雨の日の散歩は愛犬の状況に合わせて
基本的に犬は体が濡れるのを嫌う動物でもありますので、雨の日は散歩に行きたがらないこともあります。そのため、無理に散歩に連れて良く必要はありません。ただし、散歩の際にトイレをする習慣がある犬だと、散歩に行けないことが強いストレスになってしまうことも。
反対に、体が弱い子犬や老犬は雨が降っている中散歩に連れ出すことで、体が濡れて風邪を引いてしまうこともあるため、散歩に連れていくのはあまりおすすめできません。
このように愛犬の性格や体調、年齢などを考慮した上で、雨の日に散歩へ連れていくかを決めましょう。
雨の日の愛犬との散歩の注意点
■犬に水たまりをなめさせない
雨の日は道路に水たまりができますが、水道水と違って雨水にはウイルスや雑菌が潜んでいます。そのため、この水たまりの水を犬が舐めてしまうことで、お腹を壊したり感染症を引き起こしたりする可能性があるのです。
そのため、愛犬が水たまりの水を飲まないよう、気を付けて見てあげましょう。喉が渇いてしまったときのために、散歩へ行く際は愛犬用の飲み水を持って行ってください。
■肉球のケガに注意
犬は、足の裏にある肉球が人の靴の役割を担っています。この肉球ですが、実は水に長時間触れることでふやけてしまうのです。
私たちも長い間お風呂に浸かっていると、指先がふやけてシワシワになってしまいますよね。犬の肉球もこれと同じで、ふやけているときは皮膚が柔らかい状態になっているのです。
特に気を付けたいのが、散歩の回数が少ない子犬を歩かせる時です。子犬は肉球が完全に硬くなっておらず、ふにゃふにゃと柔らかい状態です。そこに水が触れてさらにふやけてしまうと、ちょっとしたことでケガをする恐れがあるのです。
たとえば、道路に落ちている石や固いゴミなどを愛犬が踏んでしまうことで、足を切ることもありますし、長時間歩くことで肉球が擦り切れて傷になり出血することも。そのため、肉球を守るためにも雨の日は靴を履かせるのが良いでしょう。
■散歩が終わったら体をしっかり乾かす
雨が降っていると道路が濡れていて、犬のお腹や足が泥で汚れてしまいます。そのため、帰った後はしっかりと体を拭いて汚れを落としてあげるのが大切。ここで気を付けたいのが、半乾きの状態だと体温が奪われて風邪をひきやすくなること。
タオルドライをするだけでなく、できればドライヤーでしっかり毛を乾かしてあげましょう。特に被毛の癖が強かったり、長く伸ばしていたりする犬は乾かさないと、毛が絡まって毛玉ができやすくなってしまいます。
できるだけ愛犬の体が濡れないよう、レインコートを着せるなどして雨に濡れにくくするのもおすすめです。
雨の日の散歩に使いたいグッズ
■レインコート
犬の体に泥がはねて汚れたり、雨で濡れにくくしたりするためには、レインコートを着せて外出するのがおすすめです。色々なデザインのものが販売されていますが、主にポンチョタイプと足元をすっぽり被せるタイプがあります。
ポンチョは足まで布がかからないので、服が苦手な愛犬でも嫌がらずに着てくれる可能性が高いです。その代わり後ろ足やお腹周りが濡れやすいようです。
足元まですっぽりと隠すタイプは、お腹や足も汚れにくく体が濡れないので、散歩が終わった後のお世話が楽。ただし、ポンチョよりも着せにくく締め付け感があるので、普段服を着慣れていない犬だと、嫌がることがあるためできるだけストレスを感じないタイプを選んであげたいですね。
■エプロン
ミニチュアダックスフントなど、短足胴長タイプの犬種にはお腹周りを守るエプロンをつけるのがおすすめです。胸からお腹にかけて集中的にカバーしてくれるので、泥はねが体につくのを防いでくれます。
■レインブーツ
肉球が柔らかい子犬や、雪国の地域に便利なのがレインブーツ。初めは履くのを嫌がる犬が多いですが、何回か履かせているうちに問題なく散歩できるようになりますよ。
足周りが汚れたり肉球が傷ついたりするのを防ぐので、ぜひ活用したいアイテムです。
■犬用カサ
なんと最近では、犬専用の傘も発売されています。リードに傘をとりつけて散歩すれば、愛犬が雨に濡れるのを防ぐことができますよ。服を着るのが苦手な犬におすすめです。
雨の日の愛犬との散歩まとめ
愛犬との雨の日の散歩は、また普段と風景が違って新しい発見があるかもしれません。雨に濡れるのが大変で散歩に連れていくのが面倒と感じる飼い主さんもいますが、可愛いレインコートやブーツを履かせて、雨ならではの散歩を楽しんでみてはいかがでしょうか。