2016年08月21日

ミニチュアダックスフンドの病気予防と健康管理で気をつけること

ダックスフンドといえば、その胴長の愛くるしい姿が特徴ですが、その体は皮肉にも腰に負担をかけやすく、また彼らはもともと腰が弱いので、『椎間板ヘルニア』という病気に注意する必要があります。ダックスフンドの健康維持の為、日頃から飼い主さんが気をつけなければいけないポイントをまとめました。


ミニチュアダックスフンドの健康管理で気をつけること

食事を管理

エサや、与えるおやつなどの栄養バランスを考えて、愛犬の栄養が偏ったり、肥満にならないように気をつけてあげて下さい。また、人間が食べる食事を欲しがるからといって与えたりしないようにしましょう。人間用に味付けされた食べ物を覚えてしまうと、普段のドッグフードを食べなくなってしまう恐れがあります。

ダックスフンドは、胃袋が強い犬種で、飼い主が間違ったエサの量を与えてもペロッと完食してしまう子もいます。その為、栄養バランスだけでなく、与えるエサの量も気を配る必要があります。肥満になると、当然腰への負担も大きくなり、『椎間板ヘルニア』の危険性がぐっと高まってしまいます。定期的に体重検査をして、その推移をチェックしておく事をお勧めします。不安であれば、かかりつけの獣医に与えるエサのアドバイスをもらうのも良いでしょう。

しっかりと運動させる

ダックスフンドは、非常に活発で運動が大好きな犬です。しっかりと散歩に連れて行ってあげて、歩かせて運動させる事が、ストレス発散と肥満防止に効果があります。散歩の方法ですが、散歩中に走ってしまうのは構いません。しかし、固いアスファルトの上を走らせるのは、腰に負担がかかってしまう恐れがあるので、あまりお勧めとは言えません。もし可能であれば、やわらかい芝生の地面やドッグランといった場所を利用して、安全に思いっきり走らせてあげるのが良いでしょう。

ミニチュアダックスフンドの病気予防で気をつけること

腰に負担がかからない環境を整える

ダックスフンドが歩き回る家の床がフローリングだと、足元が滑ってしまい腰に負担をかけてしまいます。その為、カーペットなどを敷いて飼うのが一般的です。また、階段や高いところからの昇り降り、何度も飛び跳ねる様な行動は控えさせます。抱っこするときも、しっかりお尻を抱えて、腰に負担をかけない様にしてあげて下さい。

病気予防のケア

ダックスは、垂れ耳なので、耳の中が蒸れたり、汚れやすい構造になっています。1週間に1度を目安に、皮膚に異常などが出ていないかなどをチェックしながら耳掃除をしてあげます。耳掃除は、毎日する必要はありません。逆に耳の皮膚を傷つけてしまう恐れがあります。また、夏場の蒸れやすい時期なんかは、定期的に耳を裏返して外気に触れさせてあげるのも病気予防に効果があります。

その他、ブラッシング・シャンプー・爪切り・歯磨きなども、忘れずにやってあげる事が大事です。皮膚を綺麗に清潔に保つ事で、皮膚病の予防になります。ブラッシングをしてあげる事で、血行を刺激し、新陳代謝を高める効果が期待できます。爪は、のびすぎてしまうと、引っ掛けたりして大変危険です。固い地面を歩いていて、カチャカチャといった地面と爪があたっている様な音がしていたら、そろそろ爪切りの頃合いだと思って下さい。

忘れがちなのが、歯のブラッシングです。犬も歯磨きを怠ると、歯石がたまり、歯周病になってしまいます。手軽に歯磨きが出来るガムも販売されていますが、やはりそれだけだと不十分と言わざるおえません。愛犬の歯のトラブル、歯周病予防の為に、しっかりと歯のブラッシングをしてあげましょう。

便や尿に変わりがないかをチェック

愛犬の体調不良や病気の時に、目や匂いで判断しやすいのが便や尿といった排泄物です。人間にも言えますが、排泄物は、健康のバロメーターです。普段と変わった排泄物が何日か続いたら、それは何かのサインかもしれないので、やはり動物病院で診てもらう事をお勧めします。

また、動物病院が遠い、近くにないといった方は、検査キットなどを使って簡単に健康チェックを行うサービスもあります。もし気になる方は、こういったサービスをご利用されるのも良いでしょう。

▼おしっこで簡単にわかるガンチェック!

http://www.inu-kenkou.com/contents/peecheck/

▼尿と便の採取で健康診断。『わんわんチェッカー』

http://catalog.ciao.jp/kenko/pet.html

椎間板ヘルニアや生活習慣病など。定期的に健康診断を。

ミニチュアダックスフンドの日頃から飼い主が出来る健康管理と病気予防について、まとめてまいりましたが、いかがでしたでしょうか?

犬も人間と同じ様に、生活習慣病から歯周病まで色んな病気を患ってしまう可能性があります。最低でも、かかりつけの動物病院で1年に1回は健康診断を受けておいた方が良いでしょう。病気の早期発見にもつながります。

愛犬の健康を考え、ケアしてあげる事は、犬との信頼関係の構築にもなります。一日でも長く健康で元気な姿でいられる様に、飼い主も頑張らないといけませんね。