慌てないで!犬が吐いた時に自宅でできる適切なケアとは?

慌てないで!犬が吐いた時に自宅でできる適切なケアとは?

愛犬が突然食べたものを吐いてしまった…ほどんとの飼い主さんは、初めてのことであたふたとしてしまうことでしょう。でも、症状をしっかり見極めて行動すれば大丈夫。今回は家でできる適切なケアを中心にご紹介しましょう。


吐いてしまう原因は何?

私たち人間と同様、犬にとっても吐くことは体力的に厳しいつらい症状。愛犬のかわいそうな姿に飼い主さんもオロオロしてしまうのは当然です。

考えられる原因

犬が吐いてしまう原因はさまざまですが、考えられるのは以下のようなケースです。

・ 消化不良
・ 突然食事を変えた時
・ よく噛まずに食べ物飲み込んでしまった時
・ 胃が耐えられない食べ合わせ
・ 食べ物のアレルギー反応
・ 食べ物以外の何かを食べてしまった時
・ 急激な胃の張り
・ 寄生虫のしわざ

吐いた回数は?犬の意識は?

ここで飼い主さんが落ち着いて確認しなければいけないのは、吐いた回数や吐く様子です。もし、愛犬が2,3回吐いてしまっても、その後落ち着いた様子が見られ、元気そうなら家でのケアが可能です。この時、意識がしっかりしているかどうかもしっかり確認してください。

吐いた時間が夜の場合や休日の場合は飼い主さんも慌ててしいまいがちですが、一時的なものならさほど心配はありません。

しかしながら、24時間吐き気が止まらない場合は、ただちに動物病院で診察をするようにして下さい。吐く行為は非常に体力を使うので犬をぐったりさせてしまう上、消化不良や異物を飲み込んてしまった…というような一時的なものではない可能性が十分考えられます。

アレルギーや寄生虫が原因の場合

一時的なものではなく、連続して吐いてしまう場合は、食べ物に対してのアレルギー反応やお腹に住む寄生虫が原因の場合があります。この場合は、アレルギー反応を抑える薬や虫下しなどの適切な薬が必要です。

飼い主さんが愛犬の様子を見守ることはとっても大切。動物病院に行く必要があるか、家でのケアで大丈夫か、おおまかなボーダーラインを引くポイントとなります。もちろん、自己判断に自信がなく不安な場合は、いつでも獣医さんは飼い主さんの味方だということをお忘れなく!


どうすればいい?自宅でのケア

吐いた回数が2,3回くらいで、その後比較的元気な場合は自宅でのケアで様子を見て行きましょう。家で様子を見る時に気を付けたい点、ケア方法をご紹介します。

1.吐いた後は食べ物を与えない

子犬の場合は12時間、成犬の場合は24時間、食べ物を与えないようにして下さい。吐いた後は、胃が誇張してパンパンに張っている場合がほとんど。その状態を落ち着かせるために、これくらいの時間が必要になってきます。
食べ物を控えることで、胃腸管・消化管に回復する時間を与えることができますね。

2.砕いた氷をあげる

私たち人間もそうですが、吐いた後は体の水分が劇的に減ってしまい脱水症状を起こしやすくなります。できれば、少しずつ水分を与えた方が良いですが、体力も消耗しているので、なかなかそこまでいかない場合もあります。
そんな時は、口当たりのいいクラッシュアイスを少しずつ与えるのが良いでしょう。口に入れてあげると自然と溶けるので、知らない間に水分補給ができますし、口の中がさっぱりします。徐々に気分も良くなってくるはずですよ。 

3. ガスを排出!「生姜を利用する」

ジンジャーは胃の中のガスを排出してくれる頼もしい食材です。「駆風薬(くふうやく)」のような効果があり、胃の中を元の状態に戻してくれる強い味方です。
吐いてから24時間経ったら、少しずつ食事を与えてみましょう。おススメは「はちみつとジンジャーのサンドイッチ」です。サンドイッチ用の薄いパンにはちみつを薄く塗って、ジンジャーパウダーを少しふりかけてあげます。パンもはちみつも胃に優しい食材。プラス、胃のガスを排出してくれるジンジャーは鬼に金棒です。

4.「おかゆ」は犬にもGOOD

柔らかく炊いてあげたおかゆさん。荒れた胃に優しく、吐いた後に摂取しやすい食べ物でもあります。愛犬の状態を見ながら、おかゆの量をしっかり調節してあげて下さい。小型犬の場合は、お茶碗半の3分の1くらいから少しずつあげてみて下さいね。

5.失った栄養を補給「チキンスープ」

24時間経って落ち着いてきたら、サラッと口にできるチキンスープがおすすめです。チキンスープは鶏の出汁がしっかり入っている体に優しいのスープ。栄養があるだけではなく、脱水症状も防げるありがたい食材です。大きなボールで一気にあげるのではなく、一日数回分けて、ちょっとずつあげるようにしましょう。鶏肉好きな子は、喜んで飲んでくれますよ☆

6.胃に優しい「ベビーフード」

胃に優しい食べ物としてベビーフードも活用できます。お好みでヨーグルトを少し混ぜても良いでしょう。こちらも様子を見ながら少しずつ与えるようにして下さいね。


犬が吐いた時に自宅でできる適切なケア まとめ


愛犬が吐いてしまった時は慌てず、パニックせず、落ち着いて様子をみましょう。吐いた回数、意識の状態などをしっかり確認して、24時間吐き気が止まらない場合は動物病院で診てもらって下さい。
また、吐いた後は脱水症状に陥りやすいので、アイスキューブなどを与えて水分補給も忘れないようにしましょう^^

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