2016年09月17日

愛犬の生理、どんなことに気をつけてあげればいいの?

とくに初めてメスを迎える飼い主さんにとっては「生理」のケアは気になるところですよね。生理中のNGや、出血への対処方法などをご紹介します!


犬の生理周期とその期間

人間とは違う体の仕組みを持った犬ですが、やはり犬の生理にも「周期」や「期間」があります。ただし、個体差も大きいものなので愛犬それぞれの期間や周期を把握することで、予定を立てやすくなったりケアの準備もしっかりとしてあげられますよね。

まずはそういった基礎知識について、ご紹介いたします。

犬の生理は3つの時期サイクルで成り立つ

「発情前期」「発情期」「発情後期」この3つの期間で1つのサイクルが犬の生理にはあります。発情前期~後期終了までは長くて1か月ほどと言われていますが、子どもを産んだことのある犬などは長くなったりすることも。個体差の大きさが特徴なので、あくまでも目安としてとらえましょう。

また、ひとつのサイクルが終わると、次の生理までは4か月から半年ほどです。年に2回程度とそう多くはないですが、この時期は血の処理などたいへんな事も増えるので少しでも準備はしておきたいところです。

発情前期に出血する

オシッコの回数が増える、そわそわする、陰部のふくらみ、そういったいつもと違う様子が見られたら生理が始まるサインの可能性が高いです。このオシッコ(マーキング)のにおいでオス犬が寄ってきますが、この時期にオス犬を受け入れることはあまり無いです。ただし、追いかけられてしまうこともあるので、散歩中は気を付けてくださいね。

出血が始まっても、小型犬などは自分で舐めとってしまい飼い主が気づかないときもありますので、「そろそろかな?」と思ったら気をつけて見てあげましょう。

出血が治まってからが心配、発情期

出血が少なくなると、人間の感覚では一安心してしまいそうですよね。ただし、犬に関してはこのころから本格的な「発情期」に入ります。言葉通り、オス犬を受け入れてしまうので不要な妊娠には十分注意をしてください。

ちなみに、排卵前後から5日間は妊娠可能な時期と、人間と比べると非常に長いものです。

発情後期には想像妊娠の可能性もある

この時期に入って心配なことは「想像妊娠」です。通常、妊娠がされなかった場合には止まる女性ホルモンの中のひとつの分泌が、犬の場合には長期にわたり分泌され続けます。この場合に心配なことは出てしまった母乳を舐めて起こる乳腺炎など。

妊娠のような症状が出ている場合には、動物病院に相談をしてくださいね。

犬の生理中に注意すること

犬の生理中に一番注意することはやはり「不要な妊娠」です。不要な妊娠は悲しい結果を招きかねませんし、母犬の体には非常に負担がかかるものです。どれだけオスを近づけさせないか?がポイントとなります。この時期に控えておきたいことなどをまとめましたので、予定を立てる際などの参考に。

散歩に注意・ドッグランは控えるのがマナー

この時期のお散歩には注意して、いつも行く公園などでも犬の集まりやすい時間帯などは避けるようにしましょう。また、ドッグランにヒート中の犬を連れて行くのはマナー違反ですよね。トラブルのもととなってしまうので、多くの犬が集まる場所への配慮を持ちましょう。

また、普段外で飼っている方も、この期間は室内に入れてあげるようにした方が良いですね。

陰部を清潔に・おむつかぶれに注意して

生理のとき以外でも、陰部を清潔に保つことは膣炎などの予防にもつながります。とくに生理中にはおむつやナプキンの使用もあることと思いますが、こまめに交換してむれたり不潔な状態をキープすることの無いようにしましょう。目安として2回オシッコしたら交換と言われていますが、1回ごとに変えてあげた方がいいですよ。匂い対策にもなります。

シーツやカーペットに血がつく!どうしよう?

犬の生理期間中に飼い主さんを悩ませるのが「血がつく」こと。準備万端にして、少しでも負担を減らしましょう!

人間のおむつなら割安!作り方は簡単

一番有効な方法はやはり「おむつ」を使うことですよね。でも犬用のおむつや生理用ナプキンって少し高いんです。そんなとき、人間の赤ちゃん用おむつに少し手を加えれば犬にも使えて割安で済みます。

その作り方は簡単で、犬の大きさに合わせてカットし、粘着テープで止めるだけ。ずり落ちないようにマナーバンドや腰回りをカバーする洋服などがおすすめです。

また、皮ふの弱い子には素材に気を使って、すこし手間はかかりますが布おむつを手作りしてあげてもいいですね。

ケージで寝かせる

普段は一緒に寝ていても、この期間に一緒に寝てはシーツに血がつき、毎日の洗濯もたいへんになります。日頃からケージでも寝られるクセをつけておくと、生理期間などには役立ちます。

ついてしまった血の落とし方

シーツなどに血がついてしまったら放置せず、すぐに対処することでシミ抜きをしやすくなります。「液体酸素系漂白剤」をひとつ用意しておきましょう。これを綿棒につけて、ついた血のあとに塗っていくと落ちることが多いです。

ただし、その漂白剤を舐めたりしては大変なのでしっかりと洗濯をしてくださいね。カーペットなど洗濯のしづらい物は、お酢やセスキを使用すると落ちやすいですよ。

まとめ~避妊手術のタイミング

病気のリスクを減らすためにも、愛犬に避妊手術を考えている方も多いですよね。避妊手術のタイミングは生理が終わってから2か月後くらいが目安なので、生理が終わったら次の生理がきてしまう前に受けさせましょう!