乾燥する秋冬のケア!忘れがちな愛犬のガサガサ肉球のお手入れ

乾燥する秋冬のケア!忘れがちな愛犬のガサガサ肉球のお手入れ

愛犬の肉球はケガや火傷、衝撃などから足を守る役割を持っています。犬にとって大切な肉球ですが、日頃からケアをしてあげていますか?乾燥する秋冬は犬の肉球のトラブルが起こりやすい季節です。今回は乾燥する時期だからこそ知っておきたい、肉球のお手入れ法をご紹介します。


どうして肉球をケアする必要があるの?

あかぎれによる出血を防ぐ

特に高齢犬になると水分量が不足して、肉球が固くなり、層が厚くなっていきます。そのため、サガサと乾燥した状態になり、やがてガサガサした部分がひび割れてあかぎれを起こしてしまいます。あかぎれが続いてなかなか傷が塞がらないと、そこから雑菌が入り込むことも。

その結果思わぬ病気を引き起こす可能性があるので、肉球がガサガサになり過ぎないよう、日頃からのケアが欠かせないのです。

フローリングなどで滑る


肉球が乾燥していると足の踏ん張りが効かず、滑りやすいフローリングで転倒する危険性が高くなります。特に小型犬や高齢犬になると、この転倒によって骨折をする可能性もあるので、肉球の乾燥を防ぐためにケアをしましょう。

他にもツルツルしたフローリングで過ごすことで、股関節などの骨格の形成不良にきっかけになることもあります。最悪歩行障害を引き起こす可能性があるので、愛犬の健康のためにもフローリングの家庭では重点的なケアが欠かせません。

愛犬の肉球がカサカサと乾燥する原因は?

洗いすぎや拭きすぎ

肉球が乾燥してしまうのは、飼い主の洗いすぎや拭きすぎが原因の一つ。室内犬だと散歩の後に、ウエットティッシュで拭いたり、足を洗ってあげたりする家庭が多いかと思います。

しかし、本来はある程度硬質化して足に傷がつくのを守るのが肉球の役割なので、しょっちゅう水に濡らしているとあかぎれが起きてしまうのです。

特に湿度や気温が下がる秋冬は、手の乾燥やあかぎれに悩む人が増えるように、犬も肉球のガサガサやあかぎれの症状が出やすくなります。

散歩

犬の肉球はアスファルトのような硬質の地面を長時間歩くことに向いていません。
自然にある土などのある程度弾力のある場所を走ることを想定しているので、アスファルトやコンクリートなどの硬い地面からの衝撃は大きな負担に。

他にも夏はアスファルトが高温になり、散歩することで肉球にダメージを与えてしまいます。飼い主さんが気づかないうちに、肉球がアスファルトの熱でやけどの状態になっていることもあるのです。

加齢

犬も人と同じく高齢になると新陳代謝が悪くなって、体内の水分量が少なくなっています。そのため、肌と同じである肉球も水分がなくなって弾力も減り、乾燥が続いてしまうのです。

弾力なく乾いた状態で歩行を続けていると、そのうち肉球がひび割れて歩くときに痛みを感じる高齢犬も。そのまま散歩ができなくなる可能性もあるので、肉球が乾燥しないよう普段からケアしてあげましょう。

愛犬の肉球ケアのやり方

保湿


愛犬の肉球のケア方法は、まず乾燥を防ぐための保湿が大切です。最近では肉球ケア用のクリームも発売されており、乾燥やあかぎれがひどい愛犬に使うことで、徐々に柔らかい状態に戻していく効果があります。

ただし、愛犬が舐めても健康に影響のないクリームを選んであげましょう。肉球は神経が多く通っているパーツなので、クリームを塗った後に愛犬がいやがって舐めとってしまうことがあります。

体内に入っても健康に影響がない、自然由来の成分でできたクリームを選びましょう。

散歩の後は水で拭き取らない


散歩の後に毎回ウエットティッシュや水で洗っているのは、肉球がひび割れる原因の一つ。そのため、散歩の後は足を洗わずにティッシュペーパーや乾いたタオルで拭きとる程度に留めましょう。

また、汚れがひどく水洗いをしたあとは早めに肉球を乾燥させるのが大切です。しっかりと水分を拭き取ったら、ドライヤーを使って肉球を乾かしてあげましょう。肉球は敏感なパーツですので、熱風を当てず冷風やぬるめの風を当ててください。

ドッグブーツを履かせる

散歩コースのアスファルトが原因の場合は、ドッグブーツを履かせて肉球をガードするのもおすすめです。肉球にあかぎれがある状態で無理に散歩させると、症状が悪化して出血が起きたり細菌に感染したりするリスクが考えられます。

しかし、散歩が大好きな愛犬にとって肉球が治るまで外に連れて行かないのは大きなストレスになってしまいます。その場合は愛犬の足にあったドッグブーツを履かせて、自由に散歩に連れ出してあげましょう。

散歩コースのアスファルトが原因の場合は、ドッグブーツを履かせて肉球をガードするのもおすすめです。肉球にあかぎれがある状態で無理に散歩させると、症状が悪化して出血が起きたり細菌に感染したりするリスクが考えられます。

しかし、散歩が大好きな愛犬にとって肉球が治るまで外に連れて行かないのは大きなストレスになってしまいます。その場合は愛犬の足にあったドッグブーツを履かせて、自由に散歩に連れ出してあげましょう。

柔らかすぎる肉球はNG!


肉球は子犬のように柔らかすぎるのもNGです。あまりに柔らかいと傷つきやすくなり、さらにひび割れやケガをするようになります。

もともと散歩に頻繁に行く愛犬は、肉球が硬くガサガサとした質感になります。それを無理にクリームなどで保湿すると、せっかく硬質化した肉球が弱くなってしまいます。

かえってケアのしすぎで肉球にダメージを与えている可能性もあるので、拭きすぎやクリームの塗り過ぎは控え、健康的な肉球になるようお手入れしてあげましょう。

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