【お手入れ】自宅でするシャンプーのやり方をトリマーが解説します

【お手入れ】自宅でするシャンプーのやり方をトリマーが解説します

犬の体をずっと洗わずに放置すると、皮脂が酸化して変な臭いを発したり、ノミやダニの温床と化してしまったりします。愛犬の健康を保つためにも1ヶ月に1回は洗ってあげましょう。今回は、自宅でするシャンプーのやり方を解説します。


シャンプー前に愛犬の体調をチェックしましょう

自宅でシャンプーする前に、まずは犬の体調をチェックしましょう。もちろん飼い主さんなら普段とは違う愛犬の様子にすぐに気がつくはずですが、犬は我慢強い生き物なので、体調不良を隠すことがあります。

体調不良のチェックポイントとしては、

①食欲がない
②ウンチが柔らかい
③吐いた

などがあります。
また、朝にシャンプーをする日はウンチの状態を確認できない場合があると思います。その際の確認方法として、犬のお腹に耳を当ててみましょう。

正常な状態では「ポコポコ」という腸のぜん動運動の音が聞こえてきます。しかし、下痢をしている時などは「ギューギュー」など、水っぽい音が聞こえます。

他にも、震えている時は痛みを我慢している場合があるので、その日はシャンプーを中止して1日様子を見るようにしましょう。

シャンプーの前に毛のもつれを解消しましょう

犬の毛は人間と比べて1/3程度の細さしかなく、もつれがある状態で水に濡らすとすぐに毛玉になってしまいます。そのため、犬を洗う前は必ずブラッシングを行い、もつれを解消しておくことが大切です。

スリッカーブラシを使ってブラッシング

スリッカーブラシはペットショップやホームセンターなどで手に入れることができます。定期的に自宅でシャンプーをする場合は必ず用意しておきましょう。

とくにもつれやすい部分は、耳の後ろ、わき、お腹、内股、お尻ですが、外から見てもつれがなさそうに見える部分でも、毛を分けてみると意外にもつれていることがあります。

そのため、ブラッシングをしたあとは犬用コームを使い、隅々までチェックしましょう。コームがスムーズに通らない部分にもつれが潜んでいます。もう一度ブラッシングを行いましょう。

また、ブラッシングはやり過ぎると皮ふが真っ赤になってしまいます。もしも大きい毛玉を発見した場合は、サロンや動物病院で取ってもらいましょう。

シャンプーするときに必要なもの

犬用シャンプー

シャンプーは基本的に犬用と書かれているものなら何を使っても構いません。リンスやコンディショナーも一緒に購入しましょう。リンスインシャンプーなら洗うときの手間を省くことができます。

犬用シャンプーには色んなタイプの商品があり、毛の色別や子犬用、手触りをよくするものや自然の成分を使ったものなど種類もたくさんあります。どれを選べばよいのか迷う場合は店員さんに相談してみましょう。

タオル

水分をたくさん吸収できるバスタオルがおすすめです。また、ペット用の吸水タオルなら水分の吸収力が高く、繰り返し使えて便利です。

犬のシャンプーのやり方とコツ

犬の体をしっかり濡らす

まずは犬の体をお湯で充分濡らしましょう。お湯の温度の目安は人間がぬるいと感じる程度で大丈夫です。犬は体から汗をかくことができないので、あまりにも熱いお湯で洗うとすぐにのぼせてしまう可能性があるからです。

顔にお湯をかける場合は、鼻や口の中に入らないように慎重に行ってください。シャワーではなくお湯を手ですくってかけてあげると良いでしょう。

薄めたシャンプーを泡立てる

シャンプーはそのままではなく、水で薄めた状態で使いましょう。おけの中にシャンプーを少量入れ、シャワーをいきおいよく出すと簡単に泡立ちます。

そして指の腹を使いながらマッサージをするように洗っていきます。普段の生活で汚れがたまりやすいお尻、陰部、肉球のまわりはとくにしっかり洗いましょう。

顔を洗うときに注意しておきたいポイントは目の中にシャンプーを入れないことです。もしも入ってしまった場合はすぐにお湯で流してください。

全体的に洗い終わったら1回目のすすぎをします。汚れがひどい場合は2回洗いましょう。

リンスを体になじませる

すすぎが終わったら、体全体にリンスをなじませます。シャンプーと同じようにおけの中にリンスを入れ、お湯で薄めて使いましょう。

基本的になじませる時間は短くて大丈夫です。犬がのぼせてしまわないように手早く行いましょう。

シャワーを使ってしっかりすすぐ

リンスをなじませたら最後のすすぎをしていきます。シャワーを使い、ぬるぬるした感じがなくなるまでしっかりと流していきましょう。とくにリンスが残りやすい胸やお腹周りを意識してください。

犬の体を乾かしてあげましょう

タオルでしっかり水分をとる

洗い終わったら、まずは犬にブルブル~とさせてください。耳の中の水分を飛ばすことができます。そのあとにタオルを使って水分をふき取ります。

ゴシゴシふくともつれの原因にもなりますので、優しくふいてあげてくださいね。このときにしっかりと水分を吸収できていれば、ドライヤーの時間を短縮できます。

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