揃えよう!愛犬のための救急セット

揃えよう!愛犬のための救急セット

愛犬にケガや急な病気が起きた時、そして災害時などにも持ち出せる「救急セット」準備していますか?病院でもらった薬なども家族全員が取り出せる場所にひとめとめに入れておけば安心ですよ。


動物病院の連絡先と救急セットは常に準備

犬を飼っていると、急なケガや病気に慌ててしまうこともありますよね。そんな愛犬の緊急時に症状を悪化させないために、「動物病院の連絡先」と「愛犬の救急セット」は家族全員がすぐに取り出せる場所に保管しておきましょう!

自己判断での対応が難しい場合にはすぐに病院に電話して指示を仰ぎます。救急セットが備えてあれば適切な応急処置も出来ますし、災害時などにも簡単に持ち出せるので大切なアイテムです。今回は特に必要性の高いもののご紹介ですが、持病を持った愛犬には余分に薬をもらっておくなどそれぞれの対応をしていってくださいね。

医薬品

人間用の薬は犬ネコにとっては毒性の強い物になる場合があるので、間違っても入れないようにしましょう。外用薬に関しても、舐めてしまう可能性があるので、内服薬とともに必ず犬用の医薬品を準備するようにしてください。

精製水・生理食塩水

愛犬が傷を作ってしまった場合には、まず精製水などで傷口を洗い流します。そうすることで汚れや膿を落とすことが出来、そのあとに使う消毒液の効果もあがります。目ヤニがひどい愛犬には生理食塩水を含ませた脱脂綿などで目の周りを傷つけないように優しくふきとってあげましょう。

消毒液

傷口が化膿しないように、洗い流したあとには消毒液を使用して手当をしてあげます。このとき、傷口は非常に染みやすいので低刺激の消毒液を選ぶことがポイントです。ただし、ちょっとしたひっかき傷程度であれば消毒の必要は無いでしょう。釘が刺さったなど、破傷風や感染病の恐れがある場合に使うことがほとんどです。

持病やかかりやすい病気の薬

いわゆる常備薬です。愛犬に持病がある場合には専用の薬を余分に持って保管しておきましょう。何かあって薬が手に入らない場合のためです。またお腹がゆるくなりやすい子や便秘になりやすい子には整腸剤を用意しておくと良いです。災害時などに環境の変化があった場合には犬もストレスを感じやすくなります。

ただし、愛犬の大きさなどによって与える薬の量が変わってきますので、必ず獣医師さんの指示のもと用意するようにしましょう!

器具

器具に関しては、基本的に人間用でも構いませんが、同じものを使うことのないように別々に保管しておきましょう。

包帯・ガーゼ・脱脂綿など

止血する際に必要となってくるものです。包帯などはテープ付きを用意しておくと慣れないケガの手当でも使いやすいアイテムとなります。また、きれいなタオルなども数枚用意しておくと緊急時には重宝します。

ハサミ・ピンセット・手袋

刃先の細かいハサミであれば、患部の毛を切りやすいメリットがあります。また手袋は薄目のゴム手袋と軍手の2種類を用意するのが理想的。これはゴム手袋で二次感染を防ぎ、噛まれる心配のある子には軍手で対応ができるからです。愛犬の小さな体に対するケアにはピンセットを使うと細かい作業もしやすくなります。

その他あると便利なもの

日頃元気な愛犬であれば、ご紹介してきた以上のアイテムで十分です。こちらでは無くても大丈夫だけどあると便利!そんな救急セットに入れておきたいアイテムをご紹介します。

体温計

往来の肛門で測るタイプのものと、最近では耳などの赤外線量で測るペットの体に触れないタイプの体温計も出ています。飼い主さんの使いやすいタイプで選びましょう。

呼吸器

愛犬が突然苦しそうにしていたり意識が変だな、と思うときに使います。1分間に20~30回程度が正常で40回を超えると危険な状態になります。すぐに愛犬を動かすのが危険な場合などには動物病院へ連絡し正しい支持を仰ぎます。その際に目安となってくれるのがこの呼吸器測定になります。

傷口に絆創膏は逆効果

犬に絆創膏を使う飼い主さんもいらっしゃいますが、実は逆効果のこともあります。傷口が水っぽくなるのは治そうとして体自らさまざまな成分を呼ぶためなんです。その部分を絆創膏でふさいでしまうと、傷口が乾燥してしまい治りが遅くなります。また犬の被毛によってはがすのは痛みを伴いますし一苦労となります。深い傷でなければ傷口を洗い流したら軽くガーゼでおさえる程度にとどめておきましょう。

いざという時慌てないための準備

ご紹介してきた救急セットの内容はあくまでも一時的な応急処置などに使うもので、傷や症状の重さによっては動物病院での手当も忘れないようにしましょう。しかしこういった救急セットはいざという時に飼い主さんが慌てずに冷静に対処するためにも必要なものです。

特に動物病院が遠くにありすぐには連れて行けない環境のご家庭には絶対にそろえておきたいものですよね。また、愛犬によって必需品となる救急用品も変わってきますので獣医師さんにアドバイスをもらうのもひとつです。

夜間や災害時など、愛犬にとっても人間にとっても「いざという時」はいつ訪れるか分からないもの。だからこその救急セット、今度の休日にそろえてみてはいかがでしょうか?

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