犬を飼ったら知っておこう!愛犬の健康診断7つのことがら

犬を飼ったら知っておこう!愛犬の健康診断7つのことがら

念願の犬を飼い始めたら、愛犬の健康管理は飼い主さんがきっちりと行っていきたいですよね。まず、基本的なこととして「健康診断」が挙げられますが、最初はわからないことだらけ。今回は犬の健康診断についてご紹介します。


犬の健康診断で知っておきたいこと

動物病院で受ける健康診断。検査の内容、受診の頻度や開始時期、費用などについてまとめてみましょう。

1.基本検査は歯のチェックや触診など



犬の基本検査は検温から始めるところがほとんどでしょう。まず、受診時の体の状態を確認してから、触診を行ったり、聴診器を使ったりしながら基本的な身体のチェックを行います。この間、飼い主さんから日頃気になること、心配なこと、気を付けていることなどについての話をしながら、獣医さんに的確なアドバスをもらうようにします。

例えば、それは食事の量だったり回数だったり、便や尿の色だったりとさまざまです。基本検査ですから、飼い主さんが知っておきたいことをこの時に聞いておきましょう!

最後に歯の検診も行います。歯垢が歯に溜まっていないかなどのチェックをしながら、歯のお手入れ方法などの確認を行います。

2.費用はおおむね2,000円程度


犬の健康診断で基本検査にかかる費用はおおむね2,000円くらいでしょう。個人病院と総合病院で多少金額は変わってくるかもしれませんが、それほど高額な費用がかかるような検査ではありません。予約を入れる時点で料金の確認をしておくと安心ですね。

3.健康診断は1歳から


子犬を飼い始めた人は、3か月から4カ月くらいで家にやってくるケースが多いと思います。そうすると、8ヶ月くらいで「1歳」を迎えることになりますね。かわいい愛犬とてんやわんやの生活。あっという間に時間が過ぎるでしょう。でも、そろそろ初めての「健康診断」を受けて良い時期です。

犬の健康診断開始の適年齢は1歳。「そんなに早くから?」と思う人も多いと思いますが、それには理由があります。

小さい頃は飼い主さんの言う事を聞かないなんて当たり前!名前を読んでも来ないし、好き勝手し放題!やんちゃな子なら容易に想像できそうですね。ですから、「小さいからそうなんだ」と思いがちなんです。そして、その原因として「先天的に視覚や聴覚に障害があるから…」とはなかなか認識しずらいものなのです。

4.シニア犬の場合は血液検査も


シニア犬になるとさまざまな体の不調が出てくることが多くなってきます。今までは超健康体であっても体のシステムに衰えが少しずつ出てきて免疫力が減ってきます。犬種によってかかりやすい病気もありますから、獣医さんに愛犬の気になる点などを相談しながら検査を受けていくことになるでしょう。

また、以前大きな病気を患った犬に対しては、その後の経過、回復状況などを併せて確認することが多いです。

シニア犬や病気を経験した犬は、必要に応じて「血液検査」や「超音波検査」などの特別な検査を行うことがあります。特に血液検査では20項目以上もの病気が判明できるので、目に見えない病気の兆候や持病の悪化、また病後の回復状況などが確認できます。

これらの検査は基本検査に含まれていないので別途費用がかかります。およそ5千円から1万円くらいのところが多いようです。

5.シニア犬は半年に1度

子犬や成犬が1年に1度という目安であるのに比べて、シニア犬の場合、必要に応じて半年に1回の健康診断を勧められることがあります。シニア犬の場合、体の衰えによって体内の免疫力も低下しがち。健康管理を徹底するためにも半年に1回は受けておきたいですね!

6.「カルテがとても重要である」ということ


かかりつけの動物病院に行くと、検査内容、結果、気になることについてのカルテが残ります。「病気をしたわけじゃないのに、カルテってそんなに大切?」と首をかしげる人も多いでしょう。

カルテは愛犬の成長過程が詳しく記された、いわば「成長日記」。動物病院にとっては、今後の検査や診察に大いに役立つ貴重な資料になります。大切な愛犬の診察記録がしっかり残っていれば、生涯を通して愛犬にあった的確なアドバイスを受けることができます。

健康診断を受けてカルテを残すということは、動物病院にとっても飼い主さんにとっても大きなメリットがあるのです。

7.検査後は「ちょっぴりストレス」


健康診断を受けた後、気の弱い怖がりの犬の場合ちょっとしたストレスを覚える場合があります。慣れない場所に行って、台に乗せられて…。何も痛いことはしないのに、気持ちばかりが先走って体はガチガチ!
ですので、家に戻ったらゆっくり休める空間を作ってあげて下さい。しょんぼり顔だったり、ご飯を半分残してしまっても心配しすぎないように。人間だってストレスが溜まると食欲は減退しがちですよね。

健康診断で知っておきたいこと まとめ


犬の健康診断は愛犬の「今」の健康状態を確認するために1年に1回は受けておきましょう。受診の開始時期は1歳から遅くても2歳が適年齢です。主な検査内容は触診や聴診器での身体チェックと歯の検査になりますが、シニア犬や病気を経験した犬の場合は、追加で血液検査や超音波検査が行われることがあります。

動物病院でも検査の後は、愛犬も緊張とストレスで多少疲れ気味。家に帰ったらゆっくり過ごせるような環境を整えてあげたいですね。お疲れさま!

関連する投稿


愛犬が車酔いをしてしまう…。車酔いの症状と改善法まとめ

愛犬が車酔いをしてしまう…。車酔いの症状と改善法まとめ

愛犬とのお出かけは、とても楽しみですね!ドッグランや遠くに足を伸ばしてお散歩、旅行など車での移動をすることは多々あると思います。お出かけのみならず、病院へ向かうときも車を使う方は少ないののではないでしょうか?しかし愛犬が車酔いしてしまうと、移動も一苦労ですよね。愛犬が車酔いしないために気を付ける事をご紹介します!


犬だって歯が命!犬の歯が欠けた、折れた時の治療とその費用

犬だって歯が命!犬の歯が欠けた、折れた時の治療とその費用

犬も人間と同じで、永久歯がダメになるともう歯は生えてきません。 そのためにも、普段のケアはとても大切。 けれど、万が一その永久歯がトラブルで欠けたり折れたりしたらどうすればよいのでしょうか。 我が家の経験を踏まえ、その治療と費用についてまとめました。


猫の死亡原因ランキング!愛猫のために飼い主ができることは?

猫の死亡原因ランキング!愛猫のために飼い主ができることは?

どんなに大切に飼っていても、飼い主より先に死んでしまう猫ちゃん。多くの場合、どんな原因で亡くなっているのでしょうか?今回は猫の死亡原因について調べて、飼い主にできることを考えましょう。


恐ろしい心臓の病気、猫の肥大型心筋症とは?

恐ろしい心臓の病気、猫の肥大型心筋症とは?

猫の心臓病の中で最も発症率が高い肥大型心筋症。心臓の筋肉が異常に厚くなり、心機能が徐々に低下していきます。発症を予防する有効な方法は見つかっていませんが、発症してしまっても適切な治療を受けることで病気の進行を遅らせることが可能です。


骨のガン、犬の骨肉腫ってどんな病気?

骨のガン、犬の骨肉腫ってどんな病気?

骨肉腫という病気を知っているでしょうか?骨肉腫はいわば骨にできるガンです。また、進行がとても早く、放っておくとあっという間に手遅れになってしまいます。この記事では骨肉腫の症状や特徴について解説していますので、ぜひこの病気について知っておいてくださいね。


最新の投稿


絶対ダメ!!犬にアルコールを与えるリスク

絶対ダメ!!犬にアルコールを与えるリスク

人間にとって少量であれば健康にも良いとされるアルコールですが、犬にとってアルコールとはどんな作用があるのでしょうか。危険な犬とアルコールの関係を解説します。


愛犬に白髪が生えた!?知っておきたい犬の毛の退色とは?

愛犬に白髪が生えた!?知っておきたい犬の毛の退色とは?

人が年齢を重ねると黒髪が薄くなり、白髪が生えてきます。この現象は人ならではというイメージがありますが、実は愛犬にも白髪が生えてくることがあります。これを退色と言い、どんな犬でも加齢によって、白髪が増えていくのです。今回は、そんな愛犬の白髪(退色)について、くわしくご紹介します。


愛犬が自分の名前を覚えてくれない!しつけ方法のコツは?

愛犬が自分の名前を覚えてくれない!しつけ方法のコツは?

家族で愛犬を迎えた時に、まずどんな名前をつけようかと一生懸命名前を考えた人は多いのではないでしょうか?しかし、せっかく考えた名前で愛犬を呼んでも、それが自分のことだと認識できていないと悩む飼い主さんもいます。今回は、愛犬が名前を覚えてくれるしつけ方のコツをご紹介します。


犬猫以外のペットを飼う方必見!うちのペットは保険に入れるの?

犬猫以外のペットを飼う方必見!うちのペットは保険に入れるの?

熱帯魚、イグアナ、インコ、フェレットなどいろいろな動物を飼っている方がいるように、犬猫以外のペットを飼っている方はとても多いです。中でも魚類や鳥類は人気です。ただ犬猫以外のペットを飼っていると、ペット保険に入れるのか気になりますよね?この記事ではその疑問を解消していきます。


【困った!愛犬の吠え癖】落ち着きのコマンドを教えよう!

【困った!愛犬の吠え癖】落ち着きのコマンドを教えよう!

こんにちは。愛玩動物飼養管理士のヤナセです。 来客時や留守番、ゴハンや遊びの要求など、ワンワンと吠えはじめたら止まらない愛犬の吠え癖に、悩んでいませんか? 叱っても宥めても止まらない吠え癖には「落ち着きのコマンド」を上手に使って、愛犬の安心の暮らしを守りましょう。