愛犬が何だか熱っぽい 嫌がらないように検温するためのコツと方法

愛犬が何だか熱っぽい 嫌がらないように検温するためのコツと方法

愛犬の様子がいつもとちょっと違う時ってありませんか?頭をうなだれるようにして、元気がない。そうは思っても、まさか発熱しているとはなかなか思わないものです。愛犬の健康管理は飼い主さんのお仕事。発熱をチェックするためにも、正しい検温の仕方をしっかり身に着けておきましょう。


検温は健康を知るバロメーター

基本的に体温をチェックすることは、愛犬が元気かどうかの判断基準になる重要なことです。もし、発熱していれば、目に見えなくても体の中で何かが起こっている証拠です。動物病院に連れて行くにせよ、あらかじめ獣医さんに発熱の有無を知らせることはとても重要なことです。

どうやって計ればいいの?


「犬の検温なんかやったことないよ」 そうですよね。人間なら脇の下などで測ったりしますが、犬はどうなんでしょうか?
ご存じの方も多いかもしれませんが、犬の場合は「校門」です。初めて犬を飼う方にはちょっと抵抗のある個所であるかもしれませんが、一番正確に体温を計ることができる場所でもあるので、この際思い切って慣れてしまいましょう。

具体的には…?


まずは、犬専用の体温計を用意します。お尻に差すので人間と兼用というワケには行きませんね^^
そして、スムーズに体温計が入っていくように、先端3㎝くらいの部分にオリーブオイルを塗っておきます。

犬のポジションとしては、横に寝そべる形が良いでしょう。一番リラックスできますし、下手に動いたりしずらい体性でもあります。

そして、しっぽを持ち上げて体温計の先2.5㎝ほどを真っ直ぐ差して検温を始めます。この時、「痛そうだから」などの理由でほんの1㎝くらい差して検温しても、正確な体温が測れませんので、ご承知おきを。もちろん、犬は慣れないせいで不快に感じることはあるかもしれませんが、手際よくしっかり行えば大丈夫です。

嫌がる愛犬にタジタジ


人間でも熱があると落ち着きがなくなったり、気分が荒くなったりしませんか?犬も全く同じなんです。ヘンに興奮しているようであれば、いくら横に寝かせてもモゾモゾ動いてしったり、立ち上がったりしてしまいます。何より、「これから何が起こるんだろう」と頭が不安でいっぱいに違いありません。

検温をする時のコツは、犬がリラックスしてくるタイミングを見逃さないこと。横になった愛犬をなでながら落ち着かせるのが大切です。また、より効果的に検温を行うためには、誰かとペアになって二人で行うのも効果的な方法です。押さえつけるという意味ではなく、1人が気を引く役で、もう1人が検温役になる感じです。
検温を焦るあまり、強引に体温計を差そうとしてもダメ。もし、動き回って検温ができない時は、一旦中止して時間を置くのも大切ですよ。徐々に観念してくれることを期待して待ってみましょう^^

犬の平均的な体温の目安


犬の平均体温の目安は37.5度前後から39度です。かなり幅があるように見えますが、犬の大きさや犬種、子犬か成犬かによっても変わってきます。通常、子犬の方が成犬より体温が高めです。
大切なのは飼い主さんが愛犬の平熱を把握しておくこと。そうすれば、それを基準に発熱しているどうか判断がつきますね。

39度以上なら気管支炎や肺炎の恐れも



愛犬が39度以上なら、感染症で最も厄介な気管支炎や肺炎にかかっている可能性が高いです。熱が極めて高いため、脱水症状、めまい、嘔吐などの症状が見られることがあります。愛犬の体が間違いなく悲鳴をあげている証拠なので、ただちに動物病院で診てもらって下さいね。

熱が高い時は、アイスノンなどを脇の下に入れてあげると多少楽になります。触ってみるとわかりますが、犬が高熱を出している時は脇の下が炎のように熱いです。

余談ですが、我が家のアメブルが出産後に乳腺炎にかかってしまい、生死をさまようような高熱を出したことがあるんです。水も吐いてしまうようなひどいもので、何より真っ直ぐ立っていられない状態。呼んでも反応がにぶく、裏庭の木の下に穴を掘り始める始末で…(絶望感に襲われたのか)
回復はしましたが、結局病院で1週間入院することになりました。
この時はさすがに検温をするどころの騒ぎじゃありませんでしたが、辛い経験も今思えば何とやらです。

37度以下の場合もキケンな状態!

体温が37度以下と、平均体温を大幅に下回るような場合も犬が危険な状態な時が多いです。ただちに体を毛布などで包んで身体を温めるようにして病院に連れて行ってあげて下さい。
低体温の場合もぐったりと元気がなく、目にハリと輝きがありません。特に毎日元気に遊ぶ子なら一目瞭然、「何かがおかしい」と感じるはずですよ

犬の検温のコツや方法 まとめ

犬の検温はお尻でしっかり行いましょう。人間の体温計でも十分ですが、今は先にやわらかゴムがついた犬猫専用の体温計もあります。検温時に折れたりする心配がないのがおススメですよ。
また、愛犬の発熱の有無を知るためにも、平熱の把握をしておきましょう。

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