2017年11月06日

遊びながら、子犬の運動能力・考える力を伸ばすおもちゃ

ペットショップには、色とりどりのボール、木製のおもちゃ、布製のひっぱり紐のおもちゃなどが並んでいます。子犬の頃は特に好奇心が旺盛ですから、それにこたえるおもちゃを与えて遊ばせることは、子犬の心身の成長にも役に立ちます。どんなおもちゃがあるのか、おもちゃを買う場合はどのような点に注意するべきかを見て行きましょう。


いろいろな種類のおもちゃ

子犬が好きなおもちゃには、音が出るもの、追いかけて遊ぶもの、噛むもの、オヤツが出てくるものがありますが、それぞれ、遊びながら子犬の考える力を伸ばすものや役に立つものです。
いくつかの種類を見てみましょう。

(1)音が出るおもちゃ

床にころころ転がすと音が出るおもちゃで、丸いボール、8角形のボールなどがあります。また、噛むと音の出るものもあります。
子犬は、音が出ると嬉しそうに反応しますが、オルゴールのように聞くだけでなく「音+動き」のように要素が重なっている音の出るボールのおもちゃが特に好かれるようです。この場合、追いかける、捕まえる、噛むなどの楽しい要素が重なります。

(2)噛むと音が出るおもちゃ

ぬいぐるみなど、噛むと音が出るおもちゃがあります。子犬の時期は、歯茎がむず痒いので、噛むことで気が紛れます。子犬にとって噛むことにも意味があります。好きなだけ噛んで遊べるおもちゃを用意してあげるようにしましょう。このようなおもちゃを与えることにより、噛まれては困るものが噛まれてしまう、家具やスリッパなどを噛まれるなどの飼い主の被害を抑えることもできます。

(3)音が鳴って転がしていくとオヤツが出るおもちゃ

このおもちゃは、音が鳴る、追いかける、捕まえる、オヤツが出てくる、などこれまでにない要素が重なっています。しかし子犬は、オヤツが出てくる不思議さも考えながら追い回すことにより、考える力も向上するかもしれません。

子犬には特に噛みごたえのあるおもちゃを

子犬の歯は、ちょうど乳歯から永久歯へ生え代わる時期で、歯茎が痒いためなのか噛むことが大好きです。おもちゃには、噛む要素は重要です。安全に噛んでよいものは布製や木製のおもちゃです。犬によっては噛むだけでなく食べてしまうことも多いですから、布製や木製のおもちゃは安全なおもちゃの部類です。

といっても、布製や木製だからといって安全とは限りません。犬用おもちゃというわけでもない塗装されたものの塗料などは、健康を損なう危険性があります。

ですから、健康のことを考えるなら、ありあわせのものではなく、犬が噛むこと、飲み込むことまで想定して作られた犬用のおもちゃを使わせるようにしましょう。

(1)噛めるおもちゃ

天然木のスティックのおもちゃは、相当な噛み応えがあります。しかし、食べてしまうかもしれないので、なるべく食べたりはしないように見守って遊ばせてあげるようにしましょう。

(2)噛むとデンタルケアにもなるおもちゃ

楽しく噛んでいるだけで歯石が付きにくくなるという、一石二鳥のデンタルケアのおもちゃもあります。

また噛むおもちゃは、留守番などで寂しい気持ちや退屈な気持ちがいっぱい溜まっている場合、よいストレス解消法にもなってくれます。

飼い主と一緒に、わが家にあるもので遊ぼう

子犬は飼い主と遊んでもらうことが何より嬉しいものです。一人遊びをするおもちゃは、子犬は飽きたり最初から興味を示さなかったりすることがあります。
ですが、飼い主が投げて子犬がもってくるボール遊びのようなことに使うようなおもちゃであれば、子犬は長いあいだ飽きることはないでしょう。
また、飼い主と縄やタオルなどを引っぱりあう遊びも大好きです。
ともかく、噛むこと、引っぱることができる遊びやおもちゃは、歯の痒い時期の子犬にとっては重要です。

おもちゃ以外で遊ぶ子犬

それにしても子犬は、飼い主の思うとおりにはなかなか振る舞ってくれません。
かわいいと思った、そして結構高価なおもちゃを買い与えても、興味を示さなかったり、すぐに飽きて放置してしまうということもしばしばです。

一方、飼い主がそれで遊ばれては困る部屋の家具などは、飽きずに遊び続けていたりします。

とはいえ、スリッパ等はまた買い直せば金銭的な被害だけですむかもしれませんが、電気コードや薬品類などは、齧られると非常に危険です。

特に子犬時代は、なんでもかじろうとしたり、おもちゃにして遊んでしまいます。ですから、危険なもの、壊されたら困るものは、子犬が絶対に触れることができないような場所に移動させることも必要になってきます。

まとめ

子犬にとって楽しいおもちゃとは、追いかけたり、噛んだり、食べてしまったりできるもののことのようです。また、飼い主に叱られて追い回されることも、時には子犬にとって構ってもらう遊びの感覚のようにみえることがあります。

子犬時代は、特に遊ぶことが大好きであり、また大切なことです。
大きくなったら、子犬時代ほどにはおもちゃで遊ぶこともなくなります。ですから、子犬時代には、できるだけおもちゃで遊ばせてあげるのが良いのではないでしょうか。