外耳炎がひどくなったりすると、耳が赤く腫れ、痛みが生じることがあります。しきりに頭を振ったり、後ろ足で引っかいたりするしぐさが見られるようになります。
人に頭部を触れられるのを嫌がります。
痒いだけの時も同様のしぐさをして、また地面や壁などに耳を擦り付ける動作が見られますが、痒みの原因を放置すると痛みに発展し、また症状も悪化します。
■口が痛いときのしぐさ
歯肉炎、口内炎などで強い痛みがあると、食欲が低下します。
痛い場所を庇うように、右だけ、左だけで食べ物を噛むことがあります。
よだれが出たり、食べようとすると「ギャッ」と叫ぶこともあります。
痛みが酷くなると、全く食べられなくなります。
口の周辺を触られるのを嫌がります。
気管支の炎症で喉の方に痛みがある時は、ものが飲み込めなくなります。
■お腹が痛いときのしぐさ
内臓に炎症があったりや下痢などの症状があるときは、お腹を守るように、お腹を下にしてじっとうずくまっています。
お腹をしきりに舐めることもあります。
食欲は低下します。
■足が痛いときのしぐさ
脱臼、骨折、関節炎などで足に痛みがある場合は、庇うように片足を浮かせたり、突っ張らせて引きずるように歩いたりします。
歩くときのしぐさによって、痛みの原因を突き止める目安となるため、どのような歩き方をするのかを動物病院でなるべく詳しく説明できるように観察しましょう。
また、同時に高いところにジャンプしなくなったり、立ったり座ったりをためらう場合も、足の痛みの可能性もあります。
高齢の猫に多い関節炎は、気がつかずに重症化させることの多い病気だそうです。
あまり走らなくなったかな、と思ったら、他にも動きに変化が無いかよく観察しましょう。
■背骨が痛いときのしぐさ
猫背気味で歩幅を小さくして歩いていたら、脊椎症をおこし、腰の骨が動かずに痛みが出ている可能性があるそうです。
また、首を下げたり振り向いたりするのを嫌がる場合には、首の骨が痛い可能性があるとのことです。
日頃のふれあいが大切
痛みのサインは、程度や種類によって上にあげた以外にもあります。
もしもいつもとちょっと違うかな?と感じることがあったら、痛みのサインかもしれません。
特に歩き方の些細な変化などは、動物病院の診察だけでは分からないため、飼い主の申告が大変重要になってきます。
悪化させる前に気がついて、愛猫の負担を軽減できるようにしたいですね。
毎日の何気ないしぐさの変化を見逃さないように、日頃からよく観察したり、マッサージなどを通して触れ合うことが大切ですね。