愛犬にとって首輪とリードは最後の命綱
愛犬にとって首輪やリードがどんなものが考えたことがありますか?犬と言えば首輪をつけるものだと漠然と考えている飼い主さんもいるかもしれませんが、実際のところは最後の命綱と言っても過言ではありません。
散歩中は脇を車や自転車、バイクなどの大型の乗り物が多く通ります。他にも歩行者や小さい子供など、愛犬が興味を持つ対象がたくさんいます。そんなときに、飼い主がどれだけきちんとしつけていたつもりでも、愛犬が突然走り出してしまう可能性があります。
その時に首輪とリードがあれば、愛犬が車道に飛び出したり子供や他の犬に噛み付いたりといったトラブルを防ぐことができます。実際、愛犬が交通事故に遭う原因はノーリードでいたことがトップ3に入ります。
普段はおとなしい犬でも、突然のブレーキ音やクラクションに驚いて、飼い主を振り切ってどこかへ逃げ出す可能性も。その場で事故に遭わなくとも、飼い主が見つけられず行方不明になってしまうケースもあります。
そのため、犬にとって首輪とリードは不慮の事故やトラブルを防ぐための、最後の命綱と言えるアイテム。愛犬といつまでも楽しく過ごすためにも、嫌がるからとノーリードで過ごさせるのではなく、時間をかけて慣らしていくことが重要なのです。
首輪に慣らすトレーニングで準備するもの
まずは首輪やリードをすると、嬉しいことが起こると理解してもらえるようおやつを用意してください。他にも、愛犬が大好きなおもちゃなどのご褒美があるとよりしつけがスムーズにいくでしょう。
■愛犬に合った首輪とリード
首輪とリードの種類はとても豊富で、中には首につけるのではなく肩を通すハーネスタイプも。特に小型犬は首輪よりもハーネスの方が突然走り出した時に抜けるリスクが低いので、その犬種に合ったものを購入してください。
首輪に慣れさせるトレーニング
■タオルやハンカチを巻く
まずは首元に何かをつけることへの抵抗をなくしていきましょう。おすすめは柔らかい素材のタオルやハンカチ、バンダナなどの布です。あまり強く首を締め付けないよう、愛犬の首と布の隙間に指2本入る程度のスペースを空けてください。
そして、愛犬の首にハンカチなどを巻いてみて、その時に大人しくできていたらすぐに褒めておやつを与えましょう。これを繰り返していくことで、首に何か刺激があればおやつがもらえるという基本を学習してきます。
ただし、愛犬におやつを与えすぎると肥満の原因にもなるので、できるだけ低カロリーで一日の適量を守ってトレーニングをしましょう。
■首輪をつける
愛犬がハンカチを巻くのに抵抗がないようだったら、次は本物の首輪をつけてみてください。いきなり後ろから首輪を取り付けると驚いてしまうので、必ず正面を向いてあごの下から首輪を取り付けましょう。
また、この時に暴れなかったら「えらいね」「グッド」と声をかけて、愛犬をしっかりと褒めてあげてください。首輪を嫌がるようであれば、無理せず首輪で首周辺を触ることから始めましょう。
これは危ないものではないと理解できれば、少しずつ愛犬が首輪をつけることを嫌がらなくなっていきます。
愛犬のリードの慣れさせ方
首輪は問題がなくとも、中にはリードをつけたことでスムーズに歩かなくなる愛犬もいます。
■噛み付き防止スプレーを使う
まずはリードを嫌がって噛んでしまうようであれば、犬用の噛み付き防止スプレーを使いましょう。このスプレーは犬が嫌がる苦味成分が配合されていて、リードに吹き付ければ愛犬に噛み付いたとき、苦味によってリードを噛まなくなっていきます。
■リードをつけて遊ばせる
リードをつけたらまずは愛犬のお気に入りのおもちゃで思う存分遊ばせましょう。始めはリードをつけていることで、スムーズに動かないかもしれませんが、愛犬が大好きな遊びをしてあげれば徐々に普段通りに元気に走り回ってくれます。
このように遊びの中で慣らしていくことで、リードは危ないものじゃなく楽しいものだと覚えてもらえます。飼い主はリードを引っ張らず、愛犬の動きを制限しないのがポイントです。
■リードをつけて室内を歩く
リードを噛まず落ち着いてつけられるようになったら、いきなり外に出ずに室内をゆっくりと散歩することから始めましょう。最初は戸惑ってあまり歩きたがらないかもしれませんが、無理にリードを引っ張って歩かせるのはNG。
私たちも首を絞められると苦しいように、愛犬も無理にリードから引きずられれば恐怖を感じてリード自体を嫌がってしまいます。歩かないようであれば、またリードをつけたまま室内で遊ばせるところからやり直しましょう。
おわりに
愛犬を首輪やリードに慣れさせるのは、いやな気持をごほうびのうれしい気持ちでバランスをとるトレーニングがおすすめです。無理にリードや首輪をつけても嫌がってしまうので、ご褒美によってストレスをできるだけ減らしながら、少しずつ慣れさせていきましょう。
これは首輪だけに限らず、愛犬が苦手や音や物への克服にもおすすめのトレーニングです。愛犬がノーリードだったことで、飼い主とはぐれてしまったらもう会えないかもしれません。
そんな悲しい事態を防ぐためにも、ぜひ子犬のうちから首輪とリードに慣れさせてあげたいですね。