軟骨を構成する成分を作るグルコサミンや、軟骨の水分を保持してクッション性を高めるコンドロイチンのサプリメントを獣医師からすすめられることがあります。お薬とは違うのですぐに関節炎が良くなることはありませんが、副作用がないので安心です。
■外科手術
症状が重い場合には関節の負担を減らす外科手術を行なうこともありますが、非常に難しい手術なので一般的ではありません。
猫の関節炎は予防できるの?
関節にかかる負担をなるべく減らすようにして関節炎を予防します。
■太らせない
太ってしまった猫のダイエットは簡単ではありませんが、太らせないようにすることは比較的簡単です。獣医さんに相談して、太らないキャットフードを若いうちから食べさせるようにしましょう。若い猫は食欲があるので、ごはんやおやつを欲しがるだけ与えると、どんどん食べてみるみる太ります。猫におねだりされると甘やかしたくなりますが、食事の量を守って太らせないようにする方が猫のためになります。
■運動させる
猫は犬と違ってお散歩しないので、飼い主さんが家の中で遊んであげて運動させるようにしましょう。しかし猫が遊びたがらない場合は、すでに関節炎になっていて痛いからかもしれません。無理矢理運動させると悪化しますから、見極めが肝心です。
■フローリングより絨毯
フローリングの床は滑りやすく、猫の脚の関節に負担をかけます。できれば絨毯を敷いて負担を軽減してあげましょう。
■飛び降りる場所にクッションを置く
猫が高いところからよく飛び降りる場所には、クッションを置いてあげると関節にかかる負担を減らせます。
まとめ
いかがだったでしょうか?多くの猫が関節炎になっていることを考えると、猫を太らせないことがいかに大切かがわかりますね。加齢によって関節炎になったとしても、体が重過ぎなければ症状が重くなることを避けられます。絨毯やクッションもうまく利用して、関節に負担のかからない室内にしてあげることもできます。常に痛みを感じていると猫の生活の質が低下してしまうので、飼い主としてできるだけの予防をして、症状が出た場合には早めに動物病院を受診して痛みを緩和してあげるようにしてください。