2017年11月06日

犬を飼う前に知っておきたい5つのホームケア

ベテランの愛犬家なら知ってて当然!でも犬を飼う初心者さんは「犬を飼ったらどんなケアが必要なの?」と疑問に思うこともありますよね。そんな初めて犬を飼う人のため、犬を飼ったらするべきホームケアを部分別に5つご紹介します!


毎日のケアはスキンシップにもなる大事な時間

愛犬のケアは基本的に日々行うことで、時として飼い主さんの負担になることもあります。しかしその時間は愛犬の健康状態をチェックして病気の早期発見や、愛犬とのスキンシップといった非常に大切なひと時となります。犬を飼うと決めた方、今回ご紹介するホームケアを参考にグッズを揃えたりなど愛犬を迎えるまでの時間もぜひ楽しんでくださいね!

ブラッシング

毎日のブラッシングを丁寧に行うことは愛犬の被毛を美しく、そして清潔に保つ重要なケアになります。それだけではない目的も知識として入れておいて、そして必要なブラッシング用品をそろえましょう。

皮ふの異常・ノミやダニのチェックもしよう

愛犬にノミやダニはついてないかな?と確認すると同時に、皮ふに異常なども起きていないかをチェックしながらブラッシングを行いましょう。いつもはブラッシングを喜ぶ愛犬が急に嫌がるようになった、なども何か体に異変が起きているサインかもしれません。

言葉をしゃべれない分、そういったスキンシップを通して愛犬からのサインを見逃さないようにしてあげてくださいね。

犬種によってブラッシング方法も変わる

シングルコートと呼ばれる短毛の犬種はタオルで拭いてあげるだけでも十分な場合もあります。よりブラッシングが必要となるのはダブルコートと呼ばれる長毛の犬種です。この犬種の毛はアンダーコートとオーバーコートの二種構造になっていて、抜け毛がたまりやすいのですきとってあげましょう。

このときに活躍するのが「スリッカーブラシ」です。スリッカーブラシを使い抜け毛が埋まってしまわないようにブラッシングしてあげます。より丁寧でベストな方法は、毛のほつれをほどいたあとにピンブラシ→スリッカーブラシ→コームの順番で毛並みを整えてあげることです。

シャンプー

シャンプーは「毎日」とはなりませんが、自宅でする大切なケアのひとつです。特に子犬から飼う場合には愛犬がシャンプー嫌いにならないように行ってあげましょう。

シャンプーの頻度は愛犬の皮ふ状態に合わせて

通常は月に1~2度程度の頻度でも十分ですが、シーズーなど肌に油分の多い犬種はシャンプーの頻度を増やしてあげるとべたつきなども防げます。こういった皮膚の状態は個体差が非常に大きいので「一般的に」よりもかかりつけの獣医を見つけて、愛犬にとって適切なシャンプー頻度のアドバイスをもらうようにしましょう。

お湯の温度と乾かし方に気を付けよう

シャワーのお湯は人間が「ぬるすぎる」と感じるくらいで丁度いいとされていますが、アトピー性皮膚炎など皮膚に炎症のある場合には水をかけてあげるとかゆみが和らぎます。内臓を冷やさないように短時間で皮ふを冷やしてあげましょう。

また、ドライヤーの熱風も当てすぎないよう注意が必要です。丁寧にやさしくタオルドライをしたあとに腹部から乾かしていきます。

肛門腺しぼりも忘れずに

肛門周りのケアはさまざまな最近感染を防ぐためにも重要なポイントとなりますが、月に一回程度の頻度でトリミングに出す場合にはトリマーさんが行ってくれるのでほぼ心配ありません。ただしトリミングの頻度が低い場合などには自宅で行う必要があります。

シャンプーの際に、肛門の下に脱脂綿をあてて軽く押すようにしぼってあげましょう。においの強い場所で菌も多い場所のケアなので使い捨ての手袋などを使用しましょう。

耳掃除

特に「たれ耳」を持っている犬種は耳垢がたまりやすくなっています。通気性の悪さが原因ですが、耳ダニがついたり外耳炎にならないように毎日ケアしてあげましょう。

ガーゼなどで優しくふき取る

綿棒では汚れを奥に押し込んでしまったり、誤って突き刺してしまっては非常に危険です。ガーゼやコットンでやさしく汚れをふき取ってあげましょう。また、市販されている耳掃除用のシートなども使いやすくおすすめですよ。

悪臭や耳垂れは外耳炎の可能性

耳から嫌な臭いのする耳垂れや耳垢がひどい場合には「外耳炎」になっている可能性もあります。日々のケアでそういった異変に気づいたら動物病院への受診をし早めに処置してあげることが大切です。

目の周りの手入れ

特に大きな瞳を持っていたり目の周りに毛が多い犬種は目の病気にもなりやすいです。毎日のケアで防げることも多くありますので、怠らずに清潔に保ってあげましょう。

朝晩、目の周りを拭いてあげる

基本的には朝と晩、目の周りを中心に顔をふいて清潔さを保ちます。特に目ヤニや涙があふれている場合には放置せずにすぐにふき取ってあげてくださいね。目ヤニやひどい場合や、目が飛び出ているように感じた場合には目の病気を疑い病院へ連れていきましょう。

トリミングで顔周りはすっきりと

顔に毛の多い犬種はこまめにトリミングに連れて行きましょう。特に目に毛が入ってしまうと充血したり病気の原因になってしまうので、目や顔周りの毛はスッキリとした状態を保つようにしてあげます。

爪きり

爪が伸びてしまうと歩き辛くなったり、肉球や皮膚に食い込んでしまうこともあります。室内犬の爪は非常に伸びやすいので、毎日ではないものの「伸びてないかな?」とこまめにチェックして整えてあげましょう。

血管や神経を傷つけないように!

犬の爪には血管が通っているので切りすぎると出血することがあります。白い爪の犬は血管部分が分かりやすいのですが、黒い爪の犬は分かりづらいので気を付けましょう。

①血管を傷つけないように先端を切る
②上から斜めに角を切る
③下から斜めに角を切る

行程は単純なのですが、慣れるまでには練習が必要かもしれませんね。

動物病院でも行ってくれる

犬の爪を切ったことが無い方や心配な方は、トリマーさんや獣医師さんに頼んで切ってもらいましょう。動物病院では500円程度で行ってくれるところが多いです。その際に獣医師さんたちがどのように爪を切っているのか、観察しておくと参考に出来ますよ。

犬を飼うということは手間がかかるということ

犬はただ飼ってエサを与えておけば良い生き物ではありません。人間同様に皮ふや爪など体のケアは毎日必要なこととなります。自分で出来ない分、人間以上にそのケアには手間がかかりますが、家族となる小さな命、毎日愛情をこめたケアをしてあげてくださいね!