2017年11月06日

猫の耳掃除の仕方│頻度・道具・正しい方法とコツ

猫の耳掃除をしていない飼い主さんが多いそうですが、猫の健康のために耳掃除は必ずやらなければなりません。難しいイメージがあるかもしれませんが、やってみると意外と簡単にできます。今回は猫の耳掃除の仕方や便利な道具についてご紹介します。


もしも猫の耳掃除をしないと?

耳掃除をしないと生じてしまう猫の健康上の問題を考えましょう。

炎症を起こす

猫は耳垢が溜まりやすく外耳炎になりやすい動物です。外耳炎になると、ニオイがしてきたり炎症を起こして痒がるようになります。中耳炎や内耳炎まで進行してしまうと、平衡感覚を失ってしまう恐れもあります。

雑菌が繁殖する

猫の耳は脂分が多いので、清潔にしていないと雑菌が繁殖することもあります。スコティッシュフォールドやマンチカンなどの折れ耳の猫は特に注意が必要です。

ダ二が繁殖する

耳ダ二のいる猫は、動物病院でダニの駆除をしてもらって家で耳掃除をします。耳掃除を怠るとせっかく駆除してもまたダ二が繁殖するので、真剣に取り組む必要があります。

猫の耳を掃除する頻度

健康なメス猫、太ったオス猫、耳ダニ治療中の猫など、その子に合わせた頻度で耳掃除をしてあげましょう。

健康なメス猫の場合

健康なメス猫など、普通の何も問題のない猫であれば、半月に一度の掃除で耳を清潔に保てます。忘れないように手帳やカレンダーなどにつけておいて、定期的に掃除してください。

太っている猫やオス猫の場合

太っている猫やオス猫は、耳の脂分が多めなので汚れやすくなっています。10日か一週間に一度の耳掃除を習慣にしましょう。

耳ダニ治療中の猫の場合

耳ダニは一度では駆除できないので、獣医さんがもういいですと言うまで治療を続けます。その期間中はお家で飼い主さんが毎日耳掃除をしてあげましょう。ダニ駆除のお薬は卵には効かないので、飼い主さんが根気よく治療と耳掃除を続けてあげることが必要なのです。

猫の耳を掃除する道具

耳掃除の方法によって道具も異なりますが、どのやり方でも綿棒は重宝します。

刺激のないウエットティッシュ+綿棒

「綿棒で猫の耳掃除をすると傷がつくからダメ」という方もいますが、それは乾いた綿棒を猫の耳に入れてはいけないという意味ですから、ウエットティッシュで包んで使えば大丈夫です。ウエットティッシュは刺激のないものを用意しましょう。

イヤークリーナー+綿棒

イヤークリーナーを使う時にも綿棒は重宝します。綿棒にクリーナーをしみ込ませて耳掃除します。

耳洗浄液+綿棒(カット綿でも可)

耳の汚れがひどい場合には、耳洗浄液を使います。綿棒の代わりにカット綿を使うこともできます。

猫の耳を掃除する方法

耳掃除を嫌がる猫もいますが、コツさえつかめば難しくありません。

耳に触られることを慣れさせる

普段遊んであげる時にわざと耳に触れるようにして、耳に触られることに慣らしてゆきます。人間だって触られたことのない場所に触られたら驚きますから、猫も同じです。猫がリラックスしている時に何気なく優しく触れて、徐々に抵抗をなくしていくようにしましょう。

奥まで綿棒を入れない

猫の耳の穴は人間の耳と違って、途中で折れ曲がっています。突き当りまで綿棒を入れても安全なので掃除しやすいのですが、その突き当りのさらに奥まで入れようとしてはいけません。危険です。

ウエットティッシュを用いた掃除方法

刺激のないウエットティッシュを子指に巻いて、耳の中を拭いてください。耳の入口付近はこれだけでキレイになります。入口より奥は、綿棒を使います。耳を軽く引っ張った状態で、ウエットティッシュを巻いた綿棒でやさしく中の方を拭き取ります。

イヤークリーナーを用いた掃除方法

イヤークリーナーを綿棒にしみ込ませて、耳の入り口付近から中の方まで拭き取ります。何度か綿棒を取り替えて、汚れが耳の奥に入らないように気をつけましょう。

耳洗浄液を用いた掃除方法

まず初めに洗浄液を耳の穴に垂らしますが、この段階でびっくりした猫が体をひねって嫌がるかもしれません。もしどうしても嫌がる場合には、かわいそうなので洗浄液はあきらめましょう。ピクッとした程度で特に嫌がる様子がなければ続けます。10滴ほど垂らして耳の付け根を揉んであげると、耳垢がはがれて浮いてきます。カット綿か綿棒で拭き取ってください。完璧に拭き取らなくても洗浄液は自然に乾いて害になりませんから大丈夫です。

まとめ

いかがだったでしょうか?今回は猫の耳掃除の仕方をご紹介しました。猫を飼ったら耳掃除は健康のために必ずやってあげるべきことですから、猫も飼い主も初めは戸惑うかもしれませんが、お互いに慣れていかなければなりませんね。耳掃除の道具を準備して、猫の状態に合わせた頻度でお掃除してあげましょう。普段から猫の耳を触るようにして慣らしていっても嫌がる場合には、無理をしないで専門家に任せてもいいと思います。飼い主が高齢であるならなおさらです。一番大事なことは猫が不必要なストレスを感じずに健康で幸せに生きられることですから、定期的に獣医さんに耳掃除してもらうこともできますね。