《犬の排泄からわかる健康状態》尿の色は?便秘のときは?

《犬の排泄からわかる健康状態》尿の色は?便秘のときは?

犬の健康状態を知る上で、最も簡単なのが、尿や便の様子から判断することです。「いつもと違うな」と思ったら、少し様子を見て、続くようであったら病院に連れて行きましょう。尿や便の様子からわかる犬の健康状態について解説します。


犬のおしっこは健康かどうかを示すサイン

健康な状態だと薄黄色~黄色

犬のおしっこが正常なものかを判断する際、最もわかりやすいのが、その色です。体調を崩した際、おしっこの色は病院の診察時に聞かれることがありますから、普段から白色のトイレシーツを使うとわかりやすいですよ。

健康な状態であれば、犬のおしっこは薄黄色~黄色になります。水分を取りすぎている/足りない時や、何かしらの病気がある場合には、色がほぼ無色になったり、逆に茶色っぽくなることがあります。

成犬であれば一日3~6回ほど

おしっこの色の次に重要なのが、回数です。成犬であれば、1日に3~6回ほどが正常なおしっこの回数になります。子犬の場合は、6~10回ほどすることもあるため、多くても問題はありません。

成犬の場合で、おしっこの回数が極端に少ない、または多い場合には、腎機能の異常などの病気の可能性が疑われます。

少し香ばしい匂いがするのが健康

犬のおしっこの匂いも、健康かどうかの判断に役立ちます。健康な場合には、少し香ばしいような匂いがするのが特徴です。

匂いがほとんどしないという場合にはほとんど問題はありませんが、以上に匂いがきつかったり、おしっこの匂いに別の匂いが混ざっているような場合には要注意です。

おしっこに異常があるとき

色が濃い/薄いとき

犬のおしっこの色が薄いときは、まずは水の飲みすぎが考えられます。
夏場で気温が高いときや冬で室内が乾燥しているときなどは、人間と同じように犬も喉が渇きます。そのため、水を多く飲み、いつもよりおしっこの色が薄くなることがあります。

逆に、おしっこの色が濃いときは、水をあまり飲んでいないことが考えられます。
起床時のおしっこの色が濃くなるのは人間と同じで、長時間体内にためられていたために色が濃くなります。また、あまり運動をしないと喉が渇かないため、運動不足かどうかのサインにもなります。

回数が少ない(または全くしない)/回数が多いとき

犬のおしっこの回数が少ない、または長時間しないときは、水分や運動が足りていない可能性があります。

おしっこの回数が多い時には、たくさん運動をして水分をたくさんとったときや、オス犬メス犬ともに発情期に入った可能性があります。どちらも健康なしるしですから、心配する必要はありません。発情期におしっこの回数が増える理由としては、「発情期だから交尾できますよ」ということを、他の犬に知らせるためと言われています。

匂いがきついとき

おしっこの匂いがなんとなくきつく感じるようになったという時は、まずはエサが変わったことによる変化が考えられます、エサは便の匂いにも影響し、一時的に匂いがきつくなることがあります。犬が元気でごはんをよく食べ、水もちゃんと飲んでいるようなのに匂いのきつさが取れない場合は、元のエサに戻すか、オーガニック原料のエサに変えるとよいでしょう。

犬の便の異常

軟便・下痢のとき

犬の便が軟便または下痢になるときは、まず第一に水の飲みすぎが考えられます。おしっこの変化と同じで、水を飲みすぎると便がゆるくなることがあります。

「軟便や下痢かどうかがわからない」というときは、トイレシーツに便の色がついたり、明らかに液状になっているかどうかで判断しましょう。

硬い便・便秘のとき

犬の便が硬い、または便秘のときは、水をあまり飲んでいないか、新しいエサに変えたことが原因になっていることが多いです。

健康な犬の便はクレヨンのような茶色で、それよりも濃く黒っぽくなると、やや硬い便になります。ティッシュごしに触ったときの感触でも判断できますから、いつもの便の硬さを覚えておくようにしてください。

犬が便秘かどうかの見分け方は、便をしようとしても出ない、2日以上便が出ない状態です。コロコロとした便が少量出るときは、そこまで心配しなくても大丈夫です。2日以上便が出ないときは、お腹をマッサージしてあげたり、下剤代わりに冷たい水や一度沸騰させた牛乳などをあげるとよいでしょう。

何か症状があっても元気なら様子を見てもいい

ごはんをちゃんと食べて十分な水分をとれている

おしっこや便に何か異常があったとしても、いつものようにごはんを食べて、きちんと水分を取れているのであれば、一時的な不調の可能性が高いです。犬は、急な環境の変化や食事の変化でもおしっこや便に異常が現れやすいため、病気以外の原因に心当たりがある場合は少し様子をみてもよいでしょう。

症状が2日以上続いたら病院へ

様子を見ても症状が改善しない、2日以上続く場合には、犬がごはんや水分を十分にとれていたとしても、念のため病院を受診しましょう。その際は、おしっこや便の様子、食事内容などをきちんと医師に伝えましょう。

まとめ

おしっこや便の様子の変化から、ある程度犬の体調を読み取ることができます。毎日一緒にいる飼い主さんだからこそわかる変化ですから、日ごろから注意してよく観察してあげるようにしてくださいね。

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