子犬の甘噛みをやめさせるしつけを原因と合わせてご紹介

子犬の甘噛みをやめさせるしつけを原因と合わせてご紹介

本気で噛みついてくるワケではないですが、子犬が遊び半分にじゃれて噛んでくる場合があります。愛犬が楽しく遊んでいる姿に、どう対処したらよいのか困惑気味の飼い主さんもいるのではないでしょうか?今回のテーマは子犬の甘噛みについてです。なぜそうするのか、どうやってしつけをしていけば良いのかなどの疑問点を解決していきましょう。


ふざけてるだけ?甘噛みをする理由

子犬の時期にしっかりしつけをしておきたい甘噛みのクセ。その前に、なぜそうするのか理由を知っておきましょう。

歯が生え変わる時期

人間の赤ちゃんを例にとって考えてみましょう。乳歯が生え始める時期は歯がムズムズ!タオルやおもちゃなどを手に取ってガチガチと噛んでしまうことはありませんか?子犬も同様で、生後4か月から7ヶ月くらいまでの歯の生え変わりの時期は、どうしても甘噛みに走る傾向が多々見られます。何とかしようとして不快感を和らげようとしているんですね。飼い主さんからしてみたら、「じゃれるのも度が過ぎるぞ!」そんな風に勘違いをしてしまうかもしれません。甘噛みでも子犬は程度がわからないので結構痛かったりしますよね!飼い主さんの手の甲や腕に歯形や傷が残ってしまうこともよくあるくらいです。

歯が生え揃うまでは仕方がない!

犬種にもよりますが、一般的に子犬の甘噛みは歯が生え揃うまで続くケースが多いと言えるでしょう。何より、子犬は歯が生え始めて3か月から4カ月の間は「歯がかゆいんだ」という事実をしっかり理解してあげることが大切です。この期間は、飼い主さんも長い目でおおらかに見守ってあげるように心がけたいですね。甘噛みにはちゃんとした理由があるということを念頭に、これからご紹介する甘噛みを鎮めるしつけを実践してみましょう。根気よく教えてあげれば、成犬になってから理由もなく噛んでしまうということもなくなるはずです。

放っておくのはダメ!良くないことだと教えよう

飼い主さんにとって愛犬は本当に愛おしい存在です。でも、甘噛みは良くないということをしっかり教えてあげる必要があるのです。

甘噛みを放置してはいけない

愛犬と一緒に遊んでいる時に甘噛みをされた飼い主さんも多いでしょう。カワイイあまりにそのまま行為を見過ごしてしまい放置しがちです。確かに子犬の時点でしつけを始めるのは容易なことではありませんし、根気のいる作業です。しかしながら、そのまま「噛む」という行為を継続させてしまうと、成犬になってからも噛むクセが抜け切れず、周りの人を傷つけてしまう可能性が出てきてしまうのです。特に小さなお子さんに対しては注意が必要!大人にとってほんの甘噛み程度でも、小さなお子さんにとっては恐怖体験以外の何物でもないからです。噛まれることで傷ついてしまったという外傷的な衝撃と、「犬は噛む」「犬は怖い」という悲しいトラウマなってしまうケースも考えられるからです。ですから、手や腕は噛んじゃダメだということを教えてあげる必要があるのです。

無視する・構わない

効果的なしつけは、徹底的に無視し構ったりしないことです。間違っても、甘噛みを助長するような行為は避けなければいけません。例えば、甘噛みをされた時、喜ぶような仕草を見せるなどです。甘噛みをして飼い主さんが喜ぶ姿を見て、「喜んでいる」と勘違いをしてしまうと甘噛みがどんどんひどくなります。何故なら、愛犬は飼い主さんが大好きなので喜ぶ顔が見たいからです。「噛む=喜ぶ」この数式を打ち消していかないと、成犬になっても無駄に噛むクセがついてしまいます。犬はつまらないもの、楽しくないものには興味を持ちません。ですので、犬の持つ本来の性質をうまくつかって、甘噛みをした時は無視し構わないようにしましょう。甘噛みをしたら手を放して後ろに隠す、また距離を置いてみるのも効果的です。継続的に行う事で、子犬も徐々に興味が薄れていきます。

噛みたい欲求と褒められたい欲求を満たしてあげよう!

歯がかゆくて仕方がない!噛むのをストップしたら褒められたい!そんな欲求を満たしてあげましょう。

効果的な甘噛みグッズ

歯がむずがゆくて仕方がないのなら、その不快感やストレスを甘噛み専用のおもちゃで解消させてあげましょう。噛む対象はおもちゃで手や腕などではないことを教えてあげるのです。おもちゃは頑丈なロープを編み込んだものや、ロープの先にゴムボールが付いているものなど色々あります。おもちゃの種類も飼い主さんと一緒に遊べるタイプと子犬が1人で遊べるタイプがあるので、飼い主さんのライフスタイルに合わせて選びましょう。1人で遊べるタイプはヒビが入りにくいゴム素材を使ったものや、中におやつが入るようになっている画期的なものまであります。長時間一人でカミカミできるのでとても安心です。今は通販などでも簡単に手に入るのでとても便利になりました。是非利用してみて下さいね。

甘噛みをやめたら褒めてあげる

これは基本的な犬のしつけに共通することです。シンプルに甘噛みをやめたら頭をなでて褒めてあげるのです。甘噛みを始めたら「痛い」とはっきり発声し、いきなり手を引かずにゆっくり後ろに隠します。手を出します。噛み始めたら再度「痛い」と言って同じ行為を繰り返します。そして、噛まなくなったら笑顔で「おりこうさんだね」と褒めてあげましょう。甘噛みグッズを使うより根気がいるしつけになりますが、根本的に「噛む=良くない」が学べるのでおススメの方法だと言えます。褒められることで嬉しいという感情が育ち、飼い主さんとの信頼も深まります。これから、散歩のしつけ、食事のしつけ、排泄のしつけなど、さまざまなしつけが必要になってくるでしょう。これらのしつけにも「褒める」という行為はとても重要な役割を果たしているのです。

甘噛み対策のまとめ

子犬の甘噛みには歯の生え変わりと大きな関わりがあります。歯が生え揃う時期に、歯がムズムズしてかゆくなってしまうのです。その不快感やストレスを解消しようと甘噛みをするワケです。甘噛みを始めたら反応せず無視をするのが大切です。喜んだり、放っておいたりするのは甘噛みを悪化させてしまう原因になってしまいます。甘噛み専用のおもちゃを利用するのも良いでしょう。噛む対象を手や腕からおもちゃに切り替えることで噛みたい欲求も解消されます。甘噛みをしなくなったら、褒めてあげるのもポイント。犬は褒められることで「して良いこと」を学んでいくからです。飼い主さん自身がストレスにならないように、根気よく取り組んでいきましょう。

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