糖尿病だけじゃない！デグーがかかりやすい病気

デグーは南米、ペルー、ボリビア、アルゼンチン、チリなどの海岸沿いから山岳地帯までの広い地域で群れで生活しています。地上と地中、両方で活動し、地中にトンネルを掘り、巣穴で夏の暑さをしのいだり、天敵から身を守ったりしています。
デグーの鳴き声は特徴的で、警戒している時、喜んでいる時、怒っている時、色々な鳴き声を聞かせてくれます。慣れてくると、こちらを見てピヨピヨと小鳥のような声で甘えてきたり、とっても可愛いんです♪
危険やストレスを感じると噛みつくことがありますが、慣れてくれば、理由なく噛みつくことはありません。頭も良く、餌を隠したり、探したり、簡単な芸も覚えます。残念ながらトイレは覚えてくれませんが、自分なりのルールはあるようですよ。

デグーは好きな物を選んで食べるグルメな一面を持っています。えん麦やドライフルーツ、ペレットの中でも美味しい物だけを選んで食べて、興味ない食べ物には手を付けようともしません。
デグーは糖の分解ができないので、糖分の多いものをあげていると簡単に糖尿病にかかってしまうことが知られています。喜ぶからとドライフルーツなど糖分の高い物ばかり与え過ぎないように気を付けてあげてくださいね！

可愛いデグーですが、その小さな身体ゆえ、一度病気にかかると自分の体力で簡単に病気を乗り越えることができません。気を付けてあげれば防げるものも多いので、環境に気を配ってあげましょう。
人気急上昇中とはいえ、デグーを飼っている人はまだ少ないので、動物病院の中にはデグーの診察を受け付けていない病院もあります。急なトラブルで困らないよう、予めデグーを診察してくれる病院を探しておいてくださいね。

デグーが一番かかりやすい病気です。デグーの目が白く濁り始めたら白内障にかかっている可能性があり、放っておくと完全に失明してしまいます。また、違うことが原因で同様の症状を起こすことがありますので、必ず獣医に原因を検査してもらい、正しい治療を受けるようにしてください。

いつもケージのような金網の上を歩いていると、足の裏を痛める原因になります。赤く腫れ、炎症をおこして痛がります。こうなってしまうと治療に長い時間がかかってしまいます。できるだけ早く獣医に連れて行って抗生物質を処方してもらって下さい。
ケージのベースは金網ではなく、平らになるよう工夫してあげて下さい。

歯のトラブルや口内感染にも注意が必要です。細菌感染を防ぐためにウォーターボトルはいつも清潔に保ち、歯の状態をよく確認し、歯を健康に保つために、質の良い干し草を与えて下さい。
健康なデグーの歯はオレンジ色をしています。白い歯や薄い黄色の場合、栄養不足や病気にかかっている場合がありますし、体重が減ってしまった時は歯に問題があることが考えられます。
デグーの口はとても小さいので治療が難しく、最悪の場合は治療できないこともありますので、異常に気が付いた時は、すぐに獣医に相談して下さい。

まれなことですが、呼吸系の疾患を起こすことがあります。息づかいが荒くなり、動きが鈍くなります。鼻水が出ることもあります。腫瘍や内臓疾患に原因があることもあり、適切な薬の処方をしてもらうことで改善できることも多いので、早めに獣医の診察を受けて下さい。

突然自分の尻尾をかんでしまうことがあります。はっきりした原因はわかりませんが、これは退屈な状況、ストレス、食物繊維不足から起こるものと考えられています。デグーが楽しく過ごせるように、おもちゃなどで工夫し、主食として質の良い干し草を与えて下さい。
糖尿病が原因の神経障害で尻尾など先端部分の神経を感じられなくなっている可能性もあります。

デグーの尻尾は特に乾燥しやすい部分です。ペットにやさしい月見草オイルなどで保湿したり、油分の豊富なキビを餌にまぜてやるなど、乾燥肌によるトラブルを防ぎましょう。ただし、キビは脂肪分が多いので与え過ぎには要注意です。

病気についてお話しましたが、基本的にデグーはとての飼いやすい動物です。体臭や排泄物の臭いもほとんどありません。
デグーは、清潔で過ごしやすい環境のなかで、適切な食生活を送らせてあげれば、病気になりにくい動物です。必要以上に神経質にならず、定期的に健康チェックを行い、何かトラブルがあった時には、重大な問題になる前に適切に対処してあげましょう。

デグーは愛嬌があり、とても可愛らしい動物です！デグーとの楽しく幸せな毎日を送ってください！