発作がひどくなる毎日
今年の6月頃から発作を起こすようになった飼い犬のハンナ。最初は発作も短く、心配するほどのものではありませんでした。ところが、発作はどんどんひどくなる一方で…
腎臓機能を維持するお薬、ひじとお尻の痛み止めを飲んでいるハンナ。薬を飲まないときだけ発作が起こらなかったため、薬をやめると今度は痛みで歩くこともできません……。
「薬を飲ませ続けるのは単なる私のわがまま。でも薬を与えないのはただただ残酷なこと」
苦しむハンナを見るうち、そう思うようになったのです。
最後の1日を目一杯楽しく
痛みもなく、発作もない世界へとハンナを送るため飼い主さんはついに「安楽死」に踏み切ることに……。そして、
「ハンナを病院へ連れて行くその日は、忘れられないぐらい楽しい1日にしてあげよう」
そう決意しました。
「この子が知っているかは分からないけれど」
「どんなに苦しくても、私がちゃんと決断すると信じてくれている」
「この子がもうクタクタなのは分かっているの」
「階段はつらく、坂は山のよう。薬も効いてくれない」
「決断しなきゃいけないのなら、」
「最後の日をとびっきり素敵なものにしよう」
「アロマセラピーでいいにおいを嗅いでリラックスして」
「可愛いマークつけて」
「おいしいご飯をほうばる」
「家族とのお別れ」
「笑顔にはなれないけれど、この子が大好き」