2016年09月14日

愛情表現だとしても…愛犬にマウンティングをやめさせるコツ

犬の行動で飼い主さんが困っている行為として「マウンティング」が挙げられるでしょう。室内ならまだしも、公共の場や散歩の途中だと人目に付くので恥ずかしいですよね。今回は犬のマウンティングをやめさせるコツについてご紹介したいと思います。


犬はなぜマウンティングをするのか?

いきなり足にすり寄ってきたかと思えば、腰をふりふり!そもそも犬はどうしてマウンティングをするのでしょうか?

嬉しいという犬の感情表現

当たり前のことですが、犬には腰を振る行為が人間にとって「恥ずかしい!」ということが理解できていません。人間目線で見ると、いかにも交尾を求めているように見えますが、犬にとってはそうではないんです。

犬のマウンティングはオスにもメスにも見られる行為です。そして、ここで理解しておきたいのは、人間にしがみついてマウンティングをする時、犬は人間を性的な対象として見ていないということ。発情していて行為に及んでいるわけではないんですね。

犬にとってマウンティングは一種の感情表現。「嬉しい!」「楽しい!」など、喜びの気分である時に自然にしてしまう傾向があります。私たちも嬉しいことがあった時、飛び上がったり、万歳をしたりしますよね。人間にしてみると、そういった行為に似ていると言えるのでしょう。

犬も困惑気味?

嬉しくてマウンティングをしているのに、飼い主さんに怪訝そうな態度をとられ、頭の中が「???」状態。愛犬にしてみたら、「喜んでくれないの?」という困惑した気持ちでいっぱいになるに違いありません。

犬は「飼い主さんが喜ぶ=良いこと」 「飼い主さんが喜ばない=つまらないこと」というような認識を持つ傾向があります。この心理を利用して、マウンティングをやめさせていきましょう。

愛犬にマウンティングをやめさせるコツ

嬉しい時にマウンティングをするのはわかったけど、やっぱり恥ずかしい!愛犬を振り払わずに、怒らないようにやめさせるコツをご紹介します。

犬はつまらないことが嫌い

マウンティングについて、人間と犬の間に大きな認識のギャップがあることがわかりましたね。犬に「私の気持ちもわかってよ!」と言ったところで「OKだワン!」とは行かないところが辛いところです。

それでは、私たち人間が犬の気持ちを理解してあげたらどうでしょうか?

犬のマウンティングは嬉しい時や飼い主さんに喜んで欲しい時にする行為です。そして、犬も人間が同じように感じていると勘違いをしています。これは困りましたね。

前項でも述べた通り、犬はつまらないことが嫌いです。つまらないことというのは、飼い主さんが興味を示さない、同調しない、無視するということです。

自然とあきらめさせる

マウンティングをやめさせるには多少の根気と忍耐が必要ですので、心のご準備を!

基本的に無理にやめさせようとしないことが大切。強引に振り払ったり怒鳴ったりしても、一時的な効果はあっても最終的な結果は得られません。犬種によってはストレスが溜まって逆効果になってしまう場合もあります。

やめさせるのではなく「あきらめさせる」ようなするのです。

犬自身が「マウンティングはつまらないこと」と感じる取ることが重要。「楽しくもないし、飼い主さんも喜んでいないならやめよう」と気付き始めたら、自然と行為の頻度が減りにフリフリ行為をしなくなるようになります。

徹底的に無視する

飼い主さんは愛犬がマウンティングを始めたら、徹底的に無視するようにします。しがみついてきたら、振り払おうとしないようにして、そっけない素振りでそっと離れるのです。無関心、無表情がベストですよ。

一回や二回では効果は出てきません。マウンティングが始まった時に、この動作を繰り返して下さいね。あくまで、「興味なし」「無関心」を貫くようにして下さい。犬は良きも悪しきも学ぶ生き物。根気よく頑張って!

愛犬の気をそらす

愛犬を無視するということが厳しい飼い主さんは(大切な愛犬ですからね)、マウンティングから気をそらすようにするというのも効果的。おもちゃをなげて、遊びの方に気を散らすのです。散歩の途中や公園で遊んでいる時はちょっと難しいかもしれませんが、もう一つの方法として有効的に使えると思います。

愛犬のマウンティングをやめさせるコツ まとめ

公共の場で愛犬が腰をフリフリする行為をマウンティングと呼びます。恥ずかしい行為なのでやめて欲しいと思っている飼い主さんは多いようですが、交尾に及ぼうと人間を性的対象で見ているわけではありません。嬉しい!喜んでほしい!という感じた時に、マウンティングを自然にしてしまうことがほとんどです。

やめさせるには、徹底的に無視すること。マウンティングが始まったら、そっと愛犬から離れて「興味がない」ことを示しましょう。犬は飼い主さんが大好きですから、「興味がないんだったらやめちゃおう」と学んできます。根気よく続ければ徐々にしなくなっていきます。やめさせるというよりは、あきらめさせるようなスタンスでいきましょう。