■ポイント13: 爪切り(爪が伸びたとき・割れたとき)
お散歩のときにチェックし、爪が伸びていたり割れてしまっていたら、犬用の爪切りでお手入れしましょう。爪が地面に直接触れるようなら、切りどきです。
実は、犬の爪切りはちょっと難しいです。爪の先の、血管が通っていない部分だけ切ります。血管を切ってしまうと血がたくさん出てしまうので、注意してください。白い爪だと血管が見えるので切りやすいのですが、黒い爪は血管が見えづらいので慎重に見極めてください。
足(特に前足)を掴まれると怖がって暴れる子もいます。また、血管を切ってしまうとかなりの血が出ますので、飼い主さんも愛犬もショックを受けてしまうかもしれません。どうしても怖いようなら、無理をせず、病院やサロンで切ってもらうとよいでしょう。
■ポイント14: 歯磨き(数日ごと)
口臭があったり歯茎が腫れていたり、歯が黄色や茶色に変色していたら、口のトラブルが始まっています。そうならないうちに普段から定期的に歯磨きをして、健康な状態を保ちましょう。
口や口の周りを触られたり、異物(歯ブラシ)を入れられるのを嫌がる子も多いです。最初はガーゼや市販の歯磨き用のシートを飼い主さんの指に巻きつけて、こすりとる方法から始めることをお勧めします。
慣れてきたら、歯ブラシを使ってみましょう。
歯磨きは、1本1本丁寧に時間をかけて行ってください。1日ですべて行わなくても、数日に分けて行ってもよいでしょう。
■ポイント15: 耳掃除(犬種により頻度は異なる)
シーズーなどの垂れ耳の犬種や、耳の中に毛の生えているトイプードルやマルチーズなどは、耳のトラブルが起きやすいので、特に注意が必要です。
犬の耳は非常にデリケートです。ですから、絶対に「こする」ような拭き方は避けてください。
外耳は、イヤークリーナーで汚れを浮かせ、カット綿やガーゼでそっと拭きとります。
耳の中もイヤークリーナーで掃除します。イヤークリーナーを垂らしてマッサージするように馴染ませ、少し置いてからカット綿やガーゼで拭きとります。
■ポイント16: シャンプー(月1回程度)
頻度は月1回程度です。それ以上シャンプーすると、脂分まで洗い落としてしまい、皮膚のトラブルを招く危険があります。
必ず犬用のシャンプーを使い、風邪を引かないように完全に乾かします。
犬は自分で自分の手入れをすることができませんし、具合が悪くてもそれを訴えることもできません。飼い主さんだけが頼りです。ちょっと大変だなと感じるかもしれませんが、習慣になってしまえばどうということはありません。日々のお手入れや健康チェックで、1日でも長く愛犬が健やかに生活できるようにしてあげましょう。