多過ぎても少な過ぎても心配…犬に必要な一日の水の量とは?

多過ぎても少な過ぎても心配…犬に必要な一日の水の量とは?

食べ物と同じように体にとって大切なものが「水分」。いつもボールに水は入れているけど、特に水の量まで管理してしいないという方もいると思います。今回は、犬の体に必要な一日の水分量についてご紹介しましょう。


犬の体重の60%を占める水分

私たち人間でも水を多く飲む人とあまり飲まない人がいますよね。犬の場合も同じです。飲みたい時に飲みたいだけ飲むのが理想的と言えますが、飼い主さんはある程度管理してあげる必要があるんです。

何と、犬の体重の60%が水分!水は血液、細胞、リンパ液などに入り込んで体を正常に機能させてくれる大切な役割を担っています。生きて行く上で欠かせない重要な要素と言えますね。

ここで、考えなければならないことは、水を大量に飲む犬と、水をあまり飲まない犬がいるということ。実は、健康面で心配されることがそれぞれあるんです。

水を大量に飲む犬の心配ごと

それほど運動もしていないのに、また暑くもないのに水を大量に飲むということは、何らかの病気のサインである場合があります。

考える病気の兆候としては「糖尿病」「副腎皮質機能低下症」「腎不全」「クッシング症候群」などが挙げられます。聞きなれない病気もあると思いますので、心配な場合は動物病院で診てもらって下さいね。(不安な気持ちを引きずらないようにしましょう!)

水を飲まない犬の心配ごと


一方、水を飲まない犬の心配ごととしては、季節的な「夏バテ」や一般的な「体調不良」が考えられます。これらが原因だとすれば、状況が回復すれば水をしっかり飲み始めてくれるでしょう。

また、一般的にシニア犬の場合は、食事の量と共に水の量も減ってきてしまうことが多いようです。

もう1つ考えられる原因は、「排泄の不自由」です。いわゆる、散歩などの決まった時間などにしかトイレができない場合だと、水の接種を制限してしまうというもの。好きな時間にトイレに行けないから水を我慢をする…そんな子もいます。

ただし、水分が体内に足りなくなると「脱水症状」「膀胱炎」「腎臓病」「尿結石症」などの病気の原因になる可能性もありますので、本当に気を付けたいところです。

愛犬の一日の水の摂取量は適当ですか?

「そう言われても、実際計っていないからわからない…」日頃から元気な愛犬の顔を見ていれば、水分の量まで気にするきっかけはあまりないかもしれませんね。

1日に必要な水の量を計算してみよう!

愛犬がスクスクと育っているかチェックする良い機会です。まずは、愛犬の体重を計ってみましょう!測り方はカンタン。愛犬を抱っこして計量し、そこから飼い主さんの体重を引いてあげるだけです。(ズルをしちゃだめですよ^^)

一般的に言われているのは・・・ 体重(グラム)x 0.05 です。

例えば、愛犬が5㎏の場合は250ミリリットル、10㎏の場合は500ミリリットルになりますね。これが1日に必要な水の量の目安になります。

もちろん、この量はあくまで目安です。運動量が多い子は夏の暑い時期はそれ以上になりますし、季節や体調によって摂取量は前後します。人間だって同じですよね!

食事形態で水の量も変わってくる!


愛犬の好みはドライフードですか?缶詰などのウェットフードですか?ドライフードの場合は水分がほとんどありませんが、缶詰などのウェットフードの場合はゼリー状になっているので水分が多く含まれています。

普段ドライフードを食べていて、水の摂取量が少なく中々水を飲んでくれない場合は、スープやお湯をかけてからあげても良いでしょう。湯気に混ざってフードの香りも立ちますので、食欲増進にもつながります。

また、缶詰などのウェットフードに切り替えるという手もありますね。食事をしながら水分がたくさん摂取できるので賢いアイデアです^^

水を飲んでもらうための工夫

水は犬にとっても大切な生命線。「もっとお水を飲まなきゃ!」と私たち人間のように意識して飲んでくれたらどれだけ楽でしょうか。でも、水を飲んでもらうためのちょっとした工夫はまだまだあります。できそうなものがあれば、試してみて下さいね。

水に果物の搾り汁を混ぜる

リンゴやナシなど愛犬の好みのフルーツはありますか?もしあれば、そのフレーバーを利用しちゃいましょう!お水に好みの搾り汁を少し混ぜるだけなのでカンタンですよ。

肉の出し汁を使う

ドライフードにスープを混ぜるだけでは間に合わない!そうであれば、愛犬の好きなお肉の煮汁を薄めて、そのまま与えてみましょう。ヘルシーな鶏の胸肉や砂肝を使えば脂が浮くこともほとんどないので安心です。お肉好きの子は喜んで飲んでくれるかもしれません。

水分は十分足りていますが、うちのアメブルは鶏の煮汁が大好きです^^

犬に必要な一日の水の量について まとめ

食事に関しては気を配っているけど、水の量は見落としがち。忙しい毎日を送っている飼い主さんは500ミリリットルのペットボトルを利用して一日の水の量を管理するとラクですよ。一目瞭然、愛犬がどれくらい水を飲んでいるかわかります。

季節によっても水分量が変わってくるので、柔軟に対応していきましょう!

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