2017年11月06日

柴犬ってどんな犬?性格は?飼う前に知っておきたい柴犬の知識

日本犬の中でもダントツ人気の柴犬。ピンと立った耳と、くるりと巻いた尻尾が特徴的ですよね。日本犬の代表的な存在で、とても忠誠心が強いことは有名です。ここでは、そんな柴犬の歴史や特徴、飼うときの注意点などを紹介します。


柴犬の歴史

柴犬の歴史をたどると、縄文時代には既にその祖先となる犬の存在が確認されています。
当時より私たち人間とともに生活し、狩猟犬や番犬として人間に寄り添って生きてきました。
明治時代になると、諸外国との交流により、日本にも様々な海外の犬種が入ってくるようになりました。これによって、日本犬の雑種化が進んでいきます。
昭和に入ると、事態に危機を感じた人々が、日本犬保存会をつくり、日本犬を保存する活動を始めました。
こういった活動の結果、昭和11年に柴犬が文部省より国の天然記念物として認定されました。
現在では、柴犬は海外においても人気が高く、世界各国で公認犬種として認められています。

柴犬の特徴

柴犬の体型

標準的な柴犬の体高は35~41㎝、体重は7~10㎏程度です。
ちなみに、現在人気の豆柴と呼ばれる小さいサイズの柴犬は、標準よりも体高7~8㎝、体重3~5㎏程小さいものになります。
ただし、JKC(ジャパンケンネルクラブ)では、豆柴という犬種は認められていないのが現状です。
柴犬の体型は、小型で均整のたれたがっしりとした骨格と、よく発達した筋肉が特徴です。
目はキツネのようにやや釣り目で、耳は小さく三角形でピンっと立っています。
また、尻尾は背中に向かって巻いており、付け根の部分が太く立ち上がっています。

柴犬の被毛

柴犬の毛は、硬い手触りの上毛と、柔らかくふわふわの下毛とのダブルコートです。
冬になると下毛が密生し、見た目も全体的に膨らんで立派になります。
主に見られる毛色は、赤、黒、ゴマの3色です。
黒毛の柴犬は、目の上に眉毛のような白い斑点が見られます。
ゴマ毛は、赤に黒や白が混ざった毛色です。 ほかにも珍しいものだと、白色をした柴犬も存在します。

柴犬の性格

柴犬は体こそ小さいですが、日本犬らしい性格で、非常に忠誠心が強く、勇敢な犬種です。
飼い主に対してはとても忠実ですが、だれにでも愛想を振りまくというタイプではないので、社交性に欠けるという面もあります。縄張り意識も強く、慣れない人には距離をとって接します。子犬期にしっかりと社会化をしておくことが必要です。また、頑固で気が強いため、小さな子供のいる家庭には向いていません。
闘争心が強く、感覚も鋭いため番犬に向いています。
行動的で大胆な性格のため、他の犬に対して攻撃的な態度をとったり、何か獲物を見つけて追いかけたりする傾向があります。非常に活発なので、毎日しっかりと運動をさせてあげる必要があります。
ただ、しつけができていれば、あまり無駄吠えをしないので、室内で飼うことも可能です。

柴犬のしつけ

まずはリーダーになること

柴犬は、飼い主に対して非常に忠誠心の高い犬種です。警戒心が強く、飼い主以外の人間には簡単になつかないため、昔から番犬としての役割を果たしてきました。
元来、山での狩猟の手伝いをしていたこともあり、非常に勇敢でな犬です。また、独立心が強く、強気な性格でもあるので、飼い主に忠実ではあるのですが、それはしっかりと主従関係ができている場合に限ります。頭が良いので、いい加減なしつけをしていると、言うことを聞かないわがままな犬になってしまうこともあります。

しつけの基本は主従関係の構築

柴犬と飼い主の間にしっかりと主従関係ができていないと、柴犬は自分の主張を優先し、飼い主の言うことを聞きません。柴犬に限ったことではありませんが、まずはこちらがリーダーであることを徹底的に教え込みましょう。
してはいけないことは、きちんと叱り、じゃれてきても必要以上に構わないなど、毅然とした態度で接することも必要です。子犬期からしっかりとしつけをしておくことが重要です。

柴犬の健康 かかりやすい病気は?

柴犬は比較的体が丈夫できれい好きな犬種として知られています。
病気についてはそれほど心配することはありませんが、かかりやすい病気については知っておきたいですね。

・アトピー性皮膚炎
犬もアトピー性皮膚炎を発症することがあります。原因は、カビやダニ、花粉、ハウスダストなど様々です。体や顔を引っ搔くなど痒そうな様子が見られたら、動物病院を受診させてあげましょう。

・食物アレルギー
最近では、市販のペットフードでアレルギーを起こす犬もいます。こちらも体が痒そうにしていたり、下痢や顔が腫れるなどの症状がみられることがあるので、その際には獣医師の診断を受け、アレルギー物質を特定してもらうと良いでしょう。

・膝蓋骨脱臼
膝蓋骨の脱臼は、膝のお皿の部分の骨がずれたり、外れたりしてしまった状態です。事故や高いところから飛び降りたり落下したりした際に起こる場合があります。症状は、一本の足を上げたりひきずったりして、3本足で歩くようになります。気が付いたらすぐに獣医師の診断を受けましょう。放っておくと慢性化してしまう恐れがあります。

・白内障
老犬にみられるもので、目が白くにごって見えにくくなります。症状が進むと、目が見えないので物にぶつかったりしながら歩きます。進行を遅らせる点眼薬はありますが、完治はしないのが現状です。

まとめ

いかがでしたか?日本犬らしく、飼い主に忠実な柴犬は本当に可愛いですよね。ただ、少し勝ち気な性格なので、きちんとしつけをする必要があります。犬と飼い主との間に、しっかりとした主従関係ができていれば、柴犬は素晴らしいパートナーとなってくれることでしょう