2016年09月06日

生涯で1万回も食べる、体によいドッグフードの選び方

子犬を迎える前に準備をしておくフードを決めるのは迷います。飼い犬には、毎日フードを楽しく食べて、元気でいてもらいたいのが飼い主の願いです。しかも食事は1回きりではなく、15年の寿命でしたら1万回以上も、生きている限り朝晩に食べるのですから、選び方もさまざまです。


それぞれの特徴を知り、その犬にあったドッグフードを見つけるようにしましょう。

ドッグフードの種類とは

ドッグフードというのは、工業的に生産された犬用の食料のことで、ペットショップやメーカーの直販ルートで購入できる総合栄養食品です。
ドッグフードは総合栄養食品なので、フードと水を与えれば犬が必要な栄養はすべて補給でき、栄養バランスを考えて作られています。ですから、ドッグフードを与えておけば、まず愛犬は健康で暮らせる安心な食品だと考えている家庭は多いのではないでしょうか。

ドッグフードには、水分量で分けられたドライタイプ、モイストタイプ、ウェットタイプの3種類があります。また国産と外国産があり、価格の違いもあります。さらに、手作りをすることもできます。それぞれの特徴、メリット、デメリットを見ていきます。

(1)ドライタイプ

水分が10%以下の、栄養補給に他のものを加える必要のない、総合栄養食といわれるドライタイプのフードです。開封後は、湿度や虫に注意して、できれば1ヵ月くらいで使い切りましょう。

(2)モイストタイプ

水分が25~30%の、半生タイプ。総合栄養食というわけではありません。開封後は、乾燥しますので1週間ほどで使い切りましょう。

(3)ウェットタイプ

水分が75%前後で、肉や内臓を加熱処理したもので缶入りです。グルメタイプで、食欲のない時にドライフードに添えてあげるのに便利です。開封後は1日で使い切りましょう。

ドッグフード、高価格のメリットはフードの信頼性

どのドッグフードが良いのかについては、犬の個体差もあり、フードが合う場合、合わない場合があるかもしれません。

高価なドッグフードは、確かにより毛艶を保ち、歯周病を防ぐなどの効果がみられます。排泄物の臭いも薄くなるなど、室内犬のフードとして便利な要素が多いようです。

室内犬の歴史の長い海外で開発された輸入品のフードは高価なものが多いですが、その価格には、飼い主側の便利さ、快適さ、信頼性なども含まれています。そして、そうした利点が、飼い主側にとってのメリットといえるのではないでしょうか。

安いから悪い製品とはかぎらない

毎日の食べ物ですから、値段が安い方がいいという考え方も当然あります。また、安いからといって悪いとはかぎりません。

一番大事なのは、犬に合うかどうかではないでしょうか。

犬の悩みに対応したフード

病気、ダイエット、食の細い子、老犬になった時など、犬のさまざまな悩みの状態に適応したドッグフードもあります。
医師等の指示にしたがってフードを変えることで、犬の状態が良い方向へ改善されることがあります。
ただし、概して高価格の品が多いのが難点です。

(1)病気に対応するドッグフード

病気の場合、それぞれの病気に対応したフードが用意されています。専門家に相談しつつ、必要になった場合はそのようなフードを与えるようにしましょう。

(2)太り過ぎのダイエットに対応するドッグフード

屋外犬と、室内犬では運動量はかなり違います。また個体差によっても運動量は違います。例えば、都会生活では犬に十分な運動をさせるのは困難です。太り過ぎは、足や股関節に負担をかけますので、太り気味の犬はダイエットフードにしてダイエットさせることも大切です。

(3)食が細い、痩せているなどに対応するドッグフード

食欲があまりない犬、過敏で食が細い犬もいます。食欲がない時は、病気が原因の場合もありますが、もともと食が細い犬の場合は、栄養失調にならないようにそのような犬に対応したフードを与えるようにするのも手です。

(4)老犬に対応するドッグフード

老犬になったら、人間の老化と同じで、タンパク質や脂っこいものは若い時ほど必要はなくなります。ペットショップや動物病院と相談しながらフードを老犬用のものに変えていきます。高齢犬は7歳くらいからを指し、フードには「シニア用」などと表示されています。

(5)アレルギーに対応するドッグフード

人間と同じように、犬にも花粉症やアレルギーを持っている場合があります。皮膚をしょっちゅう掻く場合も、「涙やけ」で目の淵に涙の筋ができて治らない場合も、アレルギーであるケースが多いです。重症の場合は、動物病院で診てもらいます。アレルギーに対応するフードもあるので、適宜利用するようにしましょう。

まとめ

飼い主がこだわって選んだフードを、犬が元気に食べてくれれば一番です。さらにフードは毎日の食事ですから、飼い主の心情としては、安い価格であることが望ましいことかもしれません。

ペットショップには、いろいろなメーカーの、日本製や外国製の、安いフードから高価なフードまで並んでいます。それぞれの製品にはメリットとデメリットがあります。身近で犬を飼っている人に聞いてみるとよいでしょう。

個体差もあるのでその犬に最適なフードを選ぶことは大変ですが、愛犬が長く元気で過ごせるようなフードを見つけてあげたいものです。