2016年09月15日

愛犬の心丸見え!鳴き方や吠え方6パターンで見る犬の気持ち

元気のない時や食欲のない時、「どこか悪いの?」と聞いて、返事が返ってくればどれだけ楽でしょう。犬は顔の表情がほとんどなく、言葉を交わすこともできませんが、犬語のようなものは存在します。鳴き方や吠え方基本6パターンで見る犬の気持ちとは?


犬の気持ちが知りたいなら?

鳴き方や吠え方で犬の気持ちや欲求などがわかれば、日頃の生活も充実してくるはずです!

大切なコミュニケーションツール

私たち人間は顔の表情だけでも嬉しさ、悲しさ、怒りなどを表現することができますが、犬は顔に表情がほとんど出ませんよね。改めて「表情」というコミュニケーションツールのありがたさを痛感します。

さて、犬の場合はどうでしょうか?感情や気持ちを表情で表せない分、仕草や動作で教えてくれたりします。そして、吠えたり鳴いたりして誰かとコミュニケーションをとろうとしたり、心の内を表現しようとしています。

犬の心が読める鳴き方や吠え方を知っていれば、愛犬のことをもっと理解してあげることができて、もっと近くに歩み寄ることができますよ。

犬の吠え方の基本パターン6例

鳴き方のトーン、高さ、回数などで愛犬の心の内を読んでみましょう。

パターン1:長い遠吠え

外に向かって長い遠吠えをするのは、「自分はここにいるよ」と、居場所を教えるような意味があります。繰り返し遠吠え続ける場合は「ここは私のテリトリーだ」と縄張り意識を表しています。野生時代、犬は群れを成して生活してきたので、仲間とのコミュニケーションを保つために遠吠えというツールを使っていました。現在でもその名残がしっかりあるのがわかりますね。

高いトーンで遠吠えをする場合は、「寂しい」「飼い主さん早く帰ってきて」などの孤独感を表し、自分の存在に気付いてほしいという気持ちが含まれています。

また、電車の汽笛、パトカーや消防車のサイレンの音に反応している場合もあります。犬の遠吠えの周波数に近いとされていることから、本能的に呼応している場合も多いそうです。      

パターン2:高音で短く耳に響くように鳴く

小型犬の場合はキャン!、大型犬の場合はワウ!と高音で何かをおねだりしているような声で鳴く場合。この時は、「遊んでほしい」「外に出たい」「ご飯が食べたい」という欲求を表す鳴き方です。また、甘えたい時にも似たような声を出して、飼い主さんの気を引こうとします。

犬は利口な動物なので、耳につくような高鳴きは飼い主さんが気付きやすいと知っているのでしょう。「何?」と振り向くと、しっぽをちぎれんばかりにブルブル振って喜びます。短い会話の成立ですね。

パターン3:引く声で繰り返し吠える

物凄い勢いで「ワンワンワンワン!」と立て続けに吠えるのは、不審者が目の前にいるということを表してますが、低い声で「ワフワフ」と休みながら吠えるのは、周囲に不審者の気配を感じている証拠です。周囲に危険を知ってもらうために警告の合図です。

パターン4:低く静かな声で軽く吠える

家に遊びに来た人や道路を歩く人や犬に「ウーワフ… ウーワフ…」という低温で軽く吠えている場合、「とりあえず吠えておこう」という、あまり敵意のない吠えです。警戒心は極めて低く、周りの人にも迷惑がかからない音量です。

パターン5:高音のロングトーンで鳴く

キャーンというような鳴き声をする時は、何かにぶつかって痛みを感じた時、別の犬とトラブルになった時など「痛い」「降参」のネガティブな意味が込められています。ケガをした時、局部に触れるとキャーンというような高音のロングトーンを出したりします。「痛いよー」そう言っているんですね。

パターン6:鼻にかかるような鳴き方

飼い主さんの耳にも良くつく鳴き方の1つですね。「ク~ン」は人間の言葉にすると「ねえ」「遊んで」「暇だな」「寂しい」というような感情表現で用いられます。ケースバイケースで意味が異なるやっかりな鳴き方かもしれませんが、おおむね「甘え」の心理が裏に隠れているようです。確かに、良く聞いてみるとそんな風にも聞こえてきます。

吠えることで困ったときは、鼻面をおさえて「静かに」とつたえる

ここでちょっとだけ余談を…鳴く・吠える関連のお話しをしたので、無駄吠えのしつけでしてはいけない事、NG例とおススメ例を簡単にご紹介したいと思います。

NG例 怒鳴る「うるさい!」

集合住宅や住宅が密集しているエリアに住んでいる方は、何かと神経質になってしまう犬の無駄吠え。外出中の出来事だと、愛犬の無駄吠えに気付かないこともあります。

「日中、寂しそうにワンワン鳴いていたわよ」と近所の人に言われてやっと気づく感じです。

無駄吠えをした時の大NGは「怒鳴る」です。つい感情的になって「うるさい!」と言ってしまいがちですが、犬にとって人間が怒鳴る行為は、「犬が唸り声をあげて吠えている」ようなもの。犬種によっては、またしつけをしっかり行っていない犬だと闘争心をむき出しにして、威嚇ムードもさらにアップ!これでは困ってしまいますよね。

おススメ例 鼻面を押さえて「静かに」

無駄吠えのしつけは思ったより大変。近所迷惑という心配感が先走って、焦ってしまいがちです。無駄吠えをやめさせるには、落ち着いた声で「静かに」「大丈夫」と言いながら、手で鼻面を押さえてあげましょう。

これは、犬の母親の行動を真似たもので、群れのリーダーである母親が何かをやめさせる時にする仕草です。5回から10回根気よく繰り返して行ってみて下さい。超頑固ちゃんでなければ、効果は期待できます。

鳴き声や吠え方のパターンで見る犬の気持ち まとめ

鳴いたり吠えたりするのは犬にとっては言葉のようなもの。声のトーン、高さ、テンポなどを読んで、心の内側や気持ちを探ってみましょう。愛犬をもっと知るチャンスですよ。