おやつはご褒美に。子犬のしつけとコミュニケーションの仕方

おやつはご褒美に。子犬のしつけとコミュニケーションの仕方

子犬の頃というのは、どうしてもやんちゃな行動が多くなります。飼い主としては大変ですが、子犬にとっては色々なことを知っていくために必要な時期でもあります。 子犬はやんちゃですが、またしつけのチャンスの時期でもあります。おやつなどのご褒美をあげて、子犬のころにできるだけ多くのことを子犬に覚えさせていきたいものです。


犬のおやつは「よくできたね」と「おやつ」と「ご褒美」に

しつけには、ご褒美のおやつをあげるのは効率のよい方法です。
子犬はおやつを貰えれば幸せですし、またおやつのために飼い主の言うことにも耳を貸すようになります。

愛犬と飼い主とのコミュニケーションに しつけとおやつ

しつけの頃の子犬は、叱られてばかりです。飼い主は、いつだって「ダメ」としか言わないほどです。だから、飼い主から「よくできたね」と言われ、さらに目の前にフードとは違うおいしそうな食べ物が出てきたらとても驚きます。結局食べてしまいますが、しかし子犬には、「おやつ」がどうして出てきたのかこの時点ではまだよくわかっていません。

例えば、飼い主が手を伸ばして「オテ」と言います。何度も繰り返しながら、子犬の手をとります。そうしている間に何かの拍子に子犬の手が飼い主の手に乗りました。
その時には、子犬の頭をなでながら「よくできたね」とほめてあげるようにしましょう。
そして、「よくできたね」の言葉とともにおやつを子犬の目の前に差し出すようにします。

何度かその動作を繰り返しているうちに、子犬は、「オテ」をすると、飼い主は「よくできたね」と言って「おやつ」をくれることがわかってきます。「オテ」と「よくできたね」の繋がりがわかり、その後に出される「おやつ」の意味もわかるようになります。

こうして、子犬は1つの言葉と動作をおぼえました。
これが「しつけ」のはじまりです。
この場合は「おやつ」が「ご褒美」になります。「おやつ」は、子犬にもわかるルールであり、子犬と飼い主との約束の印になるのです。

愛犬との付き合い方 おやつの上手な与え方

食いしん坊の犬には、しつけと組み合わせたご褒美として、また犬との生活のメリハリの約束事として与えるおやつはとても効果的です。

おやつの分量は、1つできたご褒美として「ひとかけら」で充分です。犬は、質や分量にはあまりこだわりません。毎回、「ひとかけら」とか「ふたかけら」とか決めておくと、「1つ」「2つ」の違いはわかりますので、飼い主との約束の「おやつ」をあげると、犬は満足して納得します。

ただ、飼い主がおやつをあげたりあげなかったりすると、犬は納得しませんから飼い主も気をつけましょう。
約束したことを自分が守らないでいては、しつけはうまくいきません。

(1)散歩のしつけ

リーダーウォークのしつけは、まだやんちゃな子犬が覚えるには難しいことです。ですから、飼い主の指示通りにできた時の1粒のおやつは、子犬にはとても効果的になります。

(2)留守番のしつけ

数時間におよぶ留守番は、子犬にとって長く寂しい時間を我慢していることになりますが、きちんと説明をすると子犬もわかるようになります。
行く前には「これからお仕事に行ってきますね。留守番をしていてね」と伝えるようにしましょう。また、帰った時にも「ただいま。お留守番ありがとう」と言って撫でてあげましょう。
この時に、おやつをあげると、犬はさらに喜びますし、次からもスムーズに留守番ができるようになります。

(3)運動が上手にできたとき。ジャンプ、泳ぐ、物を取ってくる、など

犬によっては、運動能力の高い犬もいて、教えれば覚えるようになります。1つできたら褒めてあげましょう。犬は褒められることが好きですから、さらにやる気が増します。最初に覚えさせる時など、おやつが効果的です。

犬のしつけとおやつの関係

犬のおやつは、しつけが上手くできた時やお留守番や運動ができた時のご褒美になります。また、一日の生活のメリハリをつける効果があり、家族との大切なコミュニケーションにもなります。

犬は、飼い主と家族の言葉を、かなり深くまで理解できるようになりますが、犬は言葉をもっていません。飼い主は、犬とのアイコンタクトや表情のある尻尾などの動きから、犬の気持ちを理解しようとしています。しかしそれでも、飼い主が犬の気持ちを正確に受け止められているかどうかは、わからないことです。

そのような場合に「おやつ」は、家族との約束の印という重要な役割の1つになっているのではないでしょうか。

まとめ

子犬は小さく可愛いですから、できればきつく叱ったりしたくはないものです。
ですが、しつけができていない犬は、将来的にどうなるでしょうか。散歩もままならず、遊びにも連れていけなくなります。

人間と同じで、犬も、子供のころにきちんと社会性を身につけさせることによって、社会で受け入れられるようになります。ですから、しつけは必要なのですが、そのしつけの厳しさをやわらげるもの、またコミュニケーションを担うものとして、ご褒美のおやつは重要になってくるのです。

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