2016年09月03日
犬のうんちは健康状態をチェックする重要なツールです。愛犬のお腹がゆるいときには心配ですし、夜中中起きて世話をしなければならない事も・・・。そんな犬の下痢にはどのような原因や、対応の仕方があるの?そんな疑問を解消し、絶食の方法もご紹介します。
下痢は「慢性」「急性」、そしてさらに「小腸性」「大腸性」と分けられて、治療法が変わってきます。ただし、小腸か大腸か、に関してはその両方に原因がある場合もあるため必ずしも分けられるとは限りません。
下痢が1~2週間続くと、「慢性下痢」とされます。なかなか治らない、そして進行性の病気である可能性もあります。特に、元気や食欲がなく、体重が10%以上落ちている場合には重篤です。また、慢性下痢の原因は多岐にわたるため、動物病院ではレントゲンから内視鏡検査まで、あらゆる検査方法を使って治療方針を決めることが多いです。
下痢が1~2週間で治るものは「急性下痢」とされます。元気も食欲もあり、突然下痢だけをした場合には、丸1日程度の絶食で治ることがほとんどです。数日で治まれば、動物病院へは行かなくても大丈夫でしょう。ただし、元気や食欲もなく、さらに下痢に血が混じっていたり、おう吐もしているなどの場合には病院へ連れて行きましょう。その際には、便を持っていくようにして下さい。
下痢の原因を探ることで予防もしやすくなりますし、日々の健康状態を愛犬のうんちでしっかりとチェックしていきましょう!
下痢を引き起こす原因は、「腸の中で消化されなかったもの」や「細菌・ウィルス」「腸の動きが活発になりすぎる」、そして「原因不明の炎症」など非常に多くあります。そして様々な検査をしてもその原因を特定することは難しいのです。
愛犬が下痢になったときにはまず「最近変わったことはあったかな?」と思い返してみましょう。例えばエサを変えた、旅行へ行った、どこかへ預けたなど、愛犬にとって多少なりともストレスとなる出来事があればそれが原因かもしれません。
犬の健康的なうんちの目安のひとつがその硬さです。ティッシュでつかめる程度であれば健康状態は良好。ティッシュでとっても、ペットシーツについてしまうようであれば、少しお腹がゆるくなっています。その状態が続くと下痢になる可能性が高いので早めに対応しましょう。
下痢にはなったけど、元気も食欲もあるというときにはまずは絶食で様子を見ましょう。正しい絶食とその後のエサの与え方についてご紹介します。
犬は丸2日程度なにも食べなかった程度ではなんの問題もありません。「お腹空いたって吠えるし、かわいそうで」と飼い主さんのほうが24時間待てないことも多いそうですが、そのまま下痢が続くことのほうがかわいそうです。
まずは24時間、水もエサも、もちろんおやつも何も与えず胃の中を空っぽにしましょう。
絶食のあとに急にいつも通りのエサを与えてはいけません。空っぽの胃がびっくりしてまた下痢を引きおこします。絶食のあとにはまずは少量の水を与えて、30分~1時間、様子を見ましょう。
少量の水で反応に問題がなければ、愛犬お待ちかねのエサを与えましょう。このとき、なるべく「やわらかいもの」を「複数回にわけて」与えることがポイントです。缶詰のエサを与えたり、ドライフードもお湯に浸すなどしてふやかしましょう。様子を見ながら、1日4~5回程度に分けて与えて下さい。その後、ゆっくりと通常のエサに戻していきましょう。
背中を少し引っ張ってみて、戻りが悪いようであれば脱水症状を起こしているかもしれません。その場合には獣医師に相談し点滴を打ってもらいましょう。
犬にも、お腹の強い子もいれば、しょっちゅうお腹を壊すような子もいます。自分の愛犬はどんなときに下痢になっているのか?何を食べて、何をしていたか?その様子をしっかりと見ておきましょう。愛犬の下痢予防が出来るのは飼い主さんだけ、とも言えるかもしれませんね。