ペット保険は必要ない?
ヒトの生命保険と同じでペット保険も必ずしも必要なものではありません。
特にペット保険は基本的に掛け捨て型なので保険料の積み立てができません。
近年犬や猫の平均寿命は延びていて長生きするペットが多く、生まれたときから保険料を払い続けて、一度も病気をしなかったとなると数十万円が掛け捨てになります。
ペット保険はペットが病気やケガをしたときにかかった治療費を補償してくれるものであって、ペットの健康維持のためのものではありません。そのためワクチン接種や健康診断、歯石除去、去勢手術は補償対象に含まれず、すべて自己負担です。
そう考えるとケガも病気も心配ないペットの場合は、保険に入るよりも貯金した方が良いように思えてきませんか?
それではさっそくペット貯金のメリットとデメリットを考えていきましょう!
ペット貯金の2つのメリット
■万が一のときの医療費を積み立てていける
保険料の場合は掛け捨てになりますが貯金は使わなければ貯まっていきます。
5000円ずつ貯めていけば1年間で6万円、5年間で30万円も貯まります。
ペットが健康なうちは病院にかかることも少ないのでその分を貯蓄に回せるでしょう。
ペットは7歳以上になると病気やケガをしやすくなるので、そのころまでに30~40万円ほど貯金をしておけば万が一病気をしても安心して治療を受けさせられます。
■保険金トラブルの心配がない
ペット保険に入っていても給付審査基準が曖昧で保険金をもらえなかったケースや、実は補償対象に含まれていなくて補償されなかったケースがあります。
ペット貯金ならこういったトラブルが起こることはありません。
またペット保険では先天性の病気がある場合、もし保険に加入できたとしてもその病気に対しての治療費は一切支払われない条件での加入となり保険料も高くなります。
その病気の治療費に加えて高い保険料となると加入をためらってしまいますが、ペット貯金ではその心配もいらないですね!
ペット貯金の2つのデメリット
■医療費が高額になると経済的負担が大きい
手術や入院が必要になった場合は数十万円の治療費が必要になります。
1回の治療だけで済めば良いですが1回病気をすると病気をしやすくなってしまうペットが多く、長期的な治療が必要になった場合はさらに経済的な負担が大きくなります。
それだけではなく過去に病気をしたり持病があったりする場合は、保険に加入すること自体が難しく、保険に加入できたとしても健康な犬に比べて保険料は高くなります。
■損害賠償金を払えない可能性がある
ペットが他の人にケガをさせたり物を壊してしまったりしたときには賠償責任が発生します。
賠償金は高額になるケースが多く、数百万になることもあるため貯金だけで支払えるのかは考えておいた方が良いでしょう。
ペット貯金×ペット保険のススメ
ペット貯金だけでは高額な治療費や賠償金を支払えなくなるケースがあります。
そのためペット貯金だけでなくペット保険に加入しておくと安心できます。
若くて健康なうちに加入しておけば保険料が月2000円以内の保険もあり、保険料がほとんど上がらない保険もあります。
おすすめなのは5000円の中からペット保険代を出して残りを貯金にする方法です。
たとえば株式会社FPCの保険(50%補償)は、小型犬・大型犬にかかわらず5歳未満のペットは一律1590円なので3410円は貯金でき、1年間貯金すると約4万円貯められます。PS保険(70%補償)の場合も10歳未満までは月3000円程度の保険料で済みます。
そしてペット保険に賠償責任特約をつけておけば、他の人にケガを負わせた場合や物を壊した場合も補償してもらえるので不安を取り除けますね。
■貯金と保険を両立させるポイント
貯金と保険を両立させるならペット保険の選び方がとても重要です。
以下3点が保険を選ぶポイントです。
・医療費が高額になる手術や入院に特化しているもの
・手術や入院の補償限度額がないもの
・通院補償を外して保険料を安くする
高額な医療費はペット保険に任せましょう。
ちなみに手術や入院の補償が手厚くて通院補償もついている保険となると保険料が高額になるため、保険料を抑えたい方は通院補償を外すと良いでしょう。
まとめ
・ペットの健康状態に自信があるなら貯金を
・ペット保険はペットが元気なうちに入った方が良い
・一度病気をすると保険に入りづらくなる
・入院や手術にかかる費用は数十万円になることもある
・万が一損害賠償責任が生じたときは賠償金が高額になる可能性がある
・ペット貯金だけでなくペット保険もうまく使うことが大切
・組み合わせるときは入院・手術特化型の保険を選ぶ
保険料は継続して払い続けると考えると決して安い額ではありません。
しかし手術や入院にかかる医療費や損害賠償金は想像以上に高いことが多いです。
だからこそ貯金ではカバーできない部分を保険でカバーするのがオススメです。
ペット貯金とペット保険、どちらが安心でしょうか?