2016年10月02日

愛犬のしつけは慎重に!間違った叱り方になっていませんか?

ペットとして犬を迎え入れた際に、忘れてはいけないのはルールを教えるしつけです。しかし、間違った叱り方をしていると愛犬が学習しないほか、ストレスを感じさせてしまうことも。そこで今回は、愛犬の間違った叱り方や正しい叱り方のコツをご紹介します。


愛犬の名前を呼んで叱る

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やっている飼い主さんも多いと思いますが、叱る前に「○○ちゃん!ダメでしょ」と名前を呼んでから叱るのは間違った叱り方です。褒める時も叱る時も名前を呼んでいると、愛犬はどちらなのか判断がつきにくく、叱っていても叱られていると自覚しないことがあります。

正しい叱り方

犬を褒めるときだけに名前を呼び、叱る時は「ダメでしょ!」と名前を呼ばずに声をかけましょう。こうすることでメリハリがつき、愛犬も普段と飼い主さんの様子が違うことにすぐに気づくことができます。

自分はいけないことをしたんだ、と学んでくれるのでしつけがスムーズになりますよ。また、愛犬にとって褒める時や嬉しいことをしてもらえる時だけに名前を呼ぶようにすれば、万が一散歩中に首輪が抜けて走り出されてしまっても、名前を呼べば戻ってきてくれる可能性が高いというメリットも。

名前を呼ばずとも「これはダメ」「いけない」と言葉でしっかりと伝えれば、愛犬は飼い主さんの表情や声のトーンで叱られていると判断ができています。叱る際は愛犬が悪さをしたところを指さしてはっきりと「これはダメです」と伝えてあげましょう。

犬のマズルの部分をつかんで叱るのは要注意

無駄吠えのしつけをする際に、やってしまう飼い主さんも多いのがマズルをつかんで叱る方法。愛犬にとって口と鼻の近くであるマズルは、とても大切なパーツなので触られることが苦手です。

叱るときにマズルも一緒につかんでしまうことで、飼い主に対して嫌悪感を覚えさせる原因にもなってしまいます。

正しい叱り方

無駄吠えのしつけのときも愛犬のマズルはつかまずに、目を見てはっきりとした口調で叱ってあげましょう。マズルの付近に触られるのを嫌がるようになれば、病院で歯の検査を受ける時も支障が出ますし、歯磨きもできなくなります。

マズルの部分はつかまず、声と表情でしっかりと「いけない」と伝えてあげましょう。

愛犬のトイレの失敗を怒るのはNG

子犬へのトイレのしつけは時間がかかる上に、トイレの度に片づけをするのは大変ですよね。このとき、トイレを失敗した時に「ダメでしょ」と叱っていませんか?

愛犬はトイレのことを叱られると、そこにおしっこをしたことで怒られたと勘違いしてしまいます。その結果、飼い主から隠れて別の場所でおしっこをしたり、隠そうとしてウンチを食べてしまったりすることもあるのです。

正しい叱り方

基本的にトイレの失敗を怒るのはNGです。もし愛犬がトイレを失敗してしまっても、叱らずに無言で片付けるようにしましょう。

また、トイレに成功したときは目いっぱい褒めてあげて、飼い主さんが喜ぶ姿を見せてあげるのが大切です。トイレをここですると大好きな飼い主さんが喜んでくれると愛犬が学習すれば、少しずつトイレの場所を覚えて行ってくれますよ。

犬に体罰はNG。叩かれたも理解ができない。

愛犬が言うことを聞かず、イライラして叩いたり殴ったりしていませんか?体罰はしつけでなく虐待です。愛犬は飼い主さんに叩かれたことで怯えるようになり、叩かれても何がいけなかったのか理解できません。

あまりに飼い主が暴力をふるい続けると、愛犬が正当防衛として飼い主に噛み付くこともあります。

正しい叱り方

愛犬は話せなくても飼い主の言葉をきちんと理解しています。はっきりとこれは悪いことをしたんだと、言葉で説明してあげましょう。

愛犬のいたずらの数々にイライラしてしまったら、一度その場から離れて深呼吸をするのがおすすめです。感情に任せて長々と怒鳴りつけても犬は何を言いたいのか理解できず、飼い主さんに対して不信感を抱くようになります。

一度深呼吸をして気持ちを落ち着かせ、忍耐強く教えてあげましょう。

愛犬に言葉で伝わらない時は音を出すのがおすすめ

しかし、愛犬によっては飼い主さんがどれだけ言葉をかけても、どうしても悪さをし続けることがあります。その場合は、悪さをすると怖いことが起きるということを学習させましょう。

たとえば、愛犬が無駄吠えをしたりおやつを盗み食いしようとしたりしたら、物を叩いて大きな音を出してみましょう。大きな音に驚いた愛犬は驚いて悪さをやめます。しかし、毎回音を出すものは一つと決めておきましょう。

この音がすると飼い主さんから叱られるというのを徐々に学習していき、「音がした=これはやってはいけない」と悪さをやめてくれるようになります。

無視をする

飼い主さんに対してのおやつのおねだりなどは、徹底的に無視をするという方法もあります。初めは相手をしてもらえるまで執拗に吠え続けますが、飼い主さんが我慢して相手をしなければ、おねだりをしてもこれ以上はおやつをもらえないとわかってくれます。

しかし、場合によっては何かを伝えたくて声を出していることもあるため、毎回無視するのではなく普段と様子が違うのであれば、しっかりと様子を見て相手をしてあげましょう。

まとめ

愛犬のしつけは子供のしつけと同じです。一度叱っても次も同じ悪さを繰り返してしまいます。

しかし、根気強く叱り続ければいつか飼い主さんが叱っていることを理解して、悪さをしないようになります。愛犬のしつけは大変ですが、しつけができていないと交通事故や人に噛むなどの重大な事故につながることも。

根気強くしつけをして、愛犬との上下関係を作っておきましょう。