フェレットとは?
フェレットは、イタチ科の哺乳動物で、ほっそりした体つきをしています。
体長は30~50cm程度で、素早く動き回るのが特徴です。また、肛門付近から縄張りを主張するための強烈な匂いを放ちます。寿命は6~12年位です。
フェレットのペットとしての歴史は古く、ケナガイタチが家畜化されたものが起源であるとされています。
毛色は様々ですが、日本における動物実験等では白いフェレットがよく使われています。
フェレットの性格と種類
■フェレットの性格
フェレットはとても好奇心旺盛で遊ぶのが大好きです。
いつも目新しいものや抜け穴などを探していて、落ち着きがないとも言えるでしょう。
感情を表現も豊かで、怒ったり、喜んだり、怖がったりと実に様々な表情を見せてくれます。
性別でも性格に差があり、メスのほうが神経質で機敏であり、オスはマイペースといった傾向がみられます。
フェレットは繊細な面があり、ストレスをためやすく、できるだけ毎日ケージから出して遊ばせる必要があります。
また、先住のフェレットがいるところに、新しくフェレットを迎え入れたりすると、先住のフェレットの方がストレスを抱えてしまうこともあります。
ストレスをためると体調を崩してしまうことがあるので注意が必要です。
■フェレットの種類
・マーシャルフェレット
こちらは代表的なフェレットです。
他の種類のフェレットと比べ、比較的体が細く小さいことが特徴です。
優しく温厚な気質なので、フェレット初心者には向いている種類です。
・マウンテンビューフェレット
しっかりした体格と丸顔が特徴です。
こちらも、温厚な性格で噛みぐせも少ないので、ペットに向いています。
・バスバレーフェレット
こちらも日本で人気のフェレットです。
フェレットの中では体格がよく、体が丈夫なのが特徴です。
そのかわり、活発でいたずら好きの性格をしており、時折人を噛むこともあるので、ペットとしては少々手がかかるかもしれません。
フェレットを飼うときの注意点
フェレットをペットとして迎え入れる前に、フェレットという生き物について理解しておく必要があります。
フェレットの知っておくべき習性や、注意すべきことはあるのでしょうか?
フェレットは、狭い場所や隙間を好む習性があります。体が細くしなやかなので、家の中では、壁と家具の隙間に入り込んでしまうことがよくあります。
気をつけておかないと、一度入り込んでしまうとなかなかでてこないので厄介です。
目の届かない隙間や家電の裏などは、配線にからまったり、落ちておるもので怪我をしてしまう可能性もあるので非常に危険です。
また、フェレットは配線を噛んでしまうこともあるので、ペットとして迎える前に、そのようなものが露出していないように環境を整えておく必要があります。
フェレットのしつけ
実はフェレットは、小さな体でありながら、非常に知能の高い生き物です。
よって、トイレや食事などのしつけをすることが可能です。
中には簡単な芸ができるフェレットもいるほどです。
また、自分の名前も覚えることができるので、呼びかけると反応するようになります。
犬や猫のような知能レベルとまではいきませんが、大切に育てていると、飼い主ともコミュニケーションがとれ、かけがえのないパートナーとなれるでしょう。
トイレを覚えさせるのはなかなか根気がいる作業ですが、最初にしっかりとトレーニングを行うことで、決まった場所でできるようになるので、その後を快適に過ごすことができますよ。
フェレットに快適な温度と湿度
フェレットは暑さに弱い生き物です。
暑くても、私達人間のように汗をかいて体温調節をすることができません。
犬や猫の場合には、肉球に汗腺があり、そこで体温調節をすることが可能です。
しかし、フェレットには汗腺が発達していないので、自分で体温調節することができないのです。
ここが犬や猫を飼う場合との大きな違いで、フェレットは家庭での飼育が難しいと言われる点です。
室内でも、温度が上がる暑い場所にフェレットのケージを置いておくことは非常に危険です。
冬場であれば問題ありませんが、夏場はエアコンをかけていなければ、室温が28度を超えることもあります。
仕事などで家を空ける時間が長かったり、日中ずっとエアコンをかけていられないという場合には、フェレットを飼うことは諦めましょう。
ペットとしてフェレットを飼うのであれば、飼い主がしっかりと責任をもって、フェレットの過ごしやすい環境を整えてあげる必要がありますよね。
まとめ
いかがでしたか?
フェレットはとても愛らしくて可愛い生き物ですが、犬や猫を飼うのとは少し勝手がちがいます。
フェレットをペットとして迎えることを考えるのであれば、フェレットの習性をしっかりと理解し、フェレットが安心して快適に過ごせる環境を整えてあげることが重要なのです。