えごま油は愛犬のアトピー療法にも!

えごま油は愛犬のアトピー療法にも!

人間の美容や健康に話題となっている「えごま油」。実はアトピー性皮膚炎などを持つ愛犬の体質改善にも役立つことを知っていましたか?皮膚だけではなく認知症予防にも効果的とされるえごま油、その秘密に迫っていきましょう!


「えごま油」ってなに?

まずは「えごま油」を知らない方のために基礎知識。えごまとはシソ科植物の種子、それを絞って作られたものが「えごま油」です。「シソ油」と呼ばれることもありますが、体内では作り出すことのできない「αリノレン酸」という必須脂肪酸が豊富に含まれていることが大きな魅力となっています。

これを摂取することで特に女性には嬉しい肌荒れや生理痛の軽減、といった効果があるので非常に人気の高い美容健康油となっています。そして今回おすすめするのはアトピー性皮膚炎で悩む愛犬へ自然療法のひとつとして。

このえごま油には犬にとっても素晴らしい力があるので、飼い主さんの美容と愛犬の健康を一気に保てるアイテムになるかもしれませんね。

犬のアトピーとえごま油

現代の動物医学ではアトピーに関しては原因不明、そして完治も難しい皮膚病されています。シャンプー療法や食事療法で、少しでも愛犬のかゆい痛いストレスを軽減させようと頑張っている飼い主さん多いですよね。

特に「手作りご飯」に切り替えての食事療法をしている方、またはした方がいいのかな…と悩んでいる方も多いことでしょう。毎日手作りご飯となるとその負担は大きなもので栄養バランスにも不安が出てきます。

今回ご紹介する「えごま油」はドッグフードにかけるだけで愛犬の腸内環境を整えてくれ、免疫力を上げてくれるという手軽に出来る体質改善のひとつです。

オメガ3とオメガ6をバランス良く!

被毛や皮膚を健康にしてくれる不飽和脂肪酸であるオメガ6、そして抗炎症固化作用のあるオメガ3。この2種類の栄養素をバランス良く取り入れることが愛犬の体質改善にとても役立つと言われています。ところが、ドッグフードの多くはオメガ3が含まれていないことが多くオメガ6を過剰摂取しやすくなっています。

ここで登場するのが「えごま油」ですが、えごま油にはドッグフードで不足してしまうオメガ3が豊富に含まれています。そのためこの2種類のバランスを整えてくれる役割となります。

分量には注意しよう!

えごま油を取り入れる際に気を付けて頂きたいのは「分量」です。分量が多すぎると、下痢や肥満の原因になってしまいます。最初は少な目の分量から徐々に増やして適切な量を与えていけると良いですね。

えごま油を愛犬に与える上で適切な分量とは?「ティースプーン1杯」で、数字にすると3CCになります。これ以上は与えないように、最初に分量をしっかりと計った上で専用スプーンを用意すると使いやすいですよ。

熱は加えず、6週間で使い切る!

えごま油には注意点もあります。ひとつめは「熱を加えないこと」。この油は生で摂取してこその物なので、手作りクッキーなどの油として使用してもあまり高い効果は得られません。そういった物には熱にも強い油を選ぶようにしてくださいね。

ふたつめの注意点は「6週間で使い切る」こと。えごま油は酸化しやすい特徴も持っていますので、開封後には冷蔵庫保存、そして6週間という期限をしっかりと守るようにしましょう。

認知症の予防にも!

犬の平均寿命がどんどん上がっているのは嬉しいことですが、認知症などのリスクが高まっているのもまた同時に考えなければいけません。えごま油には認知症に効果が高いと言われるDHAなどは含まれていません。その代わりに含まれるすごい栄養素とは!?

αリノレン酸

冒頭でご紹介した不飽和脂肪酸のひとつである「αリノレン酸」。この成分のおよそ10パーセントほどが体内でDHAやEPAに代謝されます。そのため、認知症予防にも効果が高いと言われます。完全な予防にはならないかもしれませんが、少しでもそのリスクを軽減させるためには日々の食生活、体内で作れない栄養素をどう摂取していくかが重要なカギとなりますよね。

犬の寿命を伸ばしているのも人間ですので、同時に寿命に合わせた健康管理を考えていく責任もあります。

亜麻仁油でも良いの?

えごま油は健康管理のためにとても役立つ油ですが、少々値段が高いのがデメリットかもしれません。またテレビなどで紹介された翌日には売り切れ続出、オークションでは値段が跳ね上がることも…。そんな時、よく一緒に売られている「亜麻仁油」ではどうでしょうか?

効能はほぼ同じ

えごま油も亜麻仁油も、含まれている脂肪酸の比率はほぼ同じ。同時にアトピーなどアレルギーに対する抑制効果の優れ具合についても、亜麻仁油が劣っているということもありません。どちらを選んでもその効能に大した違いはないので、お好きな方を選んでくださいね!

味に違いが出る

えごま油と亜麻仁油の大きな違いはその味に出てきます。亜麻仁油の方が多少青臭さが残り苦みも強く出ます。ただし、えごま油もそこまで美味しく飲める味ではありません。味なので好みの問題となってしまうのですが、どちらにしても「良薬口に苦し」と割り切ることも必要かもしれませんね。

一本常備で飼い主も愛犬も健康に!

えごま油や亜麻仁油の最大のメリットは加熱せずに人間も犬も飲めるというところ。手軽に摂取できるものなので、飼い主さんの美容健康と愛犬の健康のため、一本常備してはいかがでしょうか?

最新の投稿


絶対ダメ!!犬にアルコールを与えるリスク

絶対ダメ!!犬にアルコールを与えるリスク

人間にとって少量であれば健康にも良いとされるアルコールですが、犬にとってアルコールとはどんな作用があるのでしょうか。危険な犬とアルコールの関係を解説します。


愛犬に白髪が生えた!?知っておきたい犬の毛の退色とは?

愛犬に白髪が生えた!?知っておきたい犬の毛の退色とは?

人が年齢を重ねると黒髪が薄くなり、白髪が生えてきます。この現象は人ならではというイメージがありますが、実は愛犬にも白髪が生えてくることがあります。これを退色と言い、どんな犬でも加齢によって、白髪が増えていくのです。今回は、そんな愛犬の白髪(退色)について、くわしくご紹介します。


愛犬が自分の名前を覚えてくれない!しつけ方法のコツは?

愛犬が自分の名前を覚えてくれない!しつけ方法のコツは?

家族で愛犬を迎えた時に、まずどんな名前をつけようかと一生懸命名前を考えた人は多いのではないでしょうか?しかし、せっかく考えた名前で愛犬を呼んでも、それが自分のことだと認識できていないと悩む飼い主さんもいます。今回は、愛犬が名前を覚えてくれるしつけ方のコツをご紹介します。


犬猫以外のペットを飼う方必見!うちのペットは保険に入れるの?

犬猫以外のペットを飼う方必見!うちのペットは保険に入れるの?

熱帯魚、イグアナ、インコ、フェレットなどいろいろな動物を飼っている方がいるように、犬猫以外のペットを飼っている方はとても多いです。中でも魚類や鳥類は人気です。ただ犬猫以外のペットを飼っていると、ペット保険に入れるのか気になりますよね?この記事ではその疑問を解消していきます。


【困った!愛犬の吠え癖】落ち着きのコマンドを教えよう!

【困った!愛犬の吠え癖】落ち着きのコマンドを教えよう!

こんにちは。愛玩動物飼養管理士のヤナセです。 来客時や留守番、ゴハンや遊びの要求など、ワンワンと吠えはじめたら止まらない愛犬の吠え癖に、悩んでいませんか? 叱っても宥めても止まらない吠え癖には「落ち着きのコマンド」を上手に使って、愛犬の安心の暮らしを守りましょう。