2016年09月03日

ミニチュアダックスフンドの爪のお手入れ・ひげの整え方と注意点

愛犬のお手入れは、プロのトリマーさんに頼まなくても、慣れてくれば全て自宅で行う事が出来ます。しかし、爪切りやハサミを使いますので、ケアの方法を間違えてしまうと、愛犬を傷つけてしまう事にもつながります。必ず、細心の注意を払って、正しいお手入れの方法を実践して頂ければと思います。


ダックスフンドの爪のお手入れ・切り方の注意点

室内で過ごす事の多いダックスフンドは、外飼いの犬と比べると、爪がすり減る頻度が少なく、爪がのびやすいと言えます。ここでは、爪切りがいかに重要なケアかという部分と、失敗しない為の爪切りの方法をご紹介します。

愛犬の爪を切らないで放置するとどうなる?

爪を切らずに放置しておくと、犬にとっては悪い事ばかりで良い事は一つもありません。

爪をのばしていくと、歩きにくくなったり、カーペットや絨毯に爪がひっかかって剥がれてしまうという原因になります。また、巻き爪になってしまい、最後には肉球に突き刺さってしまう事もあります。

さらに、犬の爪の中には血管があり、爪をのばしていると、血管も同時にのびていきます。こうなると、一度のびた爪を切るには、血管も同時に切らなければならず、出血と痛みを愛犬に与えてしまう事にもなってしまうのです。

定期的に爪がのびていないかを見てあげて、月に2回を目安に爪のケアをしてあげると良いでしょう。

愛犬の爪のお手入れ方法

見ると一目瞭然ですが、犬の爪は分厚く、非常に固いです。ペットショップなどで1,000円ほどで売られていますので、爪切りは必ず犬用の物を使いましょう。

爪を切る時は、足をしっかりと持って下さい。動き回られて、切ったときに深爪させてしまわないように気をつけましょう。

◻︎白い爪の場合

同じダックスフンドでも、種類によって白い爪の子と、黒い爪の子がいます。白い爪は、中の血管が見えるので、比較的楽に爪切りが出来ます。

まずは爪切りを使って、血管の手前までばっさりと切ります。その後、角を少しづつ切っていき、爪の先を丸くしていくような感じに整えます。こうしておかないと、犬が自分で体を掻くときに、皮膚を傷つける可能性もありますし、飼い主のさんの皮膚に爪があたって結構痛いです。最後にやすりをかけてあげると、もっと良いでしょう。

◻︎黒い爪の場合

黒い爪の子は、中の血管が見えず、どこまで切って良いか見た目で判断が出来ません。したがって、角を落とすようにして、少しずつ、何回にも分けて切っていきます。血管の先端は、白くなっているので、爪の断面に白いものが見え始めたら、そこまでで止めておき、角を丸めていきます。

爪切りは、慣れていないと結構難しいものです。爪切りの最中に動き回ってしまったり、じっとしてない子は、出来れば大人と二人で行うのが良いでしょう。

また、下の動画のように、大人しく爪を切らせてくれたら、ご褒美をあげるというのも良い方法です。爪切りが怖くないよ!じっとしていると良い事があるよ!と愛犬に思ってもらうと、凄くスムーズに終える事が出来るでしょう。

ダックスフンドのひげの整え方

ダックスフンドのひげは生え変わる

ミニチュアダックスのひげは、切ってしまっても平衡感覚を失うなんて事はないので、切っても大丈夫です。実は、一定周期でひげは生え変わりますので、無理に切る必要もないとも言えます。後は、見た目との兼ね合いですが、ちょっとひげが長いなあと感じているのであれば、切っちゃいましょう。

◻︎ひげの整え方

ハサミは出来るだけ小さく扱いやすいものを選びましょう。人間の眉毛を整える時に使うハサミがおすすめです。顔の近くでハサミを扱うので、愛犬を傷つけないように十分に注意します。ひげをカットする時に、舌をぺろぺろと出す場合もあるので、舌を切らないように慎重に行います。

長くて太いひげは、一本ずつ慎重に切っていきます。この時に、まぶたの上に生えている長い毛も整えてあげると良いでしょう。

顎の下や口周りの密集したひげが長い場合は、出来るだけ根元からハサミを入れると、見た目がすっきりとして良くなります。

ハサミを使うので、絶対に無理はしない事。犬が嫌がったり、暴れてしまうようであれば、プロのトリマーさんに依頼するのがベストです。

ワイヤーヘアのダックスの場合

出典:ryo-pcom.ocnk.net

上の画像のように、口の周りのひげが長いタイプのダックスフンドの場合は、口のひげの毛先に、ご飯などがくっついたりしやすく、それが毛玉になってしまう事もあります。

このタイプのダックスくんは、ひげのお手入れが必要と言えますので、定期的にチェックしてあげて下さい。ただ、見た目的に可愛くカットする自信がない場合は、やはりプロのトリマーさんにお願いするのが良いでしょう。

また、まぶたの上の毛も、のびてくると目に入ってしまって視界の邪魔になりますので、適度の長さに整えてあげると良いでしょう。

お手入れの時に、どうしても嫌がってしまう時はどうする?

犬が爪切りやひげのカットで嫌がってしまう理由は、普段からスキンシップがあまり上手くいっておらず、信頼が足りなかったり、過去に痛い思いをしたトラウマがあったりする事が考えらます。

まずは、ブラッシングなどをしっかりとしてあげて、体を触られる事に慣れてもらいます。コミュニケーションをしっかりとって、愛犬との信頼関係を築きましょう。また、爪切りを嫌がってしまう場合は、まずはヤスリからかけてあげるなどで対応し、足の爪を触る事に、少しずつ慣れてもらうという方法が良いでしょう。

ミニチュアダックスフンドの爪のお手入れ・ひげの整え方のまとめ

それでは最後に、この記事のまとめです。大事な事は、爪切りやひげのお手入れが、決して怖くないよ!という印象を与えてあげる事です。無理をしてしまって、誤って愛犬に痛い思いをさせてしまうと、それがトラウマになってしまい、この先のお手入れがとても困難になってしまうかもしれません。

難しいようであれば、プロのトリマーさんにお願いし、可能であればアドバイスをもらったり、実際にお手入れしている様子を観察させてもらうのが良いでしょう。

とはいえ、私もそうなのですが、「出来れば愛犬のお手入れは自分でやってあげたい!」という飼い主の方はたくさんいらっしゃると思いますので、この記事をぜひ役立ててもらえば幸いです。