2017年11月06日

犬が生活習慣病に?気をつけたい犬の健康

愛犬の健康管理には気を使っていますか? 現代においては、人間と同様、犬も長寿になっています。 最近はペットを飼う人が増え、犬も人間と同じように家族として大切に育てられている結果といえるでしょう。しかし、長寿になったぶん病気など健康面での問題も多くみられるようになりました。ここでは、そんな犬の生活習慣病について紹介します


犬の生活習慣病

近年では犬を取り巻く環境が大きく変化しています。
医学の進歩やドッグフード等の栄養バランスの良い食事、室内での飼育などによって、犬の寿命も伸びました。
その反面、犬の高齢化が進み、犬も様々な病気を患うようになりました。
その多くは、ガンや糖尿病、心臓の病気など生活習慣によって引き起こされたものなのです。

肥満が生活習慣病の引き金に

生活習慣病の要因として問題となるのは肥満です。
肥満になると、心血管系の疾患や糖尿病など様々な病気を引き起こします。
最近では室内犬が増え、散歩をあまりしていないことによる運動不足や、必要以上にカロリーの高い食事やおやつを与えることで肥満になる犬が増えています。
犬が欲しがるのでついついおやつをあげてしまうというのもよくある話です。
肥満になると体が重くなり、足腰の関節に負担がかかってきますし、散歩などの運動自体を嫌がる犬も出てきます。まさに悪循環ですね。
生活習慣病にならないためには、まずはこの肥満に気をつけることが最も重要です。

気をつけたい犬の生活習慣病

日頃の不摂生や肥満による代表的な犬の生活習慣病を紹介します。

心疾患

肥満になると、心臓に大きな負担がかかるようになります。
全身に血液を送り出すのにも、肥満の体では大きな不可がかかってしまい、高血圧や心肥大を引き起こすからです。こういった不可の積み重ねで心臓の機能は徐々に低下し、悪化すると呼吸困難などをおこし、命に関わることもあります。
また、加齢によっても心臓の機能は低下するのでよけいに心疾患を発症しやすくなるのです。

関節の疾患

肥満になると、足腰の関節にも大きな負担がかかります。
特に小型犬は関節が弱いので、肥満には要注意です。
関節が悪くなると、足をひきずって歩くようになったり、腰の動きがおかしかったりといった症状がみられます。また、足が痛いので散歩を嫌がる素振りもみられることがあります。
加齢によっても関節は弱くなりますが、そこに肥満が加わるとさらに拍車がかかってしまいます。

歯周病

これも非常によくみられる病気です。
愛犬の口が臭くなったということはありませんか?これは歯周病のサインです。
歯周病になると口臭や歯茎からの出血、歯がもろくなって抜けてしまうということもおこります。歯が弱くなると硬ドックフード等が食べられなくなり、食欲が落ちる犬も出てくるでしょう。歯周病が進行すると、心臓や腎臓にも悪影響を及ぼすという報告もあります。歯周病にならないためにも、毎日の歯磨きを習慣づけることが大切です。

がん

犬も人間と同じようにがんになります。そしてがんは、近年の犬の死因の上位にくる病気なのです。がんには遺伝的な要因も大きいとされていますが、そこに現代の環境因子が加わり、発症率が高くなっていると言われています。

糖尿病

糖尿病も最近よくみられる病気です。
原因はやはり食生活や運動不足による肥満、それからストレスも関係していると言われています。

犬の生活習慣病を予防しよう

生活習慣病は、日々の生活の積み重ねです。子犬の時から健康的な生活をしていれば、生活習慣病はある程度は防ぐことができます。
ペットの病気は飼い主の責任です。飼い主が食事や運動などをしっかりと管理してあげる必要があります。

食事管理

犬の体重や年齢に応じた適切な量と内容の食事を与えましょう。
欲しがるからといっておやつを与えすぎたり、バランスの悪い食事を与えていると肥満になったり健康を害してしまいます。

運動をさせる

生活習慣病の予防には運動がとても重要です。
特に室内犬は運動不足になりがちなので、毎日の散歩でしっかりと運動をさせてあげましょう。また、散歩をすることでストレス発散にもなり、さらに健康増進につながります。

小型犬は関節に注意

小型犬は関節が弱いので特に注意を必要とします。
体が重たくなるとその分関節への負担が増すので体重管理は重要です。
それ以外にも、階段の上り下りや、ソファーに飛び乗ったり降りたりすることも関節に負担がかかるので、これもガードを作るなどして防いであげると良いでしょう。
また、ふとーリングもツルツル滑って関節を痛めることがあるので、カーペット等の敷物を引いてあげるなど生活環境を整えてあげましょう。

歯磨き

歯周病を予防するには、子犬の頃から歯磨きを習慣づけることも大切です。
歯石や口臭が気になるようなら、早めに動物病院で診てもらいましょう。

定期的に健康診断を受けさせよう

生活習慣病を未然に防ぐためには、飼い主が日頃から愛犬の生活を管理し、健康状態に気をつけることが大切です。
また、それと同時に、動物病院での定期的な健康診断を受けることが望まれます。
特に高齢犬では病気のリスクも高くなります。
日頃からかかりつけの動物病院をつくっておき、何か様子がおかしい場合にはすぐ受診できるようにしておくと安心ですね。
かかりつけの獣医さんがいると、愛犬の健康管理についても何かと相談にのってもらえるので心強いものです。

まとめ

いかがでしたか?
現代においては、犬も人間と同じように生活習慣病にかかってしまいます。
大切な家族の一員である愛犬には健康で長生きしてもらいたいですよね。
そして、愛犬の健康を守れるのは飼い主しかいません。
日頃から愛犬の健康管理を意識し、病気は未然に防いであげたいものですね。