《犬のおやつの適量とおすすめの種類について》意外な影響とは?

《犬のおやつの適量とおすすめの種類について》意外な影響とは?

愛犬のかわいさのあまり、ついついおやつをあげ過ぎてしまったり、自分が食べているものを分けてあげたりなんてことしていませんか?おやつのあげ過ぎは肥満だけでなく、意外な影響を及ぼすことがある上に、人間の食事は犬にとって危険なことがあります。犬のおやつの適量と、おすすめの種類についてご紹介します。


本来おやつは不要なもの

フードと水だけで栄養は十分

犬にとって、おやつは本来不要なものであるということをご存知でしょうか。
人間と違い、犬の食事回数は基本的に1日2回です。3回の食事が基本である私たちからすると、「お昼ごはんを食べないとお腹がすくんじゃないかな?」「ごはんだけじゃ足りないのでは?」と思ってしまいますが、実はそうではなく、犬は毎日きちんと適量の食事量と回数を守り、十分な水をあげていれば健康でいられるのです。

おやつは肥満の原因になりやすい

「あげると喜んでくれるから」「頑張ったごほうびに」と、ついついおやつをあげ過ぎていませんか?物欲しげな瞳で見つめらると、ついおやつをあげたくなってしまうものですよね。
しかし、こうしたおやつのあげ過ぎは、簡単に1日の必要なカロリー量をオーバーしてしまい、肥満の原因になってしまいます。犬の肥満は高齢になればなるほど改善しずらく、病気を引き起こすことが多いため、体重の管理という観点からもおやつのあげ過ぎはよくありません。

おやつの適量を知るためには

1日に必要なカロリーを知る

犬の体の大きさによって、1日に必要なカロリーは大きく異なります。
まずは、愛犬の体重をはかり、その子に合った必要なカロリーを把握します。例えば、体重が3㎏の子なら259㎉、5㎏の子なら370㎉など、一日に必要な総カロリー数を調べます。その次に今あげているフードとおやつのカロリーを調べ、全体量が基準値を超えないように注意しましょう。

おやつは全体の食事の10~20%まで

1日にあげてよいおやつの適量は、全体の食事量の10~20%が目安になります。
この時に注意していただきたいのが、必ずおやつよりもフードをしっかりと食べさせることを意識することです。おやつが食事の中心になってしまうと、栄養が十分にとれず、たくさんの食事が必要になってしまいます。犬の食事はフードが基本で、おやつはあくまでもおまけ程度に考えておきましょう。

おやつのあげ過ぎによる意外な影響とは?

わがままなになりやすい

おやつのあげ過ぎは、肥満や病気などの健康面だけでなく、犬の性格面にも影響することがあります。
特に顕著に現れやすいのが、わがままな性格になりやすいということです。
おやつは本来、必要のないもので、“特別なごほうび”であるべきものです。しかし、適量を超えてあげ過ぎてしまうと、犬は「自分が食べたいものをたくさんもらえる」「要求にこたえてくれる」と思ってしまい、結果的にわがままな性格になりやすくなります。

落ち着きのない子になりやすい

毎日何かにつけておやつをたくさんあげる習慣があると、飼い主さんが動くたびに「おやつがもらえるのかな?」と思い、期待してバタバタと動き回るようになることがあります。「落ち着きがないときはおやつをあげない」などのルールを設けないで放置していると、目が合うだけでバタバタと落ち着きがなくなり、要求鳴きや吠えが現れてしまうこともあります。

警戒心の強い子になりやすい

おやつのあげ過ぎによるその他の影響としては、警戒心の強い子になりやすいということです。
病院やトリミング、ドッグランなど、家族以外の人や犬のいる場所に行くと、必要以上に警戒しておびえたり、大きな声で吠えたりするようになることがあります。おやつのあげ過ぎによって、飼い主さんへの依存度が高くなりすぎてしまうことが原因と言われています。

おすすめのおやつの種類

低カロリーのものを選ぶ

犬が食べてよいものであれば何でもおやつになります。しかし、喜ぶからと言ってジャーキーなどの肉類ばかりあげてしまうと、すぐにカロリーオーバーになってしまいます。
そのため、犬のおやつはできるだけ低カロリーのものを選ぶのがよいでしょう。おすすめなのは、低カロリーな上に栄養もとれる野菜がメインのおやつです。野菜の味が強いものが苦手という子には、豆腐や豆乳を使用したおやつもおすすめです。この時注意していただきたいのが、できるだけ油で揚げていたり、油脂類を使用していないタイプを選ぶことです。

歯磨き用のガムをおやつ代わりにする

1日に数回おやつをあげる習慣がある場合は、食後のおやつの代わりに歯磨き用のガムをあげるのもよいと思います。ガムならカロリーも低く、しかも虫歯予防にもなり、一石二鳥です。犬用のガムは種類が豊富なため、いろいろと試しながら愛犬の好みに合わせて選ぶのも楽しいですよ。

まとめ

犬は本来、フードと水さえあれば健康でいられます。おやつは特別なご褒美として、必ず「オスワリ」「マテ」ができてからあげるように心がけましょう。現在、「もしからしたらおやつをあげ過ぎているかも…」という方は、適量を守ると同時に、おやつを低カロリータイプやガムなどに置き換えることで、カロリーを抑えることができますよ。愛犬の健康のためにも、おやつは正しい量と種類を守ってあげましょう。

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