2017年11月06日

愛犬が自分の名前を覚えてくれない!しつけ方法のコツは?

家族で愛犬を迎えた時に、まずどんな名前をつけようかと一生懸命名前を考えた人は多いのではないでしょうか?しかし、せっかく考えた名前で愛犬を呼んでも、それが自分のことだと認識できていないと悩む飼い主さんもいます。今回は、愛犬が名前を覚えてくれるしつけ方のコツをご紹介します。


愛犬に覚えてもらいやすい名前をつけよう

まず、愛犬に名前をつけるときはシンプルでわかりやすい名前がおすすめです。また、長い名前を考えていた人は、呼びやすい愛称をつけてあげましょう。長い名前は愛犬にとって覚えづらく、呼ばれた名前が自分のものだと理解するまで時間がかかってしまいます。

そのため、シンプルで呼びやすく発音しやすい名前がおすすめです。長い名前を付ける場合は、みんなが呼べる共通の愛称を決めるのがおすすめ。また、名前も家族の名前に似ているものや、友達の犬と似たような名前は控えるのがベストです。

特に多頭飼いを考えている人は、似た名前をつけてしまうと、愛犬のうち誰のことを呼んでいるのかわからず、呼びかけに気づいてもらえないことがあります。

犬は子音の聞き取りがあまり得意じゃない

愛犬は「あ」「い」「う」「え」「お」の母音は聞き取りやすいといわれています。しかし、反対に子音ははっきりと聞き分けをするのが苦手で、たとえば「あーちゃん」「たーちゃん」はほとんど同じように聞こえているのです。そのため、母音をメインにした名前にすると、言葉を覚えやすく自分の名前と自覚しやすい傾向があります。

さらに、愛犬は母音の中でも特に「あ」「う」「お」と口を大きく開いてはっきり発音する音が聞き取りやすいです。「い」や「え」など、口を閉じ気味にして発音する音は、聞き取りづらいので、できれば「あ」や「お」の音を中心にした名前にしてあげると、早く自分の名前だと認識してもらえる可能性がありますよ。

愛犬に名前を覚えてもらうための注意点

愛犬へのしつけのときに、つい「○○ちゃんダメ!」としかっていませんか?名前を呼んでからしかっていると、愛犬はその名前を聞くと飼い主さんから怒られると認識してしまいます。

まず、愛犬に名前を覚えてもらうには「ごはん」や「さんぽ」と同じように、愛犬にとってうれしいことであるのがポイント。名前を呼ぶのはほめるときや、ごはんや散歩のときと決めておき、しかるときは頭に名前をつけないで「ダメでしょ」と声をかけましょう

また、名前を呼ぶときは家族が同じ呼び方で統一するのが大切。いろいろなあだ名をつけられて、ばらばらに呼ばれていると愛犬はどれが自分の名前かはっきりと自覚できません。

まずは愛犬をしかるときは名前を呼ばないこと、また呼ぶときは家族全員で同じ呼び方をすることを意識していきましょう。

愛犬に名前を教える方法は?

それでは、愛犬に名前を覚えてもらうための具体的なトレーニング手順をご紹介いたします。

1.名前を呼ばれる=ご褒美だと自覚してもらう

まずは先ほどもご説明したように、愛犬が自分の名前を呼んでいる=おやつなどのご褒美がもらえることを学んでもらいましょう。ポイントはご褒美を与える前に名前を呼ぶこと。

実際にご褒美を上げた後だと、それが名前だと認識するのに時間がかかってしまいます。必ず、「○○ちゃん、おやつだよ」「○○ちゃん、散歩に行こうか」と先に名前を呼んでから、行動をうながしましょう。

2.愛犬の目を見て名前を呼ぶ

愛犬が名前=ご褒美だと学習したら、今度は飼い主さんが愛犬の目を見ながら名前をはっきりと呼びましょう。呼んだ後に少しでもこちらの目を見るようだったら、すかさずおやつを与えてほめてください。

ほかにも、愛犬がほかのおもちゃに気を取られている時など、飼い主さんを意識していないときに名前を呼ぶのもトレーニング法の一つです。愛犬の名前を呼んだ時に、こちらを振り向いたり反応する様子を見せたら、ご褒美を与えてボディタッチしてあげてください。

また、愛犬が名前を呼んでも反応しないときははっきりと反応するまで繰り返し呼びましょう。飼い主さんが声を出し続ければ、いずれはこちらを振り向いてくれます。そのたびに、きちんとほめてご褒美を与えれば、徐々に自分のことを呼んでいるのだと自覚していきます。

3.散歩中や遊びの最中も名前を呼ぶ

散歩中も、歩くことに夢中になっている愛犬の名前を呼んでみましょう。これを繰り返していくうちに、愛犬が散歩中に万が一逃げ出してしまったときや、走り出してしまったときに、飼い主さんが名前を呼ぶことで足を止めてこちらを振り向いてくれます。

名前を認識してもらうことは、このように危険な状況になったときに愛犬の命を救うきっかけにもなります。おてやおすわりを覚えることと同じくらい、愛犬がその名前は自分のことだと自覚してもらうのは重要なこと。

はじめはなかなか名前に反応してくれず、落ち込んでしまう飼い主さんもいますが根気強く愛犬の名前を呼んで、名前を覚えてもらうようトレーニングを続けていきましょう。

また、愛犬の名前を呼ぶときは、必ずアイコンタクトをとることも忘れないでください。アイコンタクトをしっかりととることで、飼い主さんとの信頼関係も生まれ愛情を感じてもらえます。

ほめる時はたくさん愛犬の名前を呼んで、信頼関係を深めていきましょう。