かかりやすい病気を知っておけば早く治療できる!
マルチーズを飼い始めたら、知っておきたいのがかかりやすい病気やケガのことです。症状に気付けば、早く治療を受けることができますよね!
■皮膚の疾患
マルチーズがかかりやすい病気として、まず挙げられるのが皮膚疾患。アトピー性やアレルギー性などの皮膚が赤く腫れ、湿疹の症状がみられるものです。
どちらも激しくかゆみをともなうので、ひっきなしに足で皮膚をかいたり、カチカチと口で噛むような仕草が見られたら、その箇所をチェックしてみて下さい。赤みがあるようであれば何らかの理由で湿疹が出てしまっています。
症状が見られたらすぐ動物病院へ!急性の一時的な場合と慢性の場合がありますので、症状に適した治療が必要になってきます。散歩の途中で草むらに入ってしまい、湿疹が出てしまような接触性のものもあります。
■耳内部の疾患
マルチーズは外耳炎になりやすい犬種でもあります。アトピーやダニが原因の場合もありますし、細菌が入り込んで感染することもあります。
耳の中はどうしても水や湿気が溜まりやすいです。特に、シャンプーや海水浴に行った後は耳のお掃除はきっちりしてすることが大切。ソフトテュッシューや綿棒を使って綺麗に掃除をしてあげましょう。
外耳炎で耳の中に炎症が起きるとと、独特のにおいが発生します。耳の近くにいくとわかります。また、水を払う時のように頭を素早くシェイクする仕草ではなく、ゆっくりとフサッフサッと横に振るようになったら要注意。耳内部に何らかの炎症が起きていると考えてよいです。耳をひっかりたり、触るとクーンと声を出すようならすぐ病院へ連れていってあげて下さいね。
■逆さまつ毛による眼球の炎症
マルチーズ独特の病気として、「眼球の炎症」が挙げられます。クリッとした眼がかわいいマルチーズですが、まぶたが内側に入り込んでまつ毛が眼球をこすりつけてしまうことがあります。これを「眼瞼内反症」と呼びます。
私たち人間でも逆さまつ毛は不快なものですよね。不快を通り越して眼球を強く刺激してしまうので、角膜炎や結膜炎などの眼球の炎症に悩まされることがあります。これと並行して、まぶたの内側にまつ毛が生えてしまう症状「二重睫毛」にも注意が必要です。双方とも眼球を傷めてしまう病気です。目ヤニが出たり、目をショボショボさせるのが兆候として見受けられます。
■膝のトラブル
元気で活発なマルチーズはソファやいすから飛び降りたりするのが大好き。自由にたくさん遊ぶことはよいのですが、そのため膝のトラブルを抱えがちです。
走ったりすると負担がかかるのが膝です。そして、かかえてしまうトラブルというのが、「膝蓋骨脱臼」という膝のお皿の位置がずれてしまう症状です。内側にずれたり、外側にずれたりします。
痛みを伴うので、お皿がずれてしまった足をかばうためにケンケンになるのが特徴です。室内犬の場合、完全に「ジャンプするな!」とは言い切れないのが実情ですが、なるべくそうならないように工夫するように心がけたいですね。
マルチーズによくさせるポーズとしてチンチンがありますが、これもNGです。脱臼の原因になりますので、させないようにしましょう。
■低血糖症
血液中の血糖値が下がってしまう症状です。下痢や嘔吐が繰り返し続くき栄養衰弱に陥ってしまったり、食事の栄養素が足りなかったりすることでも起こる症状です。
子犬に起こることが多いですが、動物病院ですぐに手当てをしてもらえます。「元気がない」「食べない」「衰弱している」などの兆候が見られます。
冬場の寒い時期は、室内が寒い事でもおこりやすいので、ヒーターをつけてあげたり、厚めのブランケットを用意してあげるとよいでしょう。子犬の間は暖かくしてあげることが大切です。
■呼吸困難
ぽっちゃりしたマルチーズで成犬におこりやすい器官の病気です。内腔が狭くなってしまうことで、空気の流動性が悪くなり、呼吸困難や咳をともなってしまいます。興奮したりした時、またはリードを強く引っ張ることで首に圧迫を与えてしまうことが原因とされています。
カラカラの乾いた咳が出るのが兆候と言えますが、続いてしまうとチアノーゼが出てしまうこともあるので、見過ごさないようにしましょう。
マルチーズのかかりやすい病気・ケガまとめ
白くてフワフワのマルチーズ。元気だからこそおこりやすい脱臼などのケガには十分注意したいものです。皮膚の疾患はアレルギー性やアトピー性のものがあるので、病院で検査が必要。足でひっきりなしにかいていたらすぐチェックしてあげて下さい。
眼球の病気は赤みを帯びていたり、目ヤニが出ているようであれば逆さまつ毛などが原因かもしれません。目視できると思いますので、よく見てあげてくださいね。
低血糖もマルチーズによくみられる症状です。子犬の場合ぐったりとしていたり、下痢や嘔吐が続くようであれば脱水症状も心配ですので、すぐ動物病院へ!