています。
犬では摂取後数時間以内に嘔吐、下痢などの症状が出て、腎機能障害になることがあるそうです。
因果関係はまだはっきり解明されておらず、猫での症状は不明ですが、与えないに越したことは無いですよね。
《過剰摂取で危険》命に関わることも
■カカオ類
チョコレート、 ココアなど
不整脈、心拍の増加、口の渇き、過剰な活動、痙攣、発作、嘔吐などの症状が出ます。
ココア飲料やチョコレートケーキなどは、目を離すと猫が舐めてしまうこともありますので、注意しましょう。
カカオの香り成分の1つであるデオブロミンが猫にとっては危険な毒素になります。
ビターチョコレートのように、カカオ含有量の高いほど危険です。
ミルクココアをひと舐めしちゃった!という程度では命の危険はありませんので、慌てずに状態の変化が無いかを観察しましょう。
■スルメ
スルメは、胃の中で水分を含み、10倍以上に膨れる事もあるそうです。
うまく噛み切れず、大きい塊で飲み込んだスルメが胃の中で膨らむと、腸を通れず、また吐く事も出来無いという大変危険な状態になります。
袋に入っていても、猫は匂いを嗅ぎつけます。絶対に放置をしないことが大切です。
■アボカド
アボカドの果実、種子、樹皮などに含まれるペルジンを過剰に摂取すると、胃腸炎を起こし、死亡の恐れもあります。
丸ごと一個食べたら、とかなので、猫が丸ごと一個アボカド食べる機会は無いと思いますが、知識として知っておきましょう。
《危険度中》すぐに命の危険はなくても注意が必要
■アワビ、 サザエなどの貝類
アレルギー症状のひとつである光線過敏症を発症します。
腫れやかゆみが出て、耳などが壊死することもあります。
猫が好きな匂いなだけに要注意ですね。
■生の豚肉
人間でも、豚肉は加熱しないと危険なので食べないですよね。
寄生虫のトキソプラズマに感染すると、体重減少や下痢などの症状が出ることも。
猫の場合は、体内でトキソプラズマが成虫になるまで育ってしまいます。
■アルコール
酒類や、調理に使うみりんなど
肝臓が小さい猫には、ほんの少量でも大きな負担になります。
嘔吐、下痢、痙攣、意識障害の症状が出ることがあります。
■カフェイン
お茶、紅茶、コーヒー、コーラなどに含まれるカフェインは猫にとって有毒です。
テオグロシンという成分が中枢神経を興奮させてしまい、心臓や神経系統に作用します。
下痢、嘔吐、多尿の他、呼吸数や心拍数の増加、痙攣などを起こすことがあります。
ミルクティーや、ミルクコーヒーは、ミルクの匂いにつられて猫が飲んでしまうことがあるので注意しましょう。