ツヤツヤなコートが自慢
ツヤツヤな美しい毛で覆われているジャーマンシェパード。ゴージャスなコーティングと堂々とした出で立ちに「飼うならジャーマンシェパードがいい!」そう豪語するファンも多いそうです。油分の多いコートが美しく輝く毛並みを持つ一方、その下に隠れている皮膚が非常に繊細であることでも知られています。
■繊細なお肌の持ち主
ジャーマンシェパードの肌はオイリー質でとても繊細です。ノミやダニで皮膚に炎症を生じた時やアレルギー症状が出て時に、そのかゆみや不快感を抑えようとして、必要以上になめたり噛んだりする傾向があります。そして、その結果、皮膚にオデキのような肉芽腫ができることがあります。いわゆる、慢性的刺激によってできるイボのようなものです。
おおむね、この肉芽腫は体の中でも体温の高いスポットにできやすく、逆に体温が高いスポットにできるので、不快感が増し、さらになめたり噛んだりしてしまうと言う悪循環をたどってしまうことがあります。
ジャーマンシェパードを飼う場合、性格面ではしっかりとしたしつけが大前提になりますが、併せて注意したいのがスキントラブルです。
■ジャーマンシェパード特有の「脂漏症」
ジャーマンシェパードのコートをツヤツヤで輝かしいのが特徴です。程よい油分を保ちながら、美しく風になびくような、ゴージャスな雰囲気を兼ね備えていますよね。
前項でお話ししたように、繊細な皮膚を持っているのでスキントラブルを起こしやすいのですが、ジャーマンシェパードが一般的に最も陥りやすいと言われているのが「脂漏症」という症状です。読んで字のごとく、皮膚が異常に脂っぽくなってしまう症状です。
輝くコートには一定の油分が必要!でも皮膚の疾患として油分が異常に出てしまう脂漏症を患ってしまうのは、何だか皮肉ですね。
グルーミングでツヤツヤコート維持
ジャーマンシェパードの繊細なお肌を守るためにも、しっかり行っておきたいのが換毛期に抜け落ちるアンダーコートの処理です。
■トリミングは必要ない犬種ですが…
ジャーマンシェパードは一般的に特別なトリミングは必要ない犬種です。しかしながら、アンダーコートが大変厚いので、定期的なお手入れがグルーミングのお手入れが必要になってきます。とは言いながら、お手入れ方法はとてもシンプル!夏の時期になったらスリッカーブラシなどを利用して、抜け落ちた必要のない毛を取り除いてあげましょう。
ファーミネーターというアンダーコートを取り除くスグレものを出ていますので、スリッカーやシリコンブラシをかけた時痛がるようであれば、利用してみるのも良いと思います^^
■適切なグルーミングを怠ると…
夏はダブルコートの犬種にとって衣替えの時期。冬の間にお世話になったアンダーコートがごっそりとびっくりするくらい抜ける時期です。
ジャーマンシェパードは皮膚が繊細でオイリー質でもあるので、アンダーコートを抜けた状態に放っておくと、油分に毛が絡まったり皮膚にくっついてしまったりします。せっかくの美しいコートが台無しになってしまいますので、しっかりグルーミングをしてあげて下さいね。
■「イースト菌」が悪さをすることも
オイリー肌で繊細な肌のため、皮膚の病気には十分注意したいところですが、シャワーやお風呂に入って2,3日してから「あれ?何か匂う」と思ったら、「イースト菌」の仕業かもしれません。イースト菌は酵母菌とも呼ばれ、「パンを発酵させる時に使う菌」として知られていますよね。
実はこのイースト菌が発生する原因は、またもや「執拗になめること、噛むこと」。一旦、この菌が発生すると身体に広がる恐れがあるので、鼻につくような嫌な匂いを察知したらただちに動物病院で診てもらうようにして下さい。
抗菌作用のある薬を飲んだり、抗菌シャンプーなどのトリートメントが必要になりますが。菌が完全に取り除かれたら、もう大丈夫ですので、できるだけ早めの治療を心がけるようにしましょう!
ジャーマンシェパードのスキントラブルとコートケア まとめ
家族に果てしなく忠実で、しつけやトレーニングを行うことによって警察犬などのワークドッグにもなれる人気者ジャーマンシェパード。遠くから見ても艶やかな毛並みと豪華な出で立ちが印象的ですよね。
オイリー肌で皮膚が繊細なので、スキントラブルも起こりがちです。常に清潔な環境を心がけるようにしながら、ブラッシングやグルーミングもしっかり行っていきましょう。
ジャーマンシェパードのシンボルでもあるツヤツヤコート!誰もが振り返る綺麗な毛並みを是非とも維持していきたいですね。