2016年10月22日

不吉の象徴?商売繁盛の象徴?黒猫に対する世界の印象と歴史。黒猫の魅力をまとめました。

こんにちは!NPOイヌネコライフネットワークえひめに参加しているZOE-AMJPです。漆黒の体に怪しく光る瞳・・・。その風貌からか、過去には魔女の手先として恐れられ、迫害された歴史を持つ黒猫たち。 今回は、その歴史と魅力に迫ります!


こんなに違う!黒猫に対する世界の国々の印象

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世界中で愛されている黒猫ですが、その神秘的な風貌によって、古来からいろいろな言い伝えや迷信に使われてきました。
日本と欧米、その他の国々でもさまざまです。
では、どんなものがあるのでしょうか?調べてみました。

黒猫は不吉の象徴ってどうしてそういわれるの?

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黒猫についてよく言われるのが、「黒猫が前方を横切ると不吉」といったものです。
これは諸説ありますが、欧米の迷信に影響されたものと言われています。
たとえば、ナポレオンが戦に向かう途中に黒猫に出会い、その戦に負けたという、言い伝えというよりも言いがかりに近い説がフランスにはあります。
それが日本に伝わり、「前方を猫が横切ると…」という言い伝えに変わったのでしょうね。
また、黒猫は魔女の使いといった迷信により、古くは欧米でたくさんの猫たちが犠牲になりました。
その迷信を今でも頑なに信じている人々がいて、イタリアでは現在でも年間6万匹にもおよぶ黒猫が殺害されていて、各国で問題視する声が上がっています。

商売繁盛、魔除け、厄除け

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日本では、実は昔から黒猫はいろんな理由で幸運の象徴とされています。
たとえば、黒い招き猫は魔除けの意味合いを持ちますし、カギ尾の黒猫はお金をかき集めるとして商売繁盛の象徴とも言われてきました。
また、中国でも富と幸運の象徴とされていますし、現在日本では数多くの企業がキャラクターとして黒猫を用いていますね。こういったことからも、商売繁盛といった言い伝えは理解できます。

悲しい歴史を忘れないで・・・

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中世ヨーロッパにおける魔女狩りについては、ご存知の方も多いと思います。
魔女の手先と考えられた黒猫たちは、とらえられて魔女と疑われた人々とともに殺されました。
その際に、教会の塔の上から投げ落とすといった残酷な行いがなされていたと言います。
現在でも、一部の人は黒猫を邪悪なものと信じ込んでいて、ハロウィンの日に黒猫を見つけると虐待したり、悪魔崇拝者によって殺害されたりもするのだとか。
海外では、黒猫を飼っている人たちはハロウィンの日に飼い猫を外に出さないといった自衛策をとる人もいるようです。

世界の「黒猫の日」

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そういった、悲しい歴史を持つ黒猫たちのための記念日が、イタリア、イギリス、アメリカにはあります。
日本にも、にゃんにゃんにゃんで2月22日は「猫の日」ですが、これは黒猫に限りません。
今でも黒猫に対する偏見のあるイタリアでは、11月17日を「黒猫の日」、アメリカでは8月17日が「黒猫感謝の日」、そしてイギリスでも10月に「全英黒猫の日」があります。
イギリスの調査ですが、黒猫は里親さんにもらわれにくいという統計があるんだそうです。イタリアでは現在でも偏見による虐待がありますし、アメリカにもそういった流れがあるようです。
黒猫に対する負のイメージを払拭し、黒猫たちを守ろうという趣旨があるのですね。

まとめ

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いかがでしたか?
日本では運送会社のキャラクター、またジブリ映画の名わき役として親しまれていますから、黒猫に対してそんなに負のイメージはないように思われます。
欧米における認識の違いは、今回調べて初めて知りました。我が家にも2匹黒猫がいますので、せつない気持ちです。
今回少しでも黒猫の魅力がお伝えできたら、幸いです!世界の黒猫に幸多からんことを。